市指定史跡:昭和52年4月23日指定
およそ1万2千年前から「縄文土器」が作られるようになりました。当時はやや寒冷な気候でしたが、その後温暖化し、氷河の溶けた水が海に流れ込み海水面が徐々に高くなりました。約6000年前頃には現在の美々川に沿って環境センターのあたりまで海岸線が入り込んでいました。暖かな気候は山々を豊かな狩りの場に変え、海辺の入り江は良い漁場を形成しました。当時、美々で暮らしていた人たちは近くの入り江でシジミを採集・調理し、貝殻を積み上げた貝塚を残しました。当時の海岸線に沿って貝塚が多く発見されていますが,美々貝塚はその中でも最も現在の内陸にある貝塚です。直径4メートル、高さ1.2メートルにも達する大きな貝塚の1/4が保存されており,展示施設で断面を観察することができます。
また、近くの美々貝塚北遺跡からも最近の発掘調査により長さ15メートル、幅7メートル、高さ60センチの大きな貝塚が発見されました。埋め戻されたため、貝層は見ることができませんが、貝塚の範囲が花壇になっており、その形を確認することが出来ます。なお、埋蔵文化財センターの展示室では、現地の貝層を剥ぎ取った実物を見学することがきます。
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美々貝塚への地図
美々貝塚周辺の地図
見学
期間:4月28日から11月30日まで(日曜日を除く)
時間:9時から16時まで
展示施設はカギがかかっています。駐車場の右手にある環境センター計量所からカギを借りてください。カギの貸出が出来ない日曜に見学希望の方は,郵送などによる貸出も可能ですので事前に千歳市埋蔵文化財センター(電話:0123-24-4210) までご相談ください。
車で千歳市街地から国道36号線を苫小牧方面へ8km。左手に環境センターへの案内板があり、そこを左折し踏切をこえてすぐ左手。駐車場があります。
美々貝塚北遺跡は美々貝塚から徒歩10分です。
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