農地(畑・田んぼ・山林等)への立ち入り制限について
ページ番号1006412 更新日 2026年2月10日
農地(畑・田んぼ・山林等)は、農業者が日々丹精込めて作物を育てている大切な「私有地」です。許可なく立ち入ることは不法侵入となるだけでなく、目に見えない病害虫の侵入を招き、作物を全滅させる甚大な被害につながる恐れがあります。
なぜ農地に入ってはいけないのか
病害虫は「人」を介して侵入します
病害虫は、空気や水だけでなく、「靴の裏に付着したわずかな泥」に潜んで移動します。
一人の立ち入りが、その畑だけでなく地域全体の作物を壊滅させる菌や害虫を運び込んでしまうリスクがあります。
歴史が証明する「飢餓」の悲劇
過去、病害虫の発生は単なる不作にとどまらず、社会を揺るがす深刻な飢餓を招いてきました。
海外における病害虫の被害例1
- 1860年頃、アメリカからブドウ苗がフランスに持ち込まれる
- アブラムシの一種であるブドウフィロキセラが付着して持ち込まれ、10年程度で全土にまん延
- ブドウ生産に壊滅的な被害
- 1872年、ドイツがブドウフィロキセラの侵入を防ぐため、ブドウ苗の輸入を禁止
- 世界初の植物検疫
海外における病害虫の被害例2
- 1845年、アイルランドにアメリカからジャガイモ疫病が侵入し、まん延
- 主食のジャガイモに壊滅的な被害が発生
- ヨーロッパ最後の大飢饉が発生(100万人以上が死亡、150万人が北米大陸へ移住)
国内における被害例
- 享保17年(1732年)に気候不順による作物の生育不良に加えてウンカ類が大発生
- 防除する技術がなく水稲に甚大な被害
- 享保の飢饉(200万人以上が飢え、1万2千人が餓死)
特に警戒すべき「ジャガイモシストセンチュウ」
病害虫の中でも、本市において特に警戒が必要なのが、ジャガイモシストセンチュウです。
ジャガイモシストセンチュウとは
ジャガイモシストセンチュウとは、馬鈴しょ(じゃがいも)の根から養分を吸収し収穫量を減少させる害虫です。この害虫は、一度畑に侵入すると完全に根絶させることが難しく、馬鈴しょ生産に重大な影響を及ぼします。(この害虫は人体には無害であり、食べてもまったく問題ありません。)
種馬鈴しょ(種じゃがいも)への影響
市では次世代の苗となる極めて重要な農産物「種馬鈴しょ(種じゃがいも)」を栽培しています。もし、市内でジャガイモシストセンチュウが発生したら、発生地域の種馬鈴しょは出荷できなくなり、二度と種馬鈴しょを栽培できなくなります。
「種馬鈴しょ」を守る努力
種馬鈴しょは国の「植物防疫法」に基づき、厳格な検査に合格しなければ出荷できません。生産者は、合格のために「徹底した防除」や「病株の抜き取り」など、日々努力を続けています。たった一人の立ち入りが、地域全体の努力を無に帰す可能性があることをご理解ください。
発生のリスクは高まっている
近年、近隣市町村でもジャガイモシストセンチュウの発生が確認されており、本市の発生リスクは高まっています。
農業者以外の皆様にお願いしたい侵入防止対策
地域の農業を守るためには、住民や旅行者の皆様の協力が不可欠です。病害虫を農地に持ち込まないよう、以下のルールを徹底してください。
作物がなくても立ち入らない
一見、何も植わっていない土地や収穫後の土地であっても、「土そのもの」を病害虫から守る必要があります。
冬期間も立ち入り禁止
雪の下では作物が育っています。雪を踏み固めることで生育を妨げ、枯死させる原因となります。
周辺の土地への配慮
農道、法面(斜面)、林地などの「農地に隣接する場所」も、土や雑草の種が飛散する原因となるため、立ち入りは控えてください。
このページに関するお問い合わせ
産業振興部農業振興課
- 調整計画係:0123-24-0610(直通)
- 農産係:0123-24-0612(直通)
- 畜産係:0123-24-0037(直通)