令和4年度の熱中症予防行動
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、身体的距離の確保やマスクの着用、手洗い、3つの密(密集、密接、密閉)を避ける等の「新しい生活様式」の実践が求められておりますが、一方で、熱中症にも例年以上に気を付ける必要があります。
十分な感染症予防を行いながら、熱中症予防にも心がけるようにしましょう。
「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイントは以下のとおりです。
「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント
1.暑さを避けましょう
- 涼しい服装、日傘や帽子
- 少しでも体調が悪くなったら、涼しい場所へ移動
- 涼しい室内に入れなければ、外でも日陰へ
2.こまめに水分補給をしましょう
- 1日あたり1.2リットルを目安に
- 大量に汗をかいた時は塩分も忘れずに
3.こまめに換気をしましょう
- 窓とドアなど2か所を開ける
- 扇風機や換気扇を併用する
4.暑さに備えた体づくりと日頃から体調管理をしましょう
- 暑さに備え、暑くなり始めの時期から、無理のない範囲で適度に運動
- 毎朝など、定時の体温測定と健康チェック
- 体調悪い時は、無理せず自宅で静養
リーフレット「令和4年度の熱中症予防行動」(環境省・厚生労働省作成)
熱中症とは
熱中症は、高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。
屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。
熱中症について正しい知識を身につけ、体調の変化に気をつけるとともに、周囲にも気を配り、熱中症による健康被害を防ぎましょう。
熱中症の症状
- めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、筋肉のこむら返り、気分が悪い
- 頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感、いつもと様子が違う
重症になると・・・
- 返事がおかしい、意識消失、けいれん、からだが熱い
熱中症予防のために
暑さを避ける
室内では・・・
- 扇風機やエアコンで温度を調節
- 遮光カーテン、すだれ、打ち水を利用
- 室温をこまめに確認
- WBGT値(気温、湿度、輻射(放射)熱から算出される暑さの指数)も参考に
外出時には・・・
- 日傘や帽子の着用
- 日陰の利用、こまめな休憩
- 天気のよい日には、日中の外出をできるだけ控える
からだの蓄熱を避けるために・・・
- 通気性のよい、吸湿性・速乾性のある衣服を着用する
- 保冷剤、氷、冷たいタオルなどで、からだを冷やす
こまめに水分を補給する
室内でも、外出時でも、のどの渇きを感じなくても、こまめに水分・塩分、スポーツドリンクなどを補給する
熱中症が疑われる人を見かけたら
涼しい場所へ
エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰など、涼しい場所へ避難させる
からだを冷やす
衣服をゆるめ、からだを冷やす(特に、首の回り、脇の下、足の付け根など)
水分補給
水分・塩分、スポーツドリンクなどを補給する
自力で水が飲めない、意識がない場合は、すぐに救急車を呼びましょう!
ご注意
暑さの感じ方は、人によって異なります
その日の体調や暑さに対する慣れなどが影響します。体調の変化に気を付けましょう。
高齢者や子ども、障がい者・障がい児は、特に注意が必要です
・熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能が低下しており、暑さに対するからだの調整機能も低下しているので、注意が必要です。
・子どもは体温の調節能力がまだ十分に発達していないので、気を配る必要があります。
・のどの渇きを感じていなくても、こまめに水分補給しましょう。暑さを感じなくても室温や外気温を測定し、扇風機やエアコンを使って温度調節するよう心がけましょう。
節電を意識するあまり、熱中症予防を忘れないようご注意ください
気温や湿度の高い日には、無理な節電はせず、適度に扇風機やエアコンを使いましょう。
リーフレット
関連情報(リンク)
・熱中症関連情報(施策紹介、熱中症予防リーフレット、熱中症診療ガイドラインなど)[厚生労働省のホームページに移動します]
・熱中症予防情報(暑さ指数予報、熱中症環境保健マニュアル、熱中症予防リーフレットなど)[環境省のホームページに移動します]