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平成30年6月市長行政報告

 平成30年第1回定例市議会以降における諸般の行政をご報告申し上げます。

 

(1 はじめに)
 4月18日、本市の人口は過去最多の97,012人を数え、目標としていた9万7千人を達成いたしました。
 翌日には、記念セレモニーを行い、議員各位並びに市民皆さまとともに、目標達成の節目をお祝いしたところであります。
 目標を2年程度前倒して達成できましたことは、本市がこれまで人口増加をまちづくりの最重要課題と位置づけ、「千歳市人口ビジョン・総合戦略"みんなで97,000プロジェクト"」に掲げる各種施策を進めてきたことのほか、市民皆さまとともに市民協働によるまちづくりに取り組んできた成果の表れであるものと認識しております。
 今後は、この勢いを持続させるとともに、さらなる『高み』である10万人の目標を市民皆さまと共有し、一人ひとりが持つ市民力と、まちが持つ都市力を大きな推進力としながら、その実現に向け全力で取り組んでまいります。

 

(2 市功労者のご逝去について)
 このたび、千歳市功労者、寺山 才一(てらやま さいいち)様が4月23日に、榊原 武(さかきばら たけお)様が5月5日にご逝去されました。
 寺山 才一様は、学校医や千歳医師会議長として、発育期にある児童生徒の健康管理や、地域社会の公衆衛生の向上に尽力されました。
 榊原 武雄様は、千歳市保護司会副会長として、関係機関と連携を保ちながら、地域における犯罪予防活動に積極的に取り組み、市民生活の安定と公共の福祉の充実に貢献されました。
 ご逝去されましたお二方の長年にわたるご努力とそのご功績は誠に大きなものがあり、心からご冥福をお祈り申し上げます。

 

(3 叙勲について)
 本年春の叙勲におきましては、細見 正美(ほそみ まさみ)様が地方自治功労により旭日小綬章を、福本 雅俊(ふくもと まさとし)様が防衛功労により瑞宝双光章を受章されました。
 ここに受章されました皆さまのご功績と栄誉をたたえ、深く敬意を表するとともに心からお慶び申し上げます。

 

(4 新千歳空港について)
 3月25日、新千歳空港と松山空港を結ぶ定期便が就航し、平成23年以来、約6年半ぶりに北海道と四国の航空ネットワークが復活いたしました。
 これにより、北海道の拠点空港として、更なる利便性の向上が図られるものと考えており、今後も、国や北海道、空港事業者などと連携しながら、国内外の航空路線の維持、拡充などに取り組んでまいります。

(5 新千歳空港の空港経営改革について)
 北海道内7空港の一括運営委託に向け、3月29日に実施方針、4月25日に募集要項及び選定基準が国から公表されました。
 5月9日に東京都内で開催された募集要項等に関する国や北海道など4管理者による合同説明会には、200人を超える参加者があったと伺っており、改めて、新千歳空港を中心とする道内7空港の民間委託に関する関心の高さを感じたところであります。
 なお、選定に係る審査委員には、北海道空港協会会長の立場として私が、また、新千歳空港所在自治体を代表する立場として副市長が出席することとなっております。
 今後は、空港を運営する事業者の審査・選定プロセスを経て、平成32年1月15日に7空港一体のビル経営開始、平成32年6月1日に新千歳空港の運営事業が開始される予定となっており、引き続き、国や北海道、関係自治体と連携を図るとともに、地元経済界などと意見交換を行いながら、本市の観光振興や地域経済の活性化につながる空港運営が図られるよう、取り組んでまいります。

 

(6 防衛装備庁千歳試験場について)
 4月1日、「防衛装備庁札幌試験場」が「千歳試験場」に改名され、4月18日、同試験場において「改名式」が行われました。
 千歳試験場は、国内最大級の総合的な試験研究施設として、車両定地試験施設のほか、空力(くうりき)推進研究施設を擁して、平成16年に本市に移転以降、本日まで、我が国の防衛装備開発のための試験や評価における重要な役割を果たしており、さらに、市内に所在する陸上自衛隊東千歳駐屯地、北千歳駐屯地及び航空自衛隊千歳基地とともに、国防に関わる重要な施設として位置づけられております。
 市といたしましては、これまで、千歳試験場への改名の要望をしていたところであり、今後とも千歳試験場の試験研究が地域の理解と協力のもと円滑に行われるよう支援してまいります。

 

(7 在日米軍再編に係る訓練移転について)
 米軍再編に係る千歳基地への訓練移転につきましては、4月23日から27日までの5日間にわたりタイプ2訓練が実施され、無事に終了したところであります。
 市といたしましては、4月2日に行われました国の概略公表以降、市民への周知、関係機関との情報の共有や騒音の測定などに努めてきたところであり、今後も市民への周知など適切に対応してまいります。


(8 自衛隊の体制強化を求める活動について)
 政府は、本年末を目途に、「防衛計画の大綱」の見直しを進めているところであり、7月24日には、「北海道自衛隊駐屯地等連絡協議会」により、「北海道の自衛隊を支える中央大会2018」を、東京都において開催することとしております。
 また、中央大会に先立ち、5月15日には、協議会役員とともに、大綱策定に関する政府への提言の取りまとめを担う、自由民主党の中谷(なかたに)安全保障調査会長及び若宮(わかみや)国防部会長を訪問し、「我が国の防衛に果たす北海道の重要性」について、強く訴えてきたところであります。
 自衛隊の体制強化は、本市にとって地域経済やまちづくりに大きな影響を及ぼす重要な課題でありますことから、今後も国の動向を注視しながら、積極的な活動を展開してまいります。

 

(9 千歳市在宅医療・介護連携支援センターの開設について)
 4月9日、千歳市しあわせサポートセンター内に、「千歳市在宅医療・介護連携支援センター」を開設しました。
 このセンターは、在宅で医療と介護の両方を必要とする高齢者の方に対し、これらを一体的に提供するための体制整備を行うことを目的としており、高齢者の方が、必要な支援を受けることが可能となるものであります。
 今後、医療と介護の関係団体が連携し、多職種協働により、体制の構築を進めてまいります。

 

(10 幼保連携型認定こども園等の開園について)
 本年3月に、これまで休所しておりました市立蘭越保育所の施設を活用して、企業主導型保育施設「ノース・つくし保育園」が開園いたしました。
 また、4月には、公募により選定した事業者が、幼保連携型認定こども園「おひさま」及び小規模保育事業所「ちとせスマイル保育園」を開園し、両園合わせて、新たに107人の保育定員を拡大したところであります。
 今後も、保育の受け皿確保をはじめとする子育て環境の整備に努めてまいります。

 

(11 みどりっこ学童クラブ、よつば学童クラブの開設について)
 4月1日、緑小学校区の児童が通う「みどりっこ学童クラブ」と「よつば学童クラブ」を開設し、通所児童と保護者、地域の皆さまのご出席のもと、4月5日にオープニングセレモニーを開催いたしました。
 セレモニーでは、学童クラブの名称募集において受賞された方々を表彰したところであり、最優秀賞には、学童クラブ周辺のたくさんの緑をイメージして、「みどりっこ学童クラブ」と命名した 緑小学校2年生の小松 葵(こまつ あおい)さんと、幸せをイメージして、「よつば学童クラブ」と命名した緑小学校4年生の友田 陽太(ともだ ひなた)さんの2名を表彰したほか、優秀賞として、緑小学校2年生の春木 陽和(はるき ひより)さんと木村 凛北(きむら りんぺい)さんを表彰いたしました。
 学童クラブにつきましては、今後も、児童の放課後の安心・安全な居場所として、適正な運営に努めてまいります。

 

(12 企業誘致について)
 企業誘致につきましては、音更町に本社があります北海道拓殖バス株式会社が、4月に本市と事業用定期借地権設定契約を締結し、流通業務団地に立地いたしました。
 同社は、観光バス事業を行っており、業務拡大のため、市内にあった営業所を移転、新築するものであり、本年8月頃、操業予定と伺っております。
 次に、札幌市に本社があります八千代工業株式会社が、4月に民有地を取得し、根志越業務団地に立地いたしました。
 同社は、電力設備のメンテナンス事業等を行っており、本年5月に操業を開始しております。
 これにより、平成30年度の立地件数は2件となり、本市の産業振興に波及効果をもたらすとともに、今後の企業誘致に弾みがつくものと期待しております。

 

(13 友好親善都市との交流について)
 5月27日、友好親善都市の長春市で開催された「2018長春国際マラソン大会」に、交流事業として本市を代表して舘山 隆広(たてやま たかひろ)さんと工藤 拳大(くどう けんた)さんの2名が、男女合わせて8,000人の出場申込みのあったハーフマラソンの部に参加し、工藤さんが男子の部で5位入賞という好成績を収められました。
 訪問中は、心温まる歓迎を受け、多くのランナーをはじめ、長春市人民政府による歓迎交流会や昨年、千歳JAL国際マラソンに参加いただいた九台区(きゅうだいく)の体育学校の教師との交流会などを通じ、多くの長春市の皆さまと交流を深めることができました。
 今後も、マラソンというスポーツ交流を通じた友好の輪がますます広がることを期待しております。

 

(14 観光入込客数の状況について)
 平成29年度の千歳市全体の観光入込客数は、約524万人となり、対前年度比1.0パーセントの増加となりました。
 要因といたしましては、市街地地区において、ホテルの増築などにより外国人宿泊客をはじめ宿泊客数が増加した影響や、一部商業施設の入込客数が増加したこと、支笏湖地区においては、キャンプ場や支笏湖畔の入込客数が増加したことなどによるものと考えております。
 今後とも、観光動向を把握し、千歳観光連盟や千歳商工会議所、支笏湖温泉旅館組合などの関係機関、団体と連携を図りながら、観光客の誘客に向けた取組を進めてまいります。

 

(15 千歳市観光PR大使について)
 年末のNHK紅白歌合戦に15年連続で出場し、ご当地ソングの歌手としてご活躍されている「水森(みずもり)かおり」さんが、本年3月に支笏湖を舞台とした新曲「水に咲く花・支笏湖へ」をリリースされました。
 テレビ等のメディアへの出演が多く、知名度も高い同氏が、この曲を全国展開する絶好の機会を活用し、支笏湖をはじめ本市の魅力ある観光資源を全国的にPRしていただくため、「千歳市観光PR大使」を創設し、5月16日、第1号として、同氏にお引き受けいただいたところであります。
 また、市内では、『水森かおり「水に咲く花・支笏湖へ」を応援する千歳市民の会』が発足し、市内の団体・企業による全市的な応援の取組も始まっております。
 今後は、この市民の会と連携し、同氏の「千歳市観光PR大使」としての活動を支援するとともに、本市にゆかりがあり、各界で 活躍する著名人を通じ、広く本市の魅力を発信する取組を進めてまいります。

 

(16 ヒメマス釣りの解禁について)
 支笏湖のヒメマス釣りにつきましては、本年も6月1日に解禁となりました。
 本年の動力船使用許可申請数は、439件で、8月31日までの3か月間の解禁期間中は、釣り人の事故防止をはじめ、資源保護や環境保全等について、支笏湖ヒメマス釣魚対策協議会など関係機関と連携を図りながら万全を期すとともに、昨年を上回る釣獲数を期待しております。

 

(17 各会計の決算状況について)
 平成29年度の決算状況につきましては、一般会計における予算の執行率は歳入で97.4パーセント、歳出で97.3パーセントとなる見込みであります。
 このうち、平成30年度への繰越明許費を除くと、歳入では 97.6パーセント、歳出では97.4パーセントとなり、経費の節減などにより、収支不足の補てん等として予算で見込んでおりました財政調整基金からの繰入れをせず決算を行い、実質収支は 約6千万円の黒字となる見込みであります。
 特別会計につきましては、6特別会計いずれも実質収支で黒字の決算見込みとなり、予算の執行率は歳入で98.5パーセント、 歳出で96.0パーセントとなる見込みであります。
 水道事業会計につきましては、全体の有収水量が前年度を0.4パーセント上回り、給水収益につきましても約14億9,300万円と対前年度比0.4パーセントの増となっております。
 総収益は、対前年度比1.7パーセント増の約18億7,300万円、総費用は、対前年度比0.8パーセント減の約21億3,900万円となり、単年度収支につきましては、約2億6,600万円の純損失を見込んでおります。
 下水道事業会計につきましては、全体の有収水量が前年度を0.1パーセント下回り、下水道使用料につきましても約16億1,500万円と対前年度比0.2パーセントの減となっております。
 総収益は、対前年度比0.2パーセント増の約36億3,600万円、総費用は、対前年度比2.1パーセント増の約32億2,000万円となり、単年度収支につきましては、約4億1,600万円の純利益を見込んでおります。
 病院事業会計につきましては、入院患者数が約1,400人、 外来患者数が約2,700人とそれぞれ減少したものの、効率的で高度な医療の提供などにより、入院・外来ともに患者1人当たりの診療単価が上昇したことから、総収益は対前年度比3.0パーセント増の約61億2,100万円となっております。
 総費用は、診療体制の充実と勤務環境の整備に向けた職員の増員等に伴う給与費の増加により、対前年度比2.3パーセント増の約61億3,000万円となっており、単年度収支では約900万円の純損失を見込んでおります。

 

 以上申し上げまして、行政報告といたします。

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