平成28年第1回定例市議会以降における諸般の教育行政をご報告申し上げます。
(1 はじめに)
本年4月の組織改正により、学校指導訪問や授業におけるICT機器の発展的な活用、習熟度別少人数指導の徹底、学力向上検討委員会の運営など、学校と連携した取組を促進するため、教育委員会に「学校指導室」を設置しました。
また、特別支援教育に関する学校指導体制を強化するため、学校教育課に「特別支援教育学校指導担当主査」を配置しました。
今後も引き続き、学校指導体制や特別支援教育の充実を図ってまいります。
(2 学校教育について)
平成28年度の小中学校の児童生徒数及び学級編制については、5月1日現在、小学校は17校で5,460名203学級、中学校は9校で2,777名97学級、全26校の総計では、8,237名300学級で、昨年度と比較すると、児童生徒数は3名の減、学級数は2学級の減となっております。
教職員数については、校長、教頭、一般教員等を合わせて、525名となっております。
義務教育の機会の均等と教育水準の維持向上、学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てることを目的とした、平成28年度全国学力・学習状況調査を、小学6年生842名及び中学3年生848名を対象に、4月19日に実施しました。この結果については、千歳市学力向上検討委員会を中心に分析を行い、児童生徒の学力の把握と、その具体的な改善策等についての検討を行ってまいります。
子どもたちの教育環境の向上を図るため、多様な学習や体験活動の機会拡充として、全小中学校で「土曜授業」を年4回実施することとし、4月及び5月に各1回実施しました。
各学校では、通常授業のほか、公開授業や校区内清掃活動、交通安全教室などが実施されました。
本年度は、9月及び12月に各1回の「土曜授業」を予定しております。
平成27年度にモデル実践校6校で導入した「校務支援システム」を本年4月から全小中学校に導入しました。
今後はシステムを活用し、教職員の校務における事務負担の軽減と情報の共有など、学校経営の改善を図ってまいります。
3月27日に東京都で開催された、全日本リコーダー教育研究会主催の「第37回全日本リコーダーコンテスト」に北斗中学校音楽部が出場し、合奏の部において4年連続で金賞を受賞するとともに、4重奏の部に出場した柳若菜さん、田中愛音さん、三浦初心さん、木村光希さんが銀賞を受賞しました。
(3 青少年の健全育成について)
児童生徒の不登校問題に対して、学校がより迅速かつ組織的な対応を図るため、本年4月に「不登校学校対応マニュアル」を作成しました。
不登校は、どの学校でも起こる可能性があることから、児童生徒一人ひとりの実態をきめ細かく把握し、学校内での情報共有と共通理解を図りながら、家庭や関係機関と連携し、組織的に取り組んでまいります。
(4 社会教育について)
3月18日から21日まで、市民ギャラリーにおいて「第1回文化芸術団体交流展『春!人と作品 つながる未来へ~』」を開催しました。この交流展は、団体の垣根を越えた交流促進を目的に、「文化芸術団体等連絡交流会」に参加する書道、写真、絵画、手芸などの12団体が共同で出展しました。
開催4日間で延べ524名の来場があり、来場者からは、「様々な分野の作品を一度に見ることができて良かった」などの感想が寄せられたほか、出展団体からは「団体単独では展示会の開催は難しく、貴重な機会であった」、「他団体との交流を深めることができた」、「今後の活動に弾みがつく」などの感想があり、大変有意義な展示会となりました。
高齢者の仲間づくりや学習機会の提供を目的とした千歳市若返り学園は、本年で43年目を迎え、新規登録者80名を加えた444名の登録のもと、5月11日に開講式を行いました。
本年度の公民館教室は、39教室に852名の市民が受講することとなりました。
学習と交流の機会を通じて、市民一人ひとりが自らを高め、潤いのある生活を送り、心豊かな活力ある地域社会が実現できるよう、今後も市民の自主的な学習活動を支援してまいります。
市立図書館では、3月28日に平成27年度2回目の「赤ちゃんタイム」として、絵本の読み聞かせや保健師による「乳幼児の事故や病気についてのおはなし」などを実施し、156名の親子が参加しました。
また、平成28年度からは「赤ちゃんタイム」を毎月1回実施することとしており、5月23日に本年度1回目の「赤ちゃんタイム」として、絵本の読み聞かせや手遊びなどを実施し、22名の親子が参加しました。
4月24日に「こどもの読書週間記念事業」として、絵本作家の「いしかわこうじさん」による読み聞かせと「ペーパーわんこ・にゃんこをつくろう」と題したワークショップを実施し、175名の親子が参加し楽しい時間を過ごしていました。
今後もこれらの機会を通じて、親子の触れ合いや子どもの読書活動の推進に努めてまいります。
(5 文化財について)
国指定史跡「キウス周堤墓群」については、北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録早期実現に向け、4月26日に縄文遺跡群世界遺産登録推進議員連盟及び縄文遺跡群世界遺産登録推進本部により、文部科学大臣及び文化庁長官に対し要望活動が行われました。
今後も関係する自治体が一体となり世界文化遺産への登録に向けた取組を進めてまいります。
以上、申し上げまして、教育行政報告といたします。
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