平成27年第4回定例市議会以降における諸般の教育行政をご報告申し上げます。
(1 はじめに)
平成27年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査につきましては、調査結果を2月2日に市のホームページで公表しました。
調査項目は小中学校ともに8種目となっており、本市の状況は、小学校の男子では握力、上体起こし、長座体前屈などの5種目で、女子では握力、長座体前屈、ソフトボール投げの3種目で全国を上回りました。特に女子では、これまで課題になっていた長座体前屈の伸びが大きく、また6種目で前年度の記録を更新しました。
中学校の男子は、握力、上体起こし、立ち幅跳びの3種目で全国を上回りましたが、女子では、全国を上回った種目は、2年連続で握力のみに留まり、特に8種目中7種目が前年度の記録を下回り、全国との差が広がりました。
今後は、これらの結果を踏まえ、体力や運動能力の細かな把握と指導の充実を図るとともに、各学校において創意工夫した取組を実践するほか、楽しみながら運動能力を高める「コーディネーション運動」の推進などに取り組んでまいります。
(2 学校教育について)
12月25日から1月8日まで、千歳科学技術大学の学生56名の協力による「学習サポート事業」を小学校12校、中学校4校の計16校で、1回2時間から3時間、延べ41日にわたり実施しました。
学校からは「学生が笑顔で子どもたちと関わってくれた」、「子どもたちも積極的に質問するなど意欲的に学習できた」などの高い評価をいただきました。
また、英語でのコミュニケーション能力の育成を図る取組として、冬季休業期間中に外国人英語指導助手による「中学校外国語サポート事業」を中学校8校で実施しました。
参加した生徒からは「ネイティブの英語で会話できて楽しかった」、「英語を聞いたり、話したりする機会を増やしたい」などの声が寄せられました。
両事業は、平成28年度においても長期休業期間を利用し、引き続き実施することとしております。
1月13日に、電子黒板等のICT機器を活用し、より魅力ある分かりやすい授業づくりを行うため、教員を対象とした本年度2回目の研修を実施しました。研修では、効果的に機器を活用するための工夫点や留意点、分かり易い授業を展開するための実践事例等について発表が行われ、活発な意見交換や学校間の情報共有が図られるなど、有意義なものとなりました。
1月8日に札幌市で開催された「第30回全道リコーダーコンテスト」におきまして、北斗中学校音楽部が、合奏及び重奏の部門で金賞を受賞し、3月27日に東京都で開催される「第37回全日本リコーダーコンテスト」に6年連続で出場することが決定しました。全国大会では、日頃の練習成果が十分に発揮されることを期待しております。
全国中学校美術部作品展実行委員会が主催する「第9回アートグランプリin SAKAI」において、東千歳中学校2年生の穂積佳くんが堺市文化振興財団賞を受賞しました。
また、公益社団法人国土緑化推進機構が主催する「平成28年用国土緑化・育樹運動ポスター原画コンクール」において、東千歳中学校2年生の黒澤晃太郎くんが国土緑化推進機構理事長賞を受賞しました。
1月30日から2月2日まで、長野県長野市で開催された「第36回全国中学校スケート大会」において、青葉中学校3年生の秋田玲菜さんが女子500メートルと1000メートルに、向陽台中学校3年生の齊藤朱里さんが女子1500メートルと3000メートルに、それぞれ北海道代表として出場し、秋田玲菜さんが500メートルで5位に入賞しました。
2月3日に勇舞中学校が管内で特に顕著な実践活動を行っている学校に贈られる石狩管内教育実践奨励表彰を受賞しました。
千歳科学技術大学と連携したe-ラーニングの取組やICT機器を活用した授業、ノーチャイムの実践などの活動が高く評価されたものであります。
2月27日に千歳科学技術大学において開催した「平成27年度サイエンス会議」では、小学校16校、中学校2校の計18校、約100名が参加し、総合的な学習の時間などで学習した内容について、情報機器などを活用しながらそれぞれが工夫を凝らしたプレゼンテーションを行いました。
集まった保護者や教職員などから、各学校の子どもたちの真剣な取組姿勢やユニークな視点、はつらつとした発表態度に賞賛が寄せられました。
(3 青少年の健全育成について)
1月16日に、情報モラル教育の推進を目的とした千歳市青少年指導センターの主催による「ネットトラブル講習会」を北ガス文化ホールで開催しました。
電気通信事業者のスマホ・ケータイ安全教室インストラクターを講師に迎え、児童生徒のインターネットの利用状況や、ネットトラブルから子どもたちを守る術などについて講演をいただいたほか、千歳市PTA連合会会長の安藤聖司氏に「千歳市家庭生活宣言」の取組を紹介いただきました。
(4 社会教育について)
12月25日から28日まで、千歳市・指宿市青少年相互交流事業として、指宿市の児童16名が本市を訪れました。
指宿市の児童は、北海道の寒さに驚きを見せながら、初めて経験するスキーやスノーラフティングなどのウィンタースポーツを楽しむとともに、ホームステイや合同宿泊などを通じて友好の絆を深め、冬の生活や文化の違いなどを学んでいました。
1月10日に、新成人の門出を祝う「はたちのつどい」を721名の新成人の参加のもと北ガス文化ホールで開催しました。
本年度も「はたちのつどい協働会議」を設置し、公募の新成人6名を中心に準備を進め、当日はオープニングアトラクションとして陸上自衛隊第7音楽隊による演奏で始まり、式典では、市長のお祝いのことば、新成人代表による誓いのことばの後、中学校時代の恩師からのビデオレターを上映しました。
また、中学校時代の教科書の展示や校歌を掲示したほか、交流広場においては、仲間との再会を懐かしみ、旧交を深めるなど、盛会に成人式を終了することができました。
2月27日に、千歳の歴史を学び、千歳への愛着をより深めることを目的とした「みんなで、ひと・まちづくり委員会」の主催による「我がまち千歳の歴史~千歳を知り、千歳を好きになろう~」が170名の参加により北ガス文化ホールで開催されました。
千歳の地名の由来から泉沢向陽台造成までの講話に続き、昭和35年から昭和44年にかけての記録映像が上映され、参加者から「千歳の懐かしい映像を見て、楽しかった思い出がよみがえってきた」、「千歳の歴史が好きなので、また深く調べようと思った」、「まちの成り立ちを知ることで、市民という意識が強くなった」などの感想が寄せられました。
また、同日、北ガス文化ホールにおいて、市提案型協働事業として本年度3回目の図書ボランティア講座を開催しました。
「本を読む子は必ずのびる!子どもが本好きになり、学びを支える学校図書館」と題した講演が行われ、参加者は学校図書館を活用した読書活動推進の大切さを学んでいました。
(5 文化財について)
10月1日から1月15日まで、埋蔵文化財センターにおいて開催した企画展「世界遺産登録をめざす北海道縄文遺跡群」は、市内外から495名の見学者が訪れ、世界文化遺産登録を目指して取組を進めている北海道の縄文遺跡の価値や魅力について、理解を深めていました。
また、12月25日に開催した新たな体験学習会「縄文クッキーをつくろう」には市内の親子30名が参加し、縄文人の調理を楽しく体験しながら、おいしいクッキーを焼き上げ、参加者から好評を博しました。
以上、申し上げまして、教育行政報告といたします。
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