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令和元年9月教育行政報告

 令和元年第2回定例市議会以降における諸般の教育行政をご報告申し上げます。

 

(1 はじめに)
 7月30日に開催された文化庁文化審議会世界文化遺産部会において、「国指定史跡キウス周堤墓群」を含む17の構成資産からなる「北海道・北東北の縄文遺跡群」が、昨年に続き、令和元年度の世界文化遺産の国内推薦候補として選定されました。
 国においては、今後、閣議了解を経て正式に国内候補に決定し、来年2月1日までに国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦書を提出することとしており、引き続き4道県で組織する縄文遺跡群世界遺産登録推進本部や関係自治体と連携し、世界文化遺産登録に向けた取組を進めてまいります。


 7月31日に、去る4月18日に実施した平成31年度全国学力・学習状況調査における道内公立小中学校の結果が、北海道教育委員会から公表されました。
 本年度の調査は、主に知識を問うA問題と主に活用を問うB問題を統合し、知識と活用力を一体的に調査する問題への変更が行われ、従来の国語、算数・数学のほか、中学校では英語を加えて実施されました。
 北海道の状況は、全国の平均正答率との差が小学校で最大2.1ポイント、中学校で最大1.8ポイントと、すべての教科で全国平均より低い状況です。
 本市におきましては、小学校では、国語が全国平均と同様、算数は全国と比較してやや低いものの、その差が縮まりました。一方、中学校では、国語、数学で全国の平均正答率との差が拡大し、英語は全国よりやや低い結果となるなど、さらなる授業改善が課題となっております。
 調査結果につきましては、結果概要を9月13日に市のホームページで公表したほか、各学校においては、結果分析と個票を各家庭に配布し、保護者に周知することとしています。
 今後は、教育委員会だより「からふる」に概要を掲載するとともに、千歳市学力向上検討委員会を中心に結果分析を行い、具体的な改善策を検討し、児童生徒の学力の向上に取り組んでまいります。

 

(2 学校教育について)
 一般財団法人サークルクラブ協会及び公益社団法人日本海洋少年団連盟主催の「第47回我ら海の子展」において、東千歳中学校2年生の長島ひなたさんが金賞を受賞し、同じく東千歳中学校1年生の浅野七海さんが佳作に入選しました。
 また、公益社団法人北海道海事広報協会主催の「第56回全道中学生海の絵画コンクール」において、東千歳中学校3年生の竹嶋真澄さんが銅賞を受賞しました。


 夏休み期間中の7月26日から8月22日まで、公立千歳科学技術大学の学生25名の協力による「学習サポート事業」を小学校7校、中学校4校の計11校で1日2時間から3時間、延べ15日にわたり実施しました。
 各学校では、教員が作成した指導計画を踏まえ、学生ボランティアの支援により子どもたち一人一人に応じた指導が行われました。
 実施した学校からは、「子どもたちの意欲を高める声かけや熱心な指導に大変感謝している」、「子どもたちの目線に合わせ、寄り添いながら指導してくれた」などの声が届いています。

 

 英語でのコミュニケーション能力の育成を図る取組として、夏休み期間中、外国人英語指導助手(ALT)による「中学校外国語サポート事業」を中学校7校で各1日実施しました。
 参加した生徒からは、「英語が今まで以上に好きになった」、「楽しく英語が学べた」、「英語の発音や使い方がよく分かった」などの声が寄せられました。

 

 7月26日に、教員のICT機器活用能力の向上を図るため、電子黒板・実物投影機の効果的な活用を学ぶ研修会を実施しました。
 今後も子どもたちの学習に対する意欲や関心を高め、より効果的な授業が展開できるよう、ICT機器の活用を図ってまいります。

 

 7月29日に、國學院大學教授杉田洋氏を講師に迎え、市内全小中学校の教職員を対象とした「千歳市教職員研修会」を開催しました。
 研修会では、本年度の重点である親和的な学級づくりの実現を目指して、時代が求める子ども像や学級・学校づくりの視点などの理論と、全国の実践例を交えた講話をいただき、教職員の学級・学校づくりに対する理解が深まる有意義な研修会となりました。

 

 7月31日に、本年度の転入教職員を対象とした「普通救命講習」と「食物アレルギー講習」を実施しました。
 「普通救命講習」は、千歳市消防署の協力により、心肺蘇生法やAEDの使用方法、異物の誤飲対応などについて実技を学びました。
 また、「食物アレルギー講習」は、市立千歳市民病院の医師を講師に、食物アレルギー発症時の症状や対処法などの基礎知識を学んだほか、アナフィラキシーショックに対応するためのエピペン注射の使い方について実習を行いました。
 どちらの講習も、緊急時の対応として参加者自らが必要性を認識した有意義なものとなり、今後も児童生徒が安心して学校生活を送ることができるよう継続的に実施してまいります。

 

(3 社会教育について)
 7月7日に、市立図書館において、「第13回図書館まつり」を開催しました。
 当日は、おりがみ教室や昔の遊び体験、小学生が図書館の業務を行う一日司書体験などが行われたほか、おはなし会グループや高校生などの語り手21名によるリレー形式のお話し会が行われ、大人から子どもまで昨年度より310名多い1,054名の参加があり、図書館で楽しい時間を過ごしていました。

 

 7月20日に、子どもたちが英語に親しみ、英語への興味や関心を高めることを目的に、小学5、6年生を対象とした「イングリッシュキャンプ」を支笏湖小学校などを会場に実施しました。
 当日は、19名の児童が参加し、外国人英語指導助手が講師となって英会話の学習を盛り込んだゲームを行うなど、楽しみながら英語への興味を深めていました。

 

 千歳市と指宿市の子どもたちが、交流を通して両地域の生活や文化に関する理解を深めることを目的とした「青少年相互交流事業」を8月2日から3泊4日の日程で実施し、小学6年生の男女16名が指宿市を訪問しました。
 実施期間中は、晴天に恵まれ、子どもたちは、言葉や食べ物、自然環境など、北海道との違いを肌で感じながら、ホームステイや全体交流を通して指宿の子どもたちとの友情を深めました。
 また、8月26日に、事後研修会を開催し、子どもたちは、訪問中に行った自主研究の成果として、実際に体験したことを模造紙にまとめ、工夫を凝らした発表を行いました。

 

 8月6日に、できるだけ早い時期からの読書習慣の定着を図ることを目的に、絵本を介して親と子がふれあい、本に親しむきっかけづくりを提供するブックスタート事業を4か月児健診会場において開始しました。
 会場となった総合保健センターでは、市立図書館司書やボランティアが、子どもに絵本の読み聞かせを行うとともに、保護者へは絵本選びのアドバイスなどを行いました。
 絵本を受け取った保護者からは、「4か月児でも絵本に反応することがわかった」、「どのような絵本が良いか知ることができ助かった」などの感想が寄せられました。


 8月17日に、市民に家庭教育について考える機会を提供し、家庭や地域の教育力向上を図ることを目的とした「家庭教育セミナー」を、こどもコンサルタントの原坂一郎氏を講師に迎えて北ガス文化ホールで開催しました。
 当日は、「『しつけないしつけ』のすすめ」をテーマに、しつけは叱ることではなく、教えることや伝えることであり、子どもに対しては、すべきことを普通の言い方で短い理由をつけて何度でも言うことが大切であるなど、保育士として多くの子どもたちと関わってきた経験や実践を踏まえた講話があり、会場に集まった96名の参加者は、子どもの気持ちに寄り添った子育ての大切さについて理解を深めました。

 

 8月24日と31日の2日間、千歳の魅力を知り、伝え、広げる活動に対する市民の理解を深め、この分野の担い手づくりを行うことを目的に、「みんなで、ひと・まちづくり委員会」の主催による情報発信リーダー養成講座「これで安心!Twitterデビュー!」を市役所第2庁舎を会場に開催しました。
 延べ35名の市民が参加し、ソーシャル・ネットワーキング・サービスの一つで、若年層の利用者が多いとされるツイッターの投稿の仕方や写真などのデータの添付方法、フォローと呼ばれるお気に入り機能の効果などを学び、スマートフォンなどを活用した「まちの魅力」などの情報発信方法についての理解を深めました。

 

(4 文化財について)
 7月27日から8月24日まで、埋蔵文化財センターにおいて、小学生以上の市民を対象に「体験学習会」を開催し、「縄文土器づくり」、「石器づくり」、「まが玉づくり」などの制作体験や、キウス周堤墓群や北海道立埋蔵文化財センターなどを巡る「史跡等見学会」を実施し、延べ128名の参加がありました。
 参加者からは、「とても楽しくて夏休みの思い出になった」、「史跡に対する関心を深めるきっかけになった」などの感想が寄せられました。

 

 以上、申し上げまして、教育行政報告といたします。

 

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