東北地方太平洋沖地震に伴う千歳市災害対策本部設置(その1)
3月11日(金曜日)~3月21日(月曜日)
3月11日に発生しました「東北地方太平洋沖地震」は、マグニチュード9.0という日本がかつて経験したことのない地震と津波による大規模災害で、その被害は想像を絶する甚大なものとなり、心張り裂けそうな空前絶後の事態となりました。
この地震・津波災害に際しまして、不慮にして亡くなられた方々に深甚なる哀悼の意を表するとともに、被災された皆さまに対して心からお見舞い申し上げます。
あわせて、被災地域での懸命の救援・救護活動にご尽力されている自衛隊、警察、消防をはじめ、現地に赴き懸命の支援活動に携わっておられます関係各位に深い敬意を表しますとともに、そのご労苦に対しまして、心からの労いを申し上げます。
当市におきましてもこの地震により震度4を記録し、この地震発生直後、直ちに「警戒本部」を設置し、市内の被害状況などの確認作業を行い、異常のないことを確認しました。
(3月12日「東北地方太平洋沖地震に伴う千歳市災害対策本部」設置)
翌日の3月12日(土曜日)に北海道から負傷者の道内での受け入れについて、協力要請がありましたことなどから、同日13時に「東北地方太平洋沖地震に伴う千歳市災害対策本部」を設置するとともに、第1回の対策本部会議を開催し、状況の確認及び今後の対応などについて協議しました。
これに伴う北海道の患者移送の受け入れは、3月12日に航空自衛隊の輸送機にて花巻空港から重傷者4名が搬送され、うち1名を千歳市消防が医療機関への搬送を行いました。
その後も14日(月曜日)に第2回災害対策本部会議、17日(木曜日)に第3回災害対策本部会議を開催し、刻々と変化する状況に対応しています。
(第1回東北地方太平洋沖地震に伴う千歳市災害対策本部会議 3月12日)
第1回千歳市災害対策本部会議のようす。休日の土曜日に特別職、部長職等全員出勤の緊急会議のため私服での会議となりました。
市内の地震に伴う点検状況、被害のないことの確認等の報告、千歳基地と連携した被災地からの患者搬送に対する対応などの
確認の話し合いの後、被災地の被害状況等が不明の中、当市として何ができるか、何をすべきかなどが協議された。
(第1回東北地方太平洋沖地震に伴う千歳市災害対策本部会議 3月14日)
会議の冒頭、全員で黙祷しました。 市長からの訓示
各部局の状況報告、今後対応や方針等について協議を行いました。
(第7師団、第1特科団、第1高射特科団、第2航空団など3,650名の自衛隊災害派遣)
当市に所在する陸上自衛隊、航空自衛隊では、各部隊が次々と救援、救出活動などの大規模な支援活動を展開しており、隊員の方々などの災害派遣も相当長期間となることが想定されている状況から、当市といたしましても、これらの支援活動や復興活動等が一日も早く、円滑に遂行されるよう側面から全面的に協力してまいります。
(第7師団 3月14日)
岩田清文第7師団長の訓示。900名の災害派遣隊員の陣頭指揮をとられる小渕信夫第7師団副団長兼東千歳駐屯地司令
(第7師団 3月15日)
(第1特科団 3月15日)
山本頼人第1特科団長兼北千歳駐屯地司令とお見送りする市長。浅野博義第1特科団副団長以下1,600名の隊員の方々が被災地
災害派遣として午後10時30分に駐屯地を出発されました。
(第1高射特科団 3月21日)
住田和明第1高射特科団長率いる1,000名の隊員の方々が出発されました。
第2航空団(武藤茂樹同司令兼千歳基地司令)からは3月14日に150名の隊員の方々が被災地へ向かわれました。
(千歳市の職員派遣)
16日には当市の消防職員2名を「緊急消防援助隊北海道隊」として、マイクロバス1台とともに宮城県石巻市に派遣し、北海道隊の消防隊員のピストン輸送を展開しています(第2次派遣隊~第5次派遣隊を予定)。また、18日には応急給水活動に水道局職員4名を給水車両とともに今後引き続き9回延べ36名の職員を派遣する予定で、そのほか、今月25日には市民病院の看護師2名の岩手県への派遣(災害支援ナース)を予定しています。
(緊急消防援助隊北海道隊千歳市派遣隊発隊式 3月16日)
派遣隊員(2名:本宮敬士消防司令補、吉田洋司消防士長)とマイクロバス1台
(東北地方太平洋沖地震に伴う応急給水活動派遣出発式 3月18日)
派遣職員4名(水道局総務課係 片山学係長、料金課 小田敏博主任、管理維持課 佐々木一彦主任、工事課 佐藤之泰主任)と
給水車1台、サポート車(ワゴン)1台による給水支援
(援助物資)
被災地へは、3月15日に第7師団の災害派遣隊に当市や千歳商工会議所、千歳市商店街振興組合連合会などからタオル4,000枚の支援、18日には当市の備蓄品(非常食3,000食をはじめお粥600食、毛布(真空パック)200枚、おむつ(子供用2,400枚、大人用952枚)、生理用品1,872枚、簡易トイレ50台、簡易トイレ用凝固処理袋1,000袋)を被災地へ送りました。
また、現在、市民の方々からは援助物資として毛布(新品又はクリーニング済みで包装されたもの)と未開封の子供用と大人用のおむつを今月19日から27日の期間で防災学習交流センター「そなえーる」で受け付け、21日までの3日間で市民の皆さんからは198件(毛布135件、おむつ397件)の善意のご援助をいただきました。
第7師団の自衛隊災害派遣に合わせタオルを被災地へ江口幹夫 市民の方々からの毛布とおむつの支援物資を受け取る社会
幕僚幹事へ引き継ぐ山口市長 福祉協議会のボランティアの方々
市民の方々からいただいた毛布とおむつの山 支援物資を受け付けている防災学習交流センター「そなえーる」
当市の備蓄品を積み込んでいる陸上自衛隊の方々のようす 当市の備蓄品とともに全道から集積した支援物資を積み込む
航空自衛隊の方々のようす(千歳基地)
(被災者等の受け入れ)
被災者等の受け入れについては、市営住宅11戸、市民の方々の善意による受け入れ可能住宅5戸、雇用促進住宅92戸などを調整し、3月22日からは相談待機所を末広会館内に設置し、個別相談を開始することで準備を進めています。
(末広会館 受け入れ準備を急ピッチで進めているようす)
(派遣自衛官をはじめとする災害派遣による選挙権行使について)
このほか、災害派遣により多くの自衛隊の方々などが4月に実施される統一地方選挙において選挙権を行使できなくなるおそれがあることから、北海道自衛隊駐屯地等連絡協議会(会長:千歳市長)として、3月17日高橋はるみ北海道知事に対し緊急要請を行いました。
H23.03.17災害派遣自衛官選挙権行使要請書.pdf [79KB pdfファイル]
(義援金)
義援金については公共施設など11か所に日本赤十字社の義援金募金箱を設置し、市民の皆さまからの金銭的ご支援の受け入れ態勢を整えるとともに、当市としましても今月23日頃までに市のお見舞金(義援金)の規模などについて市民の皆さまにお示ししてまいりたいと考えています。
※東北地方太平洋沖地震に伴う千歳市の対応は/news/index.cfm/detail.1.49929.htmlをご覧ください。
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