1.地球温暖化について
地球温暖化の現状
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書(2013~2014年)によると、陸域と海上を合わせた世界平均地上気温は、1880年から2012年の期間に0.85℃上昇しました。
最近30年の各10年間は、1850年以降のどの10年間よりも高温を記録しています。
出典:環境省ホームページ (https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/ondanka/)
地球温暖化の影響
極端な気温、極端な降水、乾燥、台風の大型化、海面上昇、海の酸性化等、様々な分野で地球温暖化の影響が世界中で今まさに起きています。
地球温暖化のメカニズム
地球温暖化は、人の活動に伴って発生する二酸化炭素などの温室効果ガスが大気中に増加することにより、地球全体として地表及び大気の温度が上昇し自然生態系及び人類に悪影響を及ぼすものです。
※出典:気象庁(https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/chishiki_ondanka/p03.html)
地球温暖化の影響予測
このまま温暖化対策しないと、温室効果ガスが増え続け、2100年までには最大で5.7度上昇してしまい、地球温暖化の影響 がさらに拡大してしまうことが懸念されています。
一方、平均気温の上昇を1.5度まで抑えられると、影響を小さくすることができるといわれています。
※出典:温室効果ガスインベントリオフィス/全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(https://www.jccca.org/)
地球温暖化対策をしなかった場合、千歳市は海に沈むかも!?
では、実際に温暖化が進んだら千歳市はどうなるか紹介したいと思います。左上の図は6000年前まで海岸だった美々~美々貝塚周辺の地図です。現在でいうと環境センターがある地域まで、海岸があったとされております。これは、当時の地球が現在より温暖で、気温が年平均2~3度高く、地上の氷が解けて海水が増え続けていたからとされています。
距離でいうと、現在の苫小牧海岸から17kmも内陸に入っていたことになります。貝塚についてはごみ捨て、貝の加工やリサイクル、人の埋葬など様々な用途に使われていたとされており諸説ありますが、奇しくも、6000年前、ゴミ捨てやリサイクルに活用されていた場所に、現在も同じ機能を持つ環境センターがあります。
地球は10万年サイクルで寒い氷河期と温暖な間氷期を繰り返しているのですが、数千年、数万年後にやってくる温暖な間氷期が、このまま温暖化対策をしないと2100年には平均気温が5.7度上昇してしまい、人間の手によって数十年、数百年後には6000年前のこの様な状況になってしまうかもしれません。
2.地球温暖化対策の手段としてのカーボンニュートラル
カーボンニュートラルとは
カーボンニュートラルとは私たちが排出する温室効果ガスの《排出量》と森林などによる《吸収量》が釣り合い、これ以上増えも減りもしない状態のことを指します。カーボンニュートラルを達成することで、地球温暖化を食い止めることができるとされています。
地球温暖化はすでに私たちの生活に大きく影響を与えています。カーボンニュートラルは地球温暖化の原因となる温室効果ガスをこれ以上増やさないための手段としてしばしば用いられ、日本はもとより世界中でカーボンニュートラルを実現することを表明しています。
脱炭素ポータル:https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/about/
世界各国のカーボンニュートラル表明状況
(出典:経済産業省ウェブサイト(外部サイト))
3.千歳市の取組状況
- 「千歳市ゼロカーボンシティ宣言」を表明しました。(令和4年2月7日)
市民、事業者、市(行政)が一体となって脱炭素社会の構築を目指すため、千歳市ゼロカーボンシティ宣言(2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロ)を表明いたしました。
- 支笏洞爺国立公園支笏湖地区がゼロカーボンパークに登録されました。(令和4年3月29日)
支笏湖地域は、千歳第一発電所をはじめとする水力発電によって大部分の電力をまかなわれている「国立公園でも希少な電力ゼロカーボン地域」であるとともに、地域の方々が長年に渡り環境保全と活用の共生に配慮した取組を続けている地域であることから、令和4(2022)年3月29日に、環境省より「ゼロカーボンパーク」に登録されました。
- 「千歳市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」を策定しました。(令和6年3月)
市民や事業者の皆さんと地球温暖化の危機感を共有し、温暖化を食い止め、本市の豊かな自然環境を後世に引き継ぐために、本計画には温室効果ガスの削減目標や脱炭素シナリオを定めており、将来ビジョンとして掲げた「“人と自然の輪でつながる”ゼロカーボンシティ ちとせ」を実現するため、市民と事業者、行政が一体となって脱炭素化とまちの発展の両立を目指し、取組を進めてまいります。
4.具体的な取組
カーボンニュートラルの実現に向けた取組として1.省エネルギー2.再生可能エネルギー3.森林吸収4.行動変容等が挙げられます。市民、事業者、そして市が一体となって、それぞれの取組を推進していきます。
カーボンニュートラルの実現に向けた取組例
5.気候変動への適応
「適応」とは、気候変動の影響による被害を回避・軽減することで、熱中症予防や、大雨などの災害に備えた整備を行う取組を指します。本市の地域特性を踏まえた「適応策」を各分野で講じていきます。
「気候変動への適応」の例
6.支援制度
【市】
支援制度ができ次第HP等でお知らせします。
【北海道】
道や道内市町村における各支援制度が下記サイトでまとめられています。
【国】
各省庁における各支援制度が下記サイトでまとめられています。