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トップページ > 子育て・教育 > 教育 > 教育委員会 > 教育行政執行方針 > 令和8年度教育行政執行方針


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令和8年度教育行政執行方針

ページ番号1006551  更新日 2020年3月2日

はじめに

 令和8年第1回定例市議会の開会にあたり、令和8年度の教育行政執行方針を申し上げます。
 社会を取り巻く環境は、少子化に伴う人口減少、流動的な世界情勢、AI等のデジタル技術の飛躍的な発達など、めまぐるしく変化しており、学校教育の推進にあたっては、未来を担う子どもたちが、様々な変化に臆することなく、たくましくかつ柔軟に生きていくために必要となる「資質・能力」の育成を一層推進する必要があります。
 また、生涯学習の充実にあたっては、市民一人ひとりが 生涯にわたり、あらゆる機会に、あらゆる場所で学習することができ、学びを通して、まちづくりで活躍する人材を育む「生涯学習社会の構築」を進めていく必要があります。
 これらの状況を踏まえ、子どもたちが生き生きと学び成長し、市民一人ひとりが生涯にわたって学習し、その成果を地域で生かし、ふるさと千歳の未来につなげることができるよう、「千歳市教育振興基本計画」に基づき、教育活動のさらなる充実に取り組んでまいります。

基本姿勢

 ここで、教育行政に臨む私の基本姿勢について申し上げます。
 第1に、「安心安全な学びの環境づくり」であります。
 子どもたちが、安心安全に「学び」を進めていくため、施設や設備の整備はもとより、学校、家庭、地域が一体となって子どもたちの学びを支える取組を進めるとともに、教職員の専門的知識を基盤とした実践的な指導力の向上や、働きやすい職場環境の構築を図ってまいります。
 また、市民が生涯にわたって学ぶ機会を創出することで、自己研鑽を深め、まちの未来を担う人材の育成に努めてまいります。
 第2に、「子どもたちの生きる力と豊かな心の育成」であります。
 多様化、複雑化する社会で、子どもたちが、困難にも立ち向かう力を身に付け、自立に向かって成長できるよう、創造力、思考力、健全な心身の育成に取り組むとともに、互いに多様性を認め合い、人とのつながりや協調を大切にする日本社会に根差したウェルビーイングを向上させてまいります。
 私自身のこれまでの行政経験を生かし、福祉や産業、防災など様々な分野と連携しながら、千歳の礎となる教育の発展に向け全力で取り組んでまいります。

 教育重点施策

 次に、令和8年度の教育重点施策について申し上げます。
 第1に、『学校教育の充実』であります。
 児童生徒が、現代社会の急速な変化や、予測困難な時代を生き抜く力を身に付けるためには、「確かな学力」と共に、「豊かな人間性」、「健康と体力」を育む必要があります。
 「学び」は、単に知識を覚えるだけでなく、答えがなぜそうなるかを考え、意見交換を通して、自分の言葉で表現し、考えを深めることが重要であり、基礎的な知識や学び方を身に付ける「習得型・反復型授業」と、思考力、判断力、表現力等を身に付ける「探究型・対話型授業」を効果的に組み合わせた学習指導を行うことにより、「確かな学力」の育成を目指します。
 あわせて、道徳教育の充実などを通じた「豊かな人間性」の育成、体育指導や保健指導の工夫等による「健康と体力」の取組を進めるなど、学校における安心で安全な教育環境のもと、「確かな学力」、「豊かな人間性」、「健康と体力」を総合的に育成し、学習指導要領における「生きる力」を育んでまいります。
 また、子どもたちの学びの環境として、小中学校の適正規模・適正配置は非常に重要であり、半導体関連企業の集積などによる人口動態、人口構造の変化や、児童生徒数の将来推計等を踏まえ、子どもたちにとって最適な学習環境を整えられるよう、検討を進めてまいります。
 第2に、『生涯学習の推進』であります。
 市民が活躍する生涯学習によるまちづくりを推進する ため、各世代の生活課題や地域課題に対応した社会教育の充実に努めてまいります。
 また、まちの魅力を高め、心を豊かにする文化芸術の 振興と文化財の保護・継承を進めてまいります。

  主な施策

 次に、「千歳市教育振興基本計画」の基本理念を実現するための6つの基本目標について、主な施策を申し上げます。
 第1は、『社会で生きる力を育む教育の推進』であります。
 「学年・学級経営」については、生活や学習に対する基本的なルールを守り、相互に尊重し合う学校風土を醸成することは、児童生徒が学び合う「探究型・対話型授業」の基盤となる集団的な学びの充実につながるとともに、自己肯定感や自己有用感が高まることにより、いじめや不登校の未然防止にも寄与することから、引き続き、ハイパーQU検査による客観的な分析を活用しながら、個別支援や教育相談を充実させ、互いに認め合い、助け合いながら学びに向かう集団の育成を図ってまいります。
 「確かな学力の育成」については、これまで、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向け、一斉教授型授業から「探究型・対話型授業」に転換を図り、児童生徒一人ひとりの興味や関心、発達段階に応じた学びを引き出すため、児童生徒が主体となるよう「授業改善」に取り組んできたところであります。
 今後も、児童生徒が主体的に学び、対話を通して考えを深め、知識を相互に関連付けて問題を解決する力や、創造する学びとなるよう、基礎的な知識や学び方を身に付ける「習得型・反復型授業」と「探究型・対話型授業」を効果的に組み合わせた学習指導を推進するとともに、ICTの活用により、児童生徒が積極的に他者と意見交換することができる学習支援ソフトや、電子黒板などと組み合わせた授業を推進するほか、学習支援員等による習熟度別少人数指導や、デジタルAIドリルの効果的な活用による個別学習の充実などを着実に推し進めてまいります。
 また、更新時期を迎えている学習者用コンピュータについては、令和9年度までに更新を完了するよう計画的に進めるとともに、学校内のネットワークにおいて、一部つながりにくい状況については、通信回線の増強を行うなど、通信環境の改善を図ってまいります。
 「特別支援教育」については、児童生徒が、一人ひとりの教育的ニーズに応じた指導や支援を受けることができるよう、適切な就学先の決定に努めるほか、研修の実施などにより、教員の指導力向上に取り組むとともに、対象となる児童生徒の増加に応じて、児童生徒ヘルパーの増員を行うなど、特別支援教育の充実に努めてまいります。
 また、令和9年4月からの勇舞中学校への特別支援学級の新設に向けて、生徒、保護者との教育相談や校舎増築などの取組を進めるほか、小学校における通級指導教室の設置校の拡大を検討してまいります。
 「外国語教育」については、小学校で一部導入されている英語専科教員による授業実践の成果を各校と共有することで、小学校教員の指導力向上や、中学校との英語教育の円滑な接続に取り組んでいくほか、小学校に配置している外国人英語指導助手(ALT)を増員し、児童生徒の英語力の向上を図ってまいります。
 第2は、『豊かな心と健やかな体を育む教育の推進』であります。
 「いじめ・不登校」については、いじめは、どのような理由があっても絶対に許されるものではなく、どの学校でも起こりうるという認識のもと、いじめシンポジウムの実施等により、いじめが起こる背景や要因、その対策などについて児童生徒や保護者などの共通理解を図るとともに、教員による日常的な観察やいじめアンケート、ハイパーQU検査等の客観的な調査の実施により、いじめの早期発見と迅速な対応に努めるほか、家庭や関係機関とも連携し、児童生徒一人ひとりの状況に応じた個別の相談や支援を行うなど、いじめの見逃しゼロに向けた取組を進めてまいります。
 不登校対策については、教室に登校することが困難な児童生徒のための学習保障や教育相談の場として、「校内教育支援センター」や「適応指導教室おあしす」を運営するとともに、教員やスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー等が、児童生徒・保護者の悩み、不安等を聴き取り、児童生徒一人ひとりのニーズに応じた支援策を検討するなど、学校復帰や学びの継続に向けた、組織的な支援を行ってまいります。
 「ふるさと教育」については、本市や北海道の歴史、文化、産業について、理解を深める学びや体験学習を推進するほか、小学校社会科副読本「私たちの千歳」を活用するなど、郷土に対する愛着や誇りを育む学習機会の充実を図ってまいります。
 「読書活動」については、「第3次千歳市子どもの読書活動推進計画」に基づき、子どもたちの読書活動の充実を図るほか、学校図書館司書の計画的な配置など、読書相談や調べ学習でのアドバイスをはじめとする学校図書館機能のさらなる充実を図ってまいります。
 「体力・運動能力」については、新体力テストの結果などを踏まえ、運動量を十分に確保した授業改善のほか、様々な要素の運動を取り入れた指導の工夫と改善を図るなど、児童生徒の「健やかな身体」の育成に努めてまいります。
 部活動の地域展開については、引き続き、教員に代わり部活動を指導する「部活動指導員」を増員し、部活動の充実や教員の負担軽減を図るとともに、昨年末に国から示された新たなガイドラインを踏まえ、本市の実情に即した持続可能な地域展開の在り方について検討してまいります。
 「食育」については、正しい知識と望ましい食習慣を身に付けることができるよう、栄養教諭を中心とした指導を推進するほか、引き続き、児童生徒が考案したメニューを実際の給食で提供する「給食レシピコンテスト」を実施するとともに、給食だよりやインスタグラムなどのSNSを活用し、様々な献立と共に地産地消への取組を発信するなど、食育の充実に努めてまいります。
 学校給食については、国が新たに創設を予定している「給食費負担軽減交付金」を活用することにより、小学校給食の無償化を実現します。
 新学校給食センターの整備については、PFI手法を活用し、施設の設計・建設から維持管理・運営までを一貫して実施する事業者の選定を行い、令和11年夏の供用開始に向けた手続きを進めてまいります。
 第3は、『学びを支え、つなぐ教育環境の充実』であります。
 「学校運営」については、各校が掲げる学校経営方針を着実に実現し、教育の質向上に資するため、教育委員会の学校教育主事やスクールソーシャルワーカーが各学校を訪問し、学校改善プランに基づく授業改善や、いじめ・不登校などの課題に対する指導・助言を行うほか、働き方改革を進めるため、教職員の共通理解のもと、意識改革を進めるとともに、ICT機器の活用による業務の効率化やメンタルヘルス対策などに取り組むことで、教職員の健康を守り、教育の質を維持するための組織的な業務改善に努めてまいります。
 また、教員用の校務用コンピュータと指導用コンピュータを統合して合理化を図るとともに、さらに業務効率の向上を図るため、必要なセキュリティを講じた上で、職員室以外でもアクセスできる環境を構築してまいります。
 「学校施設・設備の充実」については、校舎・講堂の計画的な改修に向け、取り組むとともに、校舎等の老朽度調査を実施しており、劣化状況評価などの客観的な指標を基に、中長期的な改修計画の更新を行ってまいります。
 また、勇舞中学校の校舎増築事業について、令和9年4月供用開始に向けて、設計、施工及び必要な備品等の整備を実施してまいります。
 「学びのセーフティネットの構築」については、経済的理由で教育の機会が失われることのないよう、小中学校については、引き続き、就学援助制度により、必要な支援を行っていくとともに、給付型奨学金については、出願者数の状況を踏まえ、令和3年度に拡大した交付人数枠を維持し、高等教育を受ける機会の確保に努めてまいります。
 「教員の研修」については、未来を担う子どもたちに必要な資質・能力を着実に身に付けさせるため、教職員の指導力向上に資する研修を実施するとともに、学校における安心・安全な教育環境を築くため、服務規律の徹底を推進してまいります。
 特に、教職員による児童生徒への性暴力等の防止のため、私物端末等の取扱いのルールを徹底するほか、専門業者による校内の不審物調査や管理職に対するリスクマネジメント研修等の対策を実施してまいります。
 「家庭教育支援」については、千歳市PTA連合会との連携により、令和6年度に改訂した「家庭生活宣言」を普及啓発するなど、児童生徒の規則正しい生活習慣や学習習慣、社会生活ルールやマナーの習得を目指してまいります。
 「学校と地域の連携・協働」については、「学校運営協議会(コミュニティスクール)」において、保護者や地域住民が、学校と教育目標を共有し、学校運営の改善を図るとともに、児童生徒を犯罪や事故から守り、登下校等の安全を確保するため、「千歳っ子見守り隊」の取組を推進するなど、子どもたちの安全確保に努めてまいります。
 「学校段階等間の連携・交流」については、各学校段階を円滑に接続するため、子ども園等と小学校では、子どもの成長に関する情報共有や交流の機会を設けるなどの連携を図ってまいります。
 小中学校間においては、各中学校区単位で目指す子ども像を共有し、小中9年間を通じた取組を推進し、小中連携・一貫教育を進めてまいります。
 第4は、『市民が活躍する生涯学習によるまちづくりの推進』であります。
 「多様な主体の連携による学び合いと交流の場」については、「千歳学出前講座」の登録講座を拡充し、学習機会の充実を図るほか、生涯学習まちづくりフェスティバル「ふるさとポケット」を開催し、市民活動団体の活動成果の発表や交流の場を提供してまいります。
 「市民活動交流センター」については、「市民活動講座」や「ミナクールサロン」の開催など、利用者のニーズにあわせて、市民活動の活性化を図ってまいります。
 「地域と学校の連携による地域の教育力を高める活動」については、地域学校協働活動のコーディネーター等の体制整備を行い、学校における水泳、スケート、書写等の授業を地域人材が支援する取組を推進するなど、地域と学校の連携を深め、子どもたちの豊かな学びや健やかな成長を支える環境づくりに努めてまいります。
 第5は、『各世代の生活課題や地域課題に対応した社会教育の充実』であります。
 「乳幼児期からの家庭教育を支える学び」については、引き続き、「バンビはぐくみプログラム」をとおして、子育て中の親に育児知識の習得と情報交換の場を提供するほか、「家庭教育セミナー」を開催し、家庭や地域での教育力を高めるための支援を行ってまいります。
 「青少年の自立と成長を育む学び」については、公益財団法人千歳青少年教育財団と連携した、自然体験教室や宿泊学習など各種教育事業のほか、指宿市との青少年相互交流事業を実施してまいります。
 「青少年非行防止への取組の推進」については、青少年の問題行動の未然防止などに取り組むほか、SNSの不適切な利用により、いじめや犯罪に発展しないよう、安全なインターネットの使い方の指導や、家庭でのルールづくりの啓発など、インターネットに関するトラブルの未然防止の取組を継続してまいります。
 「成人期や高齢期を誰もが豊かに過ごす学び」については、「市民教養セミナー」を開催するほか、高齢者の学習・交流の機会として、「千歳高星大学」や「千歳高星大学大学院」、「若返り学園」を実施してまいります。
 「読書環境の充実」については、市立図書館の図書資料の充実に努めるほか、長都駅前のちとせモールにおける分館の整備や照明設備のLED化など、利用者の利便性向上に取り組むとともに、幅広い世代が読書に親しめるよう、おはなし会や図書館まつりなどのイベントの開催、ブックスタートの取組などを継続してまいります。
 第6は、『まちの魅力を高め、心を豊かにする文化芸術の振興と文化財の保護・継承』であります。
 「文化芸術に親しむ環境の整備」については、北ガス文化ホールにおける音楽・演劇などの公演や、市民ギャラリーにおける絵画・写真等の作品展など、市民ニーズを反映した魅力ある事業を実施するほか、大ホールの客席・舞台照明のLED化及び吊物操作制御設備の更新を実施してまいります。
 「文化財の活用」については、史跡キウス周堤墓群来訪者の周遊促進や市民の利便性向上を図るため、埋蔵文化財センターにおける休日開館(毎月第2日曜日及び市内小中学校の夏季休業期間の土日祝日)を継続するほか、市内の遺跡や文化財の理解を深めるため「縄文まつり」や「企画展」などを開催し、市民が文化財に触れる機会の充実に努めてまいります。
 「世界文化遺産に係る資産保護の取組」については、世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産の一つである史跡キウス周堤墓群に関し、保存管理計画に沿った適正な保存・管理に努めるとともに、令和7年4月にオープンした「史跡キウス周堤墓群ガイダンスセンター」や、市民団体と協働で取り組む「文化財解説事業(キウス周堤墓群ガイド事業)」により、史跡キウス周堤墓群の価値を分かりやすく伝え、まちの魅力発信につなげてまいります。

むすび

 以上、令和8年度の教育行政執行にあたっての重点施策と主な施策について申し上げました。
 今後も、先人が知恵を出し、汗を流し、一本の着陸場を築き上げた創造と一致団結のスピリットが、未来を担う子どもたちや市民一人ひとりに受け継がれるよう、学校や家庭、地域、関係機関・団体などと連携を図り、市民の期待と信頼に応えることができる教育行政を推進してまいります。

 市民並びに議員各位のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。
 

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