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平成20年9月市長行政報告

第2回定例市議会以降における諸般の行政をご報告申し上げます。
             
(1  はじめに)
    去る7月1日から10日間にわたり開催されました「J8(ジュニア・エイト)サミット2008千歳支笏湖」は、支笏湖の雄大な自然の中で開幕され、7月7日には、会議の成果である「千歳宣言」を北海道洞爺湖サミットの首脳陣に提出し、所期の目的を十分に達成して閉幕いたしました。
  「千歳宣言」は、気候変動や地球温暖化といった、将来を担う子どもたちに関わる問題について、その対応が提案されたものであり、J8サミットの開催は、市内の子どもたちや受入れを行った本市にとりましても大きな意義を持つものとなりました。
    受入れにあたりましては、多くの皆さまの賛同をいただき、会議の支援はもとより、J8参加者と地域の小中高生を主体として交流を図ったほか、インターネットによる情報発信や市民力を活かした安全対策につきましても、併せて取り組んだところであります。
    また、開催前から、各所で様々な歓迎の事業が実施されたほか、町内会や各通り会では、環境美化などのおもてなしが進められました。
    このような全市を挙げての受入れが、この度の成功を支えたものと考えており、開催地としての役割を果たせましたことは、まことに喜ばしく、改めて関係する皆さまに心から感謝を申し上げる次第であります。

 

(2  市制施行50周年記念について)
    本市は、昭和33年7月1日に市制を施行してから50周年という大きな節目の年を迎えており、去る9月7日に国内外からのご来賓をはじめ、約1,100名の皆さまのご臨席をいただいて、厳粛の中にも盛大に記念式典を挙行いたしました。
    この式典を通じ、先人が時を重ねて守り育ててきた貴重な財産を大切に継承し、市民協働による未来への更なる発展・飛躍に向けて、まちづくりに全力を傾注することを改めて決意したところであります。
    また、式典に先立ち、7月13日には市民実行委員会の主催により、炎の第九演奏会などの「市制施行50周年記念メインイベント」が開催され、さらに、9月6日には市内の4団体の主催により、約1千名の市民の参加のもと「市制施行50周年を祝う市民の集い」が開催されるなど、市になってから50回目の誕生日を多くの市民の皆さまとともにお祝いいたしました。
    市民の皆さまのご支援とご協力に、心から感謝を申し上げます。

 

(3  訴訟について)
    訴訟についてでありますが、道内公立学校の1,008人の教職員を原告とし、北海道及び本市を含む93の市町村を被告とする時間外勤務手当等請求事件につきましては、8月27日に最高裁判所において原告の上告棄却及び上告審として受理しない旨の判決が言い渡され、全面勝訴が確定いたしました。

 

(4  平成20年度千歳市総合防災訓練の実施について)
    去る9月20日、石狩低地東縁断層帯主部を震源とする内陸型地震災害を想定した「市制施行50周年記念千歳市総合防災訓練」を実施し、事故もなく無事訓練を終了しております。
    本訓練は、災害対策本部員の地震災害対処能力を向上させるとともに、千歳市地域防災計画の熟知及び検証を図り、市民協働による市民参加の防災訓練を目指したことから、防災関係機関や市民など総勢約1,150名が参加した大規模な実動訓練となりました。
    本訓練の実施により、防災関係機関との連携要領や実践的能力の習得、地域の防災力と市民防災意識の向上など、所期の目的が十分達成されたものと考えております。
    今後も、災害時において、迅速かつ的確な対応が取れるよう防災訓練を実施してまいります。

 

(5  児童福祉について)
    千歳市子育て総合支援センター(通称:ちとせっこセンター)につきましては、本年4月1日のオープン以来、大変多くの方々にご利用をいただき、各種子育て支援事業や相談事業も順調に進んでおります。
    去る9月21日には、千歳市民文化センター大ホールにおきまして、開設記念事業として、NHKのファミリーイベント「つくってあそぼショー」を実施いたしました。
    当日は、2回の公演に延べ2,121名の親子が参加し、時の経つのも忘れ、作って遊ぶショーや歌などに楽しいひとときを過ごしていただきました。
    今後も、子育て支援の充実と地域全体で子育てを応援できる環境づくりを推進してまいります。

 

(6  イトーヨーカドー千歳店の閉店について)
    去る6月11日、株式会社イトーヨーカ堂の執行役員が来庁し、平成12年11月に勇舞地区において開店した「イトーヨーカドー千歳店」を、営業継続が困難であることを理由として、閉店する意向が示されました。
    市では、市民の消費生活や従業員の雇用に対する影響が極めて大きいことなどから、同店の営業継続を最優先課題として位置づけ、市議会及び千歳商工会議所と連名で、8月6日に同社に対して、同店存続の「要望書」を提出しましたが、去る9月8日に同社から、平成21年2月末をもって「千歳店」を閉店する判断を下した旨の回答文書が送付されたところであります。
    この回答を受け、市では、早期の後継店確保が急務と考え、方針を転換し、当面は北海道の「大規模集客施設の立地に関するガイドライン」に基づく地域貢献計画書における「撤退時の的確な対応」の速やかな履行に向けて、北海道と調整しながら、建物所有者及びイトーヨーカ堂への働きかけを行ってまいります。

 

(7  夏まつりの実施について)
    「千歳市民夏まつり」につきましては、「清流を守る人の輪、千歳の輪、ECOを掲げて、夏まつり」をテーマに、7月19日から8月20日までの33日間にわたり開催され、各商店街、企業、団体において、特色ある多くのイベントが繰り広げられました。
    期間中には、「2008スカイ・ビア&YOSAKOI祭」をはじめ、「清流千歳川噴水フェスティバル」、「清流千歳川あんどんまつり」、「千歳民報市民納涼花火大会」、「千歳・道新花火大会」、「千歳基地航空祭」などが開催され、最終日の「千歳市民納涼盆踊り大会」には21団体と個人を合わせて約1,700名の参加をいただくなど、多くの市民の皆さまの参加により、夏まつりを盛況のうちに終了することができました。
    関係団体並びに市民の皆さまの、熱意あふれる取組みやご協力に対し、心から感謝申し上げますとともに、今後とも市民交流の場として、夏まつりの活性化に努めてまいります。

 

(8  支笏湖のヒメマス釣りの状況について)
    支笏湖のヒメマス釣りは、例年どおり6月1日から解禁となり、8月31日に無事終了したところであります。
    支笏湖のヒメマス釣りにつきましては、支笏湖漁業協同組合が漁業権を取得したことに伴い、増殖事業を行うために本年より有料となったことから、釣り人の減少が懸念されましたが、出漁数につきましては、平成3年の釣獲調査開始以来、最高の4,897隻となり、釣果につきましても、昨年の52,762尾を上回り、過去最高の68,035尾となっております。
    資源の状況につきましては、この秋の親魚採捕(しんぎょさいほ)の結果と合わせた判断が必要でありますが、今後も、水産総合研究センターさけますセンター、北海道などの助言をいただき、資源動向の把握に努めながら、ふ化事業を推進し、組合と連携して資源の保護と回復に努めてまいります。

 

(9  農作物の生育状況について)
    本年は、5月、6月の低温、暴風雨などによる農作物への影響が心配されましたが、特に大きな被害もなく、その後の気候経過と適度な降雨により、各農作物とも平年より早く生育しております。
    8月はやや降水量が少なかったものの日照時間が多く、気温も平年並みであったことから、農作物の全般的生育状況は順調に推移しております。
    特に、収穫を終えた秋まき小麦では平年作以上の収量となっており、現在、馬鈴しょ・菜豆(さいとう)・小豆(しょうず)の収穫作業が平年よりやや早めに進んでおります。
    また、今後は、水稲・トウモロコシ・大豆・てん菜等の収穫作業も進んでまいりますが、全般的にはほぼ平年並みの収量が見込まれております。
    一方、露地野菜の価格低迷や農業資材等の高騰による農業経営への影響が心配されるところでありますが、今後も天候が順調に推移し、豊穣の秋を迎えられることを期待しております。

 

(10  企業誘致について)
    企業誘致につきましては、札幌市に本社がありますブリヂストンタイヤ北海道販売株式会社が、事業用借地権によるリース方式により、千歳美々ワールドに立地いたしました。
    同社は、有限会社札幌テイエムエスに土地・建物を賃貸するもので、今年度から導入いたしました間接リース事業の第1号となります。
事業内容といたしましては、タイヤ交換などのメンテナンス作業やタイヤ販売を行うもので、6月から操業を開始しております。
    また、千歳市に本社があります北海道日興電気通信株式会社が、千歳臨空工業団地の同社工場用地の隣接地を取得いたしました。
    同社は、監視カメラ装置などの電気機器の設計・製造・保守を行っておりますが、事業の拡大に合わせて工場用地を拡張するものであります。
    さらに、大阪府吹田市に本社があります松下環境空調エンジニアリング株式会社が、事業用借地権によるリース方式により、千歳臨空工業団地に立地することになりました。
    同社は、工場などの生産設備の設計、施工、メンテナンスなどを行っており、本年12月からの操業を予定しております。
    この度の進出により、本年度の立地件数は7件となり、本市の産業振興に波及効果をもたらすとともに、今後の企業誘致に弾みがつくものと期待しております。

 

(11  公共工事の進捗状況について)
    次に、公共工事の進捗状況につきましては、建築工事では公営住宅整備事業のうち北栄団地18号棟59戸について、本年11月の入居に向けて順調に工事を進めております。
    また、北栄団地17号棟30戸及びいずみ団地1号棟25戸と2号棟20戸につきましては、本年6月に着手し、来年8月の完成に向けて工事を進めております。
    小中学校耐震化推進事業につきましては、日の出小学校と信濃小学校の校舎及び講堂の耐震改修について、10月の完成に向けて順調に工事を進めております。
    土木工事では、C経路の第2祝梅橋に接続する道路改良舗装工事のうち、車道部の工事が9月末で完成の見通しとなり、今後は車両の通行もスムーズになるものと考えております。
    また、市道整備事業や市内公園整備事業につきましても、発注計画に沿って順調に工事を進めております。
    このようなことから上半期(4月~9月)の目標であります発注率85パーセントは、ほぼ達成できる見込みであります。
    その他未発注工事につきましても、早期発注に努めてまいります。  

 

(12  各会計の決算状況について)
    平成19年度の決算につきましては、一般会計では経費の節減や創意工夫などに努めた結果、収支不足分として予算で措置した財政調整基金からの5億8,906万7千円のほか、職員退職手当基金からの3億円をそれぞれ繰入れすることなく決算を終え、実質収支額1億7,577万4千円の黒字を計上し、このうち、1億1,542万4千円については財政調整基金に積立処分を行いました。
    また、6特別会計につきましてもいずれも黒字となり、特別会計の実質収支総額は3億6,615万2千円となりました。
    これを、平成19年度の普通会計決算でみますと、財政力指数は0.783と改善したほか、決算剰余金の積立処分後の財政調整基金の現金残高も20億7,441万円となるなど、財政の健全化が着実に進んでいる結果となったところであります。
    水道事業会計の平成19年度決算につきましては、有収水量が前年度を0.2パーセント上回ったことから、給水収益は14億8,066万1千円と対前年度比0.2パーセントの増となり、単年度収支といたしましては5,843万4千円の純利益を計上いたしました。
    その結果、平成18年度の繰越利益剰余金と合わせ、2億9,501万1千円の未処分利益剰余金を生じ、このうち剰余金処分といたしまして、法定積立金であります減債積立金に300万円、利益積立金に2億5,000万円を積み立てることとしております。
    一方、下水道事業につきましては、有収水量が前年度を0.3パーセント上回ったことから、下水道使用料は16億4,103万3千円と対前年度比0.7パーセントの増となり、単年度収支としては3,241万2千円の純利益を計上いたしました。
    その結果、平成18年度の繰越利益剰余金と合わせ、2億2,479万6千円の未処分利益剰余金を生じ、このうち剰余金処分といたしまして、法定積立金であります減債積立金に170万円、利益積立金に2億円を積み立てることとしております。
    今後とも経費の節減や事務業務の見直しなど、より一層経営の効率化を進め、安定的な経営基盤の確立を図るとともに、市民サービスの向上に努めてまいります。
    病院事業会計の平成19年度決算につきましては、前年度に比べ入院患者数が622人、外来患者数が10,129人とそれぞれ減少したことから、事業収益は5,173万1千円の減少となっております。
    一方、患者数減少による薬品費等の減少やコスト削減の取組みにより、事業費用が前年度に比べ1億1,430万7千円と大きく減少となったものの、単年度収支では3億7,644万3千円の純損失を計上する結果となりました。
    今後とも医療を取り巻く情勢を的確に見極め、さらなる収益確保やコスト削減の取組みを進めるなど、効率的な病院経営に努めてまいります。

 

(13  平成20年度財政健全化対策について)
    本年度の財政健全化対策につきましては、これまでの数次にわたる財政健全化の取組みなどにより、大幅な財政収支不足の解消が図られてきております。
    平成21年度予算に向けた対策では、企業誘致などによる増収を図るほか、内部管理経費などのコストの縮減を中心に削減目標を2億円にとどめ、財政の健全性の確保に努めるとともに、「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」などの趣旨を踏まえ、今後も、よりわかりやすい財政情報等の開示を進めてまいります。

 

(14  おわりに)
    以上、第2回定例市議会以降における行政の概要についてご報告申し上げましたが、別途、補正予算をはじめ、諸議案を提出しておりますので、よろしくご審議、ご決定を賜りますようお願い申し上げます。

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