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令和元年6月教育行政報告

 平成31年第1回定例市議会以降における諸般の教育行政をご報告申し上げます。

 

(1 はじめに)
 義務教育の機会の均等と教育水準の維持向上、学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てることを目的とした、平成31年度全国学力・学習状況調査を、小学6年生863名及び中学3年生808名を対象に4月18日に実施しました。
 この結果については、千歳市学力向上検討委員会を中心に分析を行い、児童生徒の学力の把握とその具体的な改善策等についての検討を行ってまいります。

 

(2 学校教育について)
 令和元年度の小中学校の児童生徒数及び学級編制については、5月1日現在、小学校は17校で5,442名215学級、中学校は9校で2,668名92学級、全26校の総計では、8,110名307学級で、昨年度と比較すると、児童生徒数は56名の減、学級数は3学級の増となっております。
 教職員数については、校長、教頭、一般教員等を合わせて、535名となっております。


 保護者や地域の方々が学校運営に参画し、学校・家庭・地域が一体となって子どもの豊かな育ちと学びを支えるコミュニティ・スクールについては、本年5月末現在で小学校9校、中学校5校の合計14校が、学校運営協議会を設置し、活動を行っております。
 その他の小中学校においても、準備が整い次第学校運営協議会を設置することとしております。

 

 義務教育9年間を見通した系統的な教育活動や、小中学校の円滑な接続を目指す取組を通して、子ども一人一人の学力・体力の向上と豊かな人間形成を図るため、小中連携・一貫教育調査研究実践指定校区事業を、昨年度指定の青葉中学校区及び東千歳中学校区に、本年度は第2期指定校区として、向陽台中学校区、勇舞中学校区を加え、4中学校区での実践を開始しました。
 指定校区以外の中学校区においても、これまでの小中連携の取組を基に、それぞれの実態に合わせた調査研究を進め、小中学校が相互に交流して取組を進めてまいります。

 

 千歳市学力向上検討委員会では、5月13日に本年度第1回目の委員会を開催し、学力向上の実効性を高める組織的な取組として、小学校2校、中学校1校をモデル校に指定し、学力向上策の進行管理の徹底及び客観的な成果検証を行うこととしました。モデル校以外の学校においても、校長会議・教頭会議において、各校が全国学力・学習状況調査の自校採点や標準学力検査、ハイパーQU検査等の客観的なデータを踏まえ、全教職員が課題を共有して、組織的な取組を展開することを確認しました。

 

 次期学習指導要領の改訂に伴う令和2年度からの小学校外国語の教科化を踏まえ、平成30年度及び令和元年度の2か年を移行期間として、外国語活動を5、6年生は年間50時間、3、4年生は年間15時間実施しています。

 各校においては校内研修の実施などにより、外国語の円滑な実施に向け教員の指導力向上を図ってまいります。

 

(3 社会教育について)
 千歳の魅力を知り、伝え、広げる活動に対する市民の理解を深め、この分野の担い手づくりを行うことを目的に「みんなで、ひと・まちづくり委員会」の主催による交流会「住み続けたい!また来たい!応援したい!千歳!」を3月10日に北ガス文化ホールで開催しました。
 当日は、千歳の自然や歴史などの学習会やガイド活動を行っている5つの市民団体の皆さんがパネリストとなり、活動の成果や課題、今後の活動のアイデアなどを、参加した60名の市民の皆さんと一緒に考え、交流を深めました。

 

 成人式のあり方の改善・改革を通して青少年の健全な育成、地域社会の活性化などに寄与することを目的に学識経験者などで構成する新成人式研究会が主催した「第19回成人式大賞2019」において、本市が1月13日に開催した「平成31年はたちのつどい」が、昨年の「成人式アイデア賞」に引き続き本年は「成人式企画賞」を受賞しました。

 この度の受賞は、本市の新成人のアイデアによりデザインした しおりや創意工夫した式典アトラクションの実施など、企画構成や運営方法が評価されたものであり、今後も新成人の発想を生かした取組を進めてまいります。

 

 高齢者が健康で生きがいのある充実した人生を送り、地域社会で活躍するための学習の場である「千歳高星大学」の第15期生50名と、高星大学で学んだことを基礎に、さらに深く学ぶことを目的とした「千歳高星大学大学院」の第4期生47名の合同入学式を、4月17日に北ガス文化ホールで行いました。
 また、高齢者の仲間づくりや学習機会の提供を目的とした「千歳市若返り学園」は、本年で46年目を迎え、新規登録者64名を加えた431名の登録のもと、5月10日に開講式を行いました。
 今後もこれらの事業を通じて、高齢者のより一層の学習機会の充実に努めてまいります。

 

 地域住民のボランティアにより小中学校においてスケート授業や家庭科授業などでの活動支援を行う「学校支援地域本部事業」は、5月16日に運営会議を開催し、市内全小中学校を対象に本年度の事業を開始しました。


 本年度の公民館教室は、37教室に815名の市民が受講することとなりました。
 学習と交流の機会を通じて、市民一人一人が自らを高め、潤いのある生活を送り、心豊かな活力ある地域社会が実現できるよう、今後も市民の自主的な学習活動を支援してまいります。

 

 市立図書館では、4月27日に、「こどもの読書週間事業」として、絵本作家の「真珠まりこ」さんによるおはなし会を開催し、114名の親子が参加し楽しい時間を過ごしていました。
 参加した子どもからは「たくさん絵本を読んでもらえてよかった」、保護者からは「親子で楽しむことができた」などの感想が寄せられました。

 今後も子どもの読書活動の推進や親子が参加する機会の提供に努めてまいります。

 

(4 文化財について)
 2月10日から3月22日まで、埋蔵文化財センターにおいて、国指定史跡であるキウス周堤墓群の価値と魅力を広く知ってもらうことを目的として、史跡内に副葬されていた石棒などの出土文化財や周堤墓群の特徴を解説したパネルなどを展示した企画展「入門!史跡キウス周堤墓群」を開催し、市内外から101名の見学者が訪れました。

 

 3月10日に開催した体験学習会「勾玉をつくろう!」では、材料として通常の滑石に加えて今回は琥珀も選択できるようにし、親子など20名の参加がありました。参加した子どもからは、「削るのが大変だったが、きれいにできて楽しかった」などの感想が寄せられ、縄文時代に関する理解を深めていました。

 

 今後も、埋蔵文化財の普及啓発に努めるとともに、キウス周堤墓群をはじめとする「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」の世界文化遺産登録に向けた取組を進めてまいります。

 

 以上、申し上げまして、教育行政報告といたします。

 

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