国指定史跡 :昭和54年10月23日指定、令和元年10月16日追加指定
世界文化遺産:令和3年7月27日登録
千歳市中央地区にある国指定史跡キウス周堤墓群、約3200年前の縄文時代後期につくられた特殊な形をした集団墓地です。地面に円い竪穴を掘り、掘った土を周囲に土手状に積み上げ、内側の竪穴部分を個々の墓地にしています。周囲に堤があることから「周堤墓」と呼ばれています。周堤墓は、道内のみで70基ほどしか発見されていない大変珍しいお墓です。千歳を中心に数多く見つかっているので、この地域で発生したと考えられています。
史跡内には全部で9基の周堤墓があり、直径50メートルを越える規模の大きなものが群集していることが特徴で、一部は周堤が連なって造られています。一番大きなものは直径が83メートル、一番くぼみが深いものは約4.7メートルもあります。一番くぼみの深い周堤墓を造るには、仮に一人が一日 1メートル×1メートル×1メートルの土を掘って積み上げたとすると、25人でおよそ4ヶ月かかることになります。
キウスは、現在でも埋まりきることなく縄文時代のお墓を地表面から見ることができるまれな例です。約11万平方メートルの範囲が国の史跡と世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産となっています。その内、国道東側の一部を公開していますので、ぜひ現地に足をお運びご見学下さい。
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第1号周堤墓
(財) 北海道埋蔵文化財センター調査報告書第144集「千歳市キウス4遺跡 (5)」より
第2号周堤墓
周堤墓群地形図
パンフレットのご紹介
千歳市教育委員会では、「国指定史跡キウス周堤墓群」の日本語、英語、韓国語、中国語(繁体字・簡体字)表記のパンフレット、こども用パンフレットを発行しています。
下記よりPDFデータをご覧いただけます。
パンフレットはキウス周堤墓群(現地)、千歳市埋蔵文化財センター、千歳市観光スポーツ部観光課(千歳市役所1階)、千歳市立図書館、千歳市民活動交流センター「みなくーる」、千歳観光連盟にて入手可能です。
キウス周堤墓群_英語(English) (PDF 6.01MB)
キウス周堤墓群_韓国語(Korean) (PDF 6.21MB)
キウス周堤墓群_中国語_簡体字(Simplified Chinese) (PDF 6.36MB)