平成28年第3回定例市議会以降における諸般の教育行政をご報告申し上げます。
(1 はじめに)
平成28年度全国学力・学習状況調査の結果につきましては、平均正答数と平均正答率を数値で表すとともに、更にわかりやすく説明を行う観点から、各教科・領域別に全国を100とした指数で経年変化や正答数分布状況をグラフで掲載した結果概要を11月10日に市のホームページで公表したほか、教育委員会だより「からふる」において保護者に周知しました。
本市の状況は、全国の平均正答率との差が国語、算数・数学の全教科において全国平均に届いていないものの、小学校算数A、中学校数学A・Bではその差が縮まり、改善の傾向が見られております。
今後は、千歳市学力向上検討委員会を中心に具体的な改善策を検討し、児童生徒の確かな学力の向上に取り組んでまいります。
10月28日に、平成28年度石狩管内教育委員会委員研修会を千歳市で開催しました。
当日は、管内7市町村の教育長及び教育委員など45名が参加し、山口市長の講話の後、教育の情報化についての研修や市内社会教育施設の視察を行い、地域における教育の現状と課題について研鑽を深めました。
(2 学校教育について)
公益社団法人北海道森と緑の会主催の「平成28年度緑化活動啓発作品コンクール」ポスター原画中学校の部において、東千歳中学校3年生の森本知春(もりもとちはる)さんが最優秀賞の北海道知事賞を、同じく3年生の黒澤晃太郎(くろさわこうたろう)君が優秀賞を、2年生の浅野麻耶(あさのまや)さんと1年生の黒澤二美(くろさわふみ)さんが奨励賞を受賞しました。
また、小学校の部において、東小学校6年生の竹嶋真澄(たけしまますみ)さんが奨励賞を受賞しました。
最優秀賞を受賞した森本知春(もりもとちはる)さんと優秀賞を受賞した黒澤晃太郎(くろさわこうたろう)君の作品は、公益社団法人国土緑化推進機構主催の「平成29年用国土緑化運動・育樹運動ポスター原画コンクール」に推薦されました。
(3 青少年の健全育成について)
11月5日に、千歳市青少年育成市民会議主催の「平成28年度ちとせ青少年健全育成市民のつどい」を北ガス文化ホールで開催しました。
当日は、富丘中学校3年生の佐藤まなみさんによる平成28年度「少年の主張」石狩地区大会優秀賞受賞作文「心を向ける」の発表や、北海道青少年育成協会の千葉祐一(ちばゆういち)氏による「青少年育成活動の現状と課題」と題した講演のほか、中高生によるダンスの活動発表が行われました。
明日を担う青少年が安全・安心に暮らし、心身共に健やかに育つ環境づくりの大切さを参加者一人ひとりが再確認する1日となりました。
11月26日に、児童生徒や保護者など多くの方々の参加のもと、「認めあおう、支えあおう、大切にしたい思いやりの心」をテーマに、「平成28年度なかよしさわやかDAY・いじめシンポジウム」を北ガス文化ホールで開催しました。
当日は、基調講演に横浜高等学校硬式野球部元監督の渡辺元智(わたなべもとのり)氏を講師に迎え、「高校野球と私~50年の指導を振り返って」と題して、24歳の若さで横浜高等学校硬式野球部監督に就任し、同校を強豪校に育てた経験に基づき、その指導を通じた人材育成や学びの大切さなどについて講話をいただきました。
シンポジウムでは、児童生徒や教員、保護者からのいじめ防止に関する提言の発表、来場者を交えた意見交換を行ったほか、会場の入り口に各学校が作成したいじめ撲滅に関するポスターや壁新聞、寄せ書き、標語を掲示し、児童会・生徒会が中心となって取り組んでいるいじめ防止活動を紹介しました。
(4 社会教育について)
9月25日に、「第21回ちとせ生涯学習まちづくりフェスティバル・ふるさとポケット」を開催しました。
当日は、40の市民団体による「ふるポケステージ」、「お国自慢味処」など様々な出店や活動成果の発表が行われ、多くの市民が来場し、活気にあふれた催しとなりました。
10月16日に、子どもたちに英語に親しむ機会を与え、英語に対する興味や関心を高めることを目的に、小学5、6年生を対象とした本年度2回目の「イングリッシュキャンプ」を実施し、32名が参加しました。
当日は、北ガス文化ホールと東小学校を会場に、5名の外国人英語指導助手が講師となって英語の発音や英単語のつづりなどの学習を盛り込んだ様々なゲームを行いました。
参加した子どもたちからは、「楽しみながら英語を学べた」、「英語が好きになった」などの感想があり、英語への興味を深めていました。
11月13日に、千歳ユネスコ協会との共催による「第32回2016年英語暗唱コンテスト」を北ガス文化ホールで開催しました。
この英語暗唱コンテストは、身近な外国語である英語を通じて、国際理解と国際感覚を養い、国際性豊かな人材を育成することを目的に開催しており、中学生25名、高校生1名の合計26名の参加者は、新千歳空港の紹介や世界の平和などをテーマに、少し緊張した面持ちで英文を暗唱していました。
審査の結果、北斗中学校3年生の青木孔平(あおきこうへい)くんが千歳ユネスコ協会会長賞に、札幌光星高等学校2年生の吉田沙世(よしださよ)さんが千歳市教育委員会教育長賞に輝き、そのほか部門賞に3名、特別賞に4名が選ばれました。
11月28日に、市提案型協働事業として、「ちとせぶっくぼらんてぃあ」による本年度第2回目の「図書ボランティア講座」を開催しました。
当日は、絵本セラピスト塩谷隆治(しおやたかはる)氏による「絵本を読み聞かせるボランティアって楽しい」と題した講演が行われ、参加者は読み聞かせの大切さを学びながら、図書ボランティアの楽しさを体験することができました。
(5 文化財について)
10月3日から来年1月13日までの間、埋蔵文化財センターにおいて「縄文の大規模遺跡」と題した企画展を開催しており、キウス周堤墓群をはじめ、道内6つの国指定史跡から出土した155点の資料と解説パネルを展示し、北海道の縄文文化の価値と魅力を紹介しています。
この企画展に併せて、10月30日には秋田県北秋田市教育委員会の榎本剛治(えのもとたけはる)氏による「伊勢堂岱(いせどうたい)遺跡4つの環状列石(かんじょうれっせき)とマツリ」と題した講演会を、11月20日には青森県青森市教育委員会の児玉大成(こだまだいせい)氏による「青森県の環状列石~青森市小牧野遺跡を中心として~」と題した講演会を北ガス文化ホールで開催し、参加者は、大規模な環状列石をつくった目的や方法、史跡整備の取組などについて理解を深めていました。
また、10月22日に開催した体験学習会「縄文クッキーをつくろう」では、市内の親子14名が参加し、縄文人の調理方法に従い、クッキーを焼き上げ、楽しい時間を過ごしていました。
今後も、埋蔵文化財の普及啓発に努めるとともに「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」の世界文化遺産登録に向けた取組を進めてまいります。
以上、申し上げまして、教育行政報告といたします。
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