千歳市の自殺の現状
我が国の自殺者数は、警察庁の自殺統計によると、令和4年の年間累計自殺者数(確定値)は21,881人で、前年の確定値に比べ874人(4.2%)増え、2年ぶりの増加となりました。男女別では男性が前年比807人(5.8%)増の14,746人で13年ぶりに増加、女性は同67人(0.9%)増の7,135人で3年連続増加となりました。
本市の自殺の特徴として、男性では20~30歳代、50歳代、80歳代以上、女性では30歳代、60歳代の平均自殺死亡率が全国より高い状況となっています。
千歳市の自殺対策計画
平28年4月、自殺対策基本法が改正され、都道府県・市町村に対し、自殺対策計画の策定が義務付けられました。
本市においても自殺対策を総合的に推進するため、平成31年3月に「千歳市生きるを支える自殺対策計画」を策定しました。
詳しくは、千歳市生きるを支える自殺対策計画 をご覧ください。
千歳市の自殺対策スケジュール
本市では、自殺を身近な問題と捉え、本市が生き心地のよい社会になるように、皆様と共に取組を推進していきたいと考えています。
令和5年度千歳市自殺対策事業スケジュール
日時 |
内容 |
場所 |
未定
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こころの健康づくり講演会を開催 タイトル:未定 講師:未定 |
未定
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9月4日(月)~9月19日(火) (自殺予防週間パネル展) |
自殺を防ぐために知っておきたいことなどのパネル展示、パンフレット等を設置。 |
市役所市民ホール |
令和6年 1月上旬予定 |
令和5年成人式「はたちのつどい」の会場に、若者向けのメンタルヘルスに関するパネル展示、パンフレット等を設置。 |
北ガス文化ホール
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令和6年 1月下旬から2月上旬頃を予定 |
こころのケア講座~ゲートキーパー研修~ ※事業所内人事・健康管理担当者、相談窓口業務担当者向け研修 |
未定
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令和6年 3月18日(月)~29日(金) (自殺対策強化月間パネル展) |
自殺を防ぐために知っておきたいことなどのパネル展示、パンフレット等を設置。 |
市役所市民ホール
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こころの健康について
自殺のサイン
自殺を考えている人は、「死にたい」気持ちと、「本当は死にたくない」という気持ちの間で激しく揺れ動いています。こころの危険信号に気づくのは簡単なことではありませんが、できるだけ早くサインをキャッチし、声をかけて孤立感をやわらげることが大切です。下記のようなサインを多く発している場合は、専門医への受診など、できるだけ早い段階で対処することが必要です。
1. うつ病の症状(気分が沈む、自分を責める、仕事の能率が落ちる、決断ができない、不眠が続く)がある |
2. 原因不明の身体の不調が長引く |
3. 酒量が増す |
4. 安全や健康が保てない |
5. 仕事の負担が急に増える、大きな失敗をする、職を失う |
6. 職場や家庭でサポートが得られない |
7. 本人にとって価値のあるもの(職、地位、家族、財産)を失う |
8. 重症の身体の病気にかかる |
9. 自殺を口にする |
10. 自殺未遂におよぶ |
※資料:厚生労働省「職場における自殺の予防と対応」より
うつ病
ストレス社会といわれる現在を反映するかのように、こころと身体のバランスが崩れ、うつ病などのこころの病が増えてきていいます。うつ病は、誰もがかかる可能性のある病気です。うつ病は、気持ちの落ち込みや、集中力の低下など「気分」に関することが症状の中心となっているため、自分も周囲も治療が必要な病気と思わず、「気の持ちよう」「放っておいても自然によくなる」と思いがちです。しかし、自然に症状が治まるのを待っていては、症状が悪化してしまい、最悪の場合は自殺にいたることもあるため、うつ病の早期発見・早期治療が重要です。
うつ病の主な症状
主症状
・気分が沈む(悲しい、さびしい、不安など) |
・興味、関心がなくなった |
副症状
・何事も悲観的に考える |
・感情のコントロールができない(涙もろい、イライラするなど) |
・自分を責める、自分には価値がないと思う |
・死にたくなる |
・やる気が出ない、おっくう |
・集中力、決断力、行動力、記憶力が落ちた |
・眠れない(寝つきが悪い、早朝に目が覚めるなど) |
・体がだるい、疲れやすい |
・腹痛、便秘、下痢 |
・食欲がない、体重が減った など |
アルコール問題
アルコール使用障害(アルコール依存症)は、うつ病と並んで自殺と関連が深いことが知られています。つらい気持ちを紛らわせたり、眠るためにアルコールの力を借りようとしますが、過度の飲酒は、不眠やうつ病をかえって悪化させます。また、悩みを抱えている人がアルコールを摂取すると、自分をコントロールする力を失い、衝動的に自殺してしまうおそれがあり、注意が必要です。
働く人のメンタルヘルス
職場でこころの不調を訴える人は年々増加しており、こころの健康づくりがますます重要になっています。
こころの健康確保と、自殺や過労死などの予防のための、相談機関や医療機関の案内、体験談や基礎知識、セルフチェックリストなどの情報が掲載されています。
こころの健康チェック票
最近なんだかやる気がでない…、あの人なんだか元気がなさそう…、そのような場合は、「こころの健康チェック票」を用いて、うつ病のサインがないか点数化して確認し、客観的にメンタル状態をみてはいかがでしょうか。
こころの体温計
日々の生活で無理が続くと、こころのバランスが崩れやすくなります。「こころの体温計」は、気軽にいつでも、どこでも、ストレスや落ち込み度をチェックできるシステムです。ぜひこころのケアにお役立てください。
詳しくは メンタルヘルスチェックシステム「こころの体温計」 をご覧ください。
いのちの門番「ゲートキーパー」について
ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人(いのちの門番)のことです。
家族や地域、職場、医療、教育の場面など、誰もがゲートキーパーになれます。
悩みを抱えた人は、「人に悩みを言えない」、「どこに相談に行ったらよいのかわからない」、「どのように解決したらよいかわからない」等の状況に陥ることがあります。
また、死にたいと考えている人は、心の中では「生きたい」という気持ちと「死にたい」という気持ちの間で揺れ動いており、不眠、原因不明の体調不良など自殺の危険を示すサインを発しています。身近な人のそれらのサインに気づき、受け止め対応することが自殺予防につながります。
いのちを守る4つのキーワード
こころの健康に関する相談先
相談窓口
悩みごとや困りごとをひとりで抱え込まず、早めに相談すること、必要な休養や治療を受けることが大変重要です。問題解決のための、さまざまな相談窓口があります。こころの健康についての相談先を御覧ください。
R5.4月現在 千歳市こころの健康に関する相談先 .pdf (PDF 123KB)
関連リンク
<厚生労働省 自殺対策ホームページ>
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/index.html
<支援情報検索サイト>
このページに掲載されている情報の担当部署・お問い合わせ先
お問い合わせは、保健福祉部健康づくり課 お問い合わせフォーム(ページが移動します)からお願いします。