平成29年第1回定例市議会以降における諸般の教育行政をご報告申し上げます。
(1 はじめに)
義務教育の機会の均等と教育水準の維持向上、学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てることを目的とした平成29年度全国学力・学習状況調査を小学6年生868名及び中学3年生886名を対象に4月18日に実施しました。
この結果については、千歳市学力向上検討委員会を中心に分析を行い、児童生徒の学力の把握とその具体的な改善策等についての検討を行ってまいります。
(2 学校教育について)
平成29年度の小中学校の児童生徒数及び学級編制については、5月1日現在、小学校は17校で5,468名212学級、中学校は9校で2,724名95学級、全26校の総計では、8,192名307学級で、昨年度と比較すると、児童生徒数は45名の減、学級数は7学級の増となっております。
教職員数については、校長、教頭、一般教員等を合わせて、541名となっております。
3月26日に東京都で開催された、全日本リコーダー教育研究会主催の「第38回全日本リコーダーコンテスト」に北斗中学校音楽部が出場し、合奏の部において銀賞を受賞するとともに、2重奏の部に出場した木村光希さん、三浦初心さんが銀賞を受賞しました。
地域や保護者が学校運営に参画し、学校・家庭・地域が一体となって子どもの豊かな育ちと学びを支える「コミュニティ・スクール」の導入に向け、5月18日に調査研究校3校による「千歳市コミュニティ・スクール調査研究指定校会議」を開催しました。
本会議では、指定校教員による先進地への視察研修や学校関係者を含めた市民対象の研修会の実施を決定したほか、学校運営協議会の設置などについて検討を行いました。
千歳市学力向上検討委員会では、学力向上に向けた新たな取組として、学校の実態を踏まえた学力向上の計画づくりや短期的なマネジメントサイクルの確立などに取り組むモデル校を募り、5月30日に小学校3校、中学校2校を指定しました。
今後は、指定校の校長が推薦する委員を中心にモデル校における学力向上策の実効性について検証を行い、優れた取組を全小中学校に普及するなど、子どもたちの学力向上に取り組んでまいります。
次期学習指導要領改訂による小学5、6年生の外国語の教科化及び3、4年生の外国語活動の実施を見据え、早期から英語に慣れ親しませ、積極的に英語によるコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度を育成するため、新たに小学校教員で構成する「千歳市外国語教育推進協議会」を設置し、6月2日に1回目の会議を開催しました。
本会議では、次期学習指導要領の先行実施期間における各学年の学習内容の妥当性の検証、外国語の授業時間増に伴う時間割の工夫、小学校教員の外国語指導に関する資質向上の在り方、外国人英語指導助手の増員を含めた派遣体制の4点について協議を行いました。
今後は、協議会を中心に外国語活動の円滑な実施に向けた取組を進めてまいります。
(3 社会教育について)
3月17日から20日まで、市民ギャラリーにおいて「第2回文化芸術団体交流展『夢つながる~創造の力~』」を開催しました。
この交流展は、団体の垣根を越えた交流促進を目的に「文化芸術団体等連絡交流会」に参加する12団体が共同で出展しました。
来場者数は前回よりも105名増の延べ629名となり、書道や絵画などの展示物の鑑賞や手芸などの体験を通じて、出展団体と来場者の交流を深めました。
3月18日から20日まで、「千歳市・指宿市青少年相互交流事業」の冬季交流として、指宿市の児童15名が本市を訪れました。
本事業は、昨年12月の実施を予定していたところ、大雪の影響により中止となりましたが、指宿市の要望や受け入れ家庭の保護者の協力により実施することができました。参加した児童は、暦の上では春となっても、まだまだ寒さや雪が残る北海道での再会を喜び、ホームステイを通じて、友好の絆を深めました。
高齢者が健康で生きがいのある充実した人生を送り、地域社会で活躍するための学習の場である「千歳高星大学」の第14期生44名と、高星大学で学んだことを基礎に、さらに深く学ぶことを目的とした「千歳高星大学大学院」の第3期生34名の合同入学式を、4月13日に北ガス文化ホールで行いました。
今後、2年間の受講期間において、講義、実習、体験発表、自立的な活動などの学習機会を提供してまいります。
また、高齢者の社会参加を促進し、仲間づくりや学習機会の提供を目的とした「千歳市若返り学園」は、本年で44年目を迎え、新規登録者51名を加えた416名の登録のもと5月12日に平成29年度の開講式を行いました。
ユネスコ憲章の理念を実現するため、平和や国際的な活動を実践するユネスコスクールに、4月21日付で東千歳中学校がユネスコ本部から加盟の承認を受けました。
学校における農業体験活動で収穫した農産物から得られた収益金をミャンマーの子どもたちに教育支援金として寄附を続けるなど、東千歳中学校の長年にわたる世界に目を向けた活動が評価されたものであり、市内では平成23年の緑小学校と末広小学校に続き3校目の加盟となります。
本年度の公民館教室は、新たに3教室を加え、38教室に781名の市民が受講することとなりました。
学習と交流の機会を通じて、市民一人ひとりが自らを高め、潤いのある生活を送り、心豊かな活力ある地域社会が実現できるよう、今後も市民の自主的な学習活動を支援してまいります。
市立図書館では、4月23日に「こどもの読書週間記念事業」として、絵本作家の「はたこうしろうさん」によるおはなし会と「世界でひとつのぼうしをつくろう」と題したワークショップを実施し、134名の親子が参加し楽しい時間を過ごしていました。
今後も子どもの読書活動の推進や親子が参加する機会の提供に努めてまいります。
(4 文化財について)
国指定史跡「キウス周堤墓群」については、北海道・北東北の縄文遺跡群の平成29年度の国内推薦に向け、4月26日に縄文遺跡群世界遺産登録推進議員連盟及び縄文遺跡群世界遺産登録推進本部による縄文遺跡群世界遺産登録推進総決起大会が開催され、また、内閣官房長官、文部科学大臣及び文化庁長官に対する要望活動が行われました。
今後も関係する自治体が一体となり世界文化遺産への登録に向けた取組を進めてまいります。
以上、申し上げまして、教育行政報告といたします。
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