令和6年第3回定例市議会以降における諸般の行政をご報告申し上げます。
(1 はじめに)
本年も残すところあとひと月となりましたが、1年間、各種会議やイベントなどを通じて、多くの市民の皆さまとお会いし、今後の千歳のまちづくりに対する期待の大きさを改めて感じました。
現在の本市は、新千歳空港やまちなかに賑わいが戻り、コロナ禍から順調に回復しております。また、次世代半導体製造拠点の整備や半導体関連産業の集積が期待されるなど、本市のまちづくりにとって大きな転換期を迎えております。
そのような中、本年は、変化するまちに対応するためのインフラ整備や昨今の物価高騰により影響を受けている市民生活への支援や地域経済の活性化を目的とした「ちとせ市民応援商品券2024」の発行など、目の前にある課題に対応してまいりました。また、それらの取組に加え、まちの将来に向けて、自動運転バスやAIオンデマンド交通の実証実験を実施しました。
今後も、現状の課題に柔軟に対応するとともに、新たな取組にも挑戦しながら、未来に向けた安全安心のまちづくりを行ってまいりますので、議員各位並びに市民皆さまのご理解とご支援をお願い申し上げます。
(2 叙勲・褒章及び功労表彰について)
本年秋の叙勲におきましては、佐々木 清司 様が警察功労、村上 忠功 様が、学校保健功労によりそれぞれ瑞宝双光章を、石川 久雄 様が防衛業務功労により瑞宝単光章を受章されました。
ここにそのご功績と栄誉をたたえ、深く敬意を表するとともに心からお慶び申し上げます。
また、11月1日に開催しました令和6年度千歳市表彰贈呈式において、永年にわたる市政の振興に対する多大なご功績を顕彰するため、自治功労として北村 建興 様、沼田 常好 様に功労表彰を贈呈しました。
ここに受章されました皆さまの長年にわたるご努力とご労苦に対し、心から敬意と感謝の意を表します。
(3 千歳市技能功労表彰について)
千歳市技能功労表彰につきましては、建設機械整備士の松井 美智雄 様に技能功労賞を贈呈しました。
本市の産業発展のため、長年にわたり尽力されておりますご功績に対し、心から敬意を表します。
(4 千歳市スポーツ表彰について)
千歳市スポーツ表彰につきましては、スポーツ賞を、千歳銃剣道連盟において永年にわたり活動し、組織運営に携わるとともに、千歳少年銃剣道クラブの代表として、卓越した指導力で技術力向上や青少年育成に貢献されております小林 順一 様に、スポーツ奨励賞を、令和6年2月及び3月に長野県で開催された「第48回全日本マスターズスキー選手権志賀高原大会」に出場し、第1戦、第2戦ともにアルペン競技男子60歳代で優勝されました坂本 茂敏 様と、令和6年2月に青森県で開催された「スピードスケート世界ジュニア選手権」に出場し、男子500メートルで2位に入賞するとともに、令和6年3月にアメリカ ソルトレークシティーで行われた「Am Cup Final」に出場し、男子500メートルで優勝し、日本ジュニア記録を21年ぶりに更新(34秒73)されました廣瀬 勇太 様に贈呈しました。
本市のスポーツの振興に関し顕著なご功績を収められました皆さまに対し、心から敬意を表します。
(5 千歳市民文化表彰について)
千歳市民文化表彰につきましては、市民文化賞を、長年にわたり本市の文化の振興と発展に貢献された方としまして、箏の普及発展に尽力された南雲 秀叡 様こと藤井 久美子 様、民謡の普及発展に尽力された山本 芳郎 様に贈呈しました。
本市の芸術・文化の振興に顕著なご功績を収められました皆さまに対し、心から敬意を表します。
(6 東京千歳会第21回交流会の開催について)
11月20日、本市にゆかりのある方を中心に、会員相互の交流と親睦を図り、郷土愛を育み、本市の発展に寄与することを目的として設立された東京千歳会の第21回交流会が、北倉新会長のもとで開催され、141名の会員の皆さまに出席いただき、盛会のうちに終了しました。また、永年にわたり、会長として会の運営に尽力された太田 英昭 様に感謝の意を表します。
今後も、本会の取組を通じ、本市が持つ多くの魅力を発信し、関係人口や交流人口の創出が図られるよう期待しております。
(7 新たな交通システムの実証実験について)
全国的にバス運転手の高齢化や時間外労働の上限規制(2024年問題)への対応などにより、運転手不足が深刻化しており、本市においても減便が生じるなど、課題となっています。
こうした状況から、運転手不足の対策として新たな交通システムの導入を検討し、本年度、自動運転バスとAIオンデマンド交通の実証実験を行うこととしました。
「自動運転バス」につきましては、10月30日、北ガス文化ホールにおいて、自動運転の社会実装に向けた機運の醸成と社会受容性の向上を目的に、「次世代モビリティシンポジウム~自動運転技術の『いま』『みらい』~」を開催しました。
当日は、講演やパネルディスカッションを通して、自動運転技術の進展状況や安全性等についての説明と意見交換が行われ、公共交通の将来像などについて理解を深めていただくことができたものと考えております。
また、11月18日から27日までの休日を除く8日間、千歳駅と向陽台地区を結ぶ区間で、大型バスによる自動運転の一般試乗会を実施し、約1,040人が試乗されました。
参加者からは「実際乗ってみると乗り心地に違和感がなく驚いた」「早期の社会実装を期待したい」などの感想が聞かれ、自動運転技術への期待の高さを実感したところであり、今後も実験を重ねて参りたいと考えております。
また、「AIオンデマンド交通」につきましては、11月1日から翌年の1月31日までの3か月間、向陽台の住宅地エリアにおいて実証実験を実施しており、11月1日から30日までの1か月間に285人の利用がありました。
利用者からは「移動が楽になった」「これからもたくさん利用したい」などの感想があった一方で、「運行時間の幅を広げてほしい」「スマートフォンに不慣れな高齢者でも利用しやすくしてほしい」などの感想があり、実証実験終了後には検証をしっかり行ってまいります。
今後も持続可能な公共交通を維持・確保していくため、運転手不足などの社会情勢や課題に対応した取組を進めてまいります。
(8 新千歳空港について)
新千歳空港の利用状況につきましては、10月の乗降客数の速報値において、国内線が189万人、国際線が26万人、全体として216万人で、前年比109パーセントとなっており、コロナ禍前の令和元年比では、国内線が107.2パーセント、国際線が109.8パーセントとなりました。国内線は10月の月間乗降客数が過去最高となり、航空需要は着実に回復しております。
11月2日から3日の2日間、道内7空港が所在する10市町と北海道エアポートで構成する北海道誘客促進実行委員会が主催となり、航空会社などの協力のもと、道内誘客促進・航空利用促進のためのプロモーション事業「第3回これがわたしのHOKKAIDO LOVE!祭」を「大阪駅うめきたエリア」で開催しました。
会場では、セレクトショップやワークショップ、トークイベントなどを通じて北海道の自然、食、アクティビティなどを紹介し、多くの方に来場いただきました。
来場者からは「道内空港周辺の魅力を知ることができ、旅行に行きたくなった」「現地の方から耳寄りな情報を直接聞けたことが良かった」などの意見が聞かれ、イベントを通じて「北海道に行きたくなったか」の質問には、98.8パーセントの方が「はい」と回答するなど、北海道への興味や関心の高さがうかがえました。
引き続き、関係自治体や空港事業者などと連携しながら、航空・空港の利用促進や航空路線の維持、拡充などに取り組んでまいります。
(9 北米航空路線誘致について)
10月15日から19日まで、北米航空路線誘致のため、新千歳空港国際化推進協議会が主催する北米航空路線誘致シアトル・アトランタ訪問団に参加しました。
訪問団は、シアトル及びアトランタにおいて、政府観光局や領事館、航空会社などを訪問し、本市や北海道との友好促進及び経済交流の拡大、北米路線誘致に向けた意見交換を実施しました。
引き続き、北海道や空港運営事業者などと連携し、国際航空路線の拡充に取り組んでまいります。
(10 在日米軍再編に係る訓練移転及び日米共同統合演習について)
10月21日から11月1日までの期間において、米軍再編に係る千歳基地への訓練移転、また、10月23日から11月1日までの期間において、日米共同統合演習(実動演習)が実施され、事故等もなく無事終了しました。
市としましては、国の報道発表以降、綱紀粛正の徹底などを国に求めたほか、市民への周知や関係機関との情報共有、騒音の測定などに努めてきたところであり、今後も市民の安全・安心の確保に向け適切に対応してまいります。
(11 次世代半導体関連事業の進捗状況について)
本年3月に開設し、本市の半導体関連情報を一元化して発信している「千歳市半導体情報ウェブサイト」において、ラピダス社の次世代半導体プロジェクトに関する動画である「半導体攻略クエスト~ラピダス社次世代半導体プロジェクト編~」と、半導体の進化によって暮らしが便利になったまちを表現した「半導体が進化した未来の街」の、2つのコンテンツを公開しました。
どちらも幅広い年代の方に楽しんでいただける内容となっており、今後も随時コンテンツを拡充していく予定です。
市としましては、引き続き本ウェブサイトを活用した様々な情報発信を通じて、本市における半導体関連事業の理解促進を図ってまいります。
建設工事の進捗状況につきましては、引き続き、地上躯体工事、内装・外装工事、設備工事などが進められており、パイロットライン稼働までの工事全体の進捗率としては、11月15日時点で67.0パーセントであり、建設スケジュールどおり順調に進んでいると伺っております。
また、11月末時点において、現場には4,400~4,500人の作業員等が従事しております。
今後は、年末から半導体製造装置の搬入と設置作業が始まると伺っており、引き続き事業者と連携しながら必要な対応を行ってまいります。
11月13日に、内閣府、経済産業省、国土交通省並びに関係国会議員に対し、次世代半導体製造拠点のインフラ整備推進に係る要望活動を行いました。
今後におきましても、次世代半導体製造拠点整備の 推進に向けて、国や北海道と連携するとともに、必要な財源の確保に取り組んでまいります。
ラピダス社の立地に伴い、昨年から策定を進めてきた「千歳市将来ビジョン」につきましては、市民や企業など多くの方に共感いただけるビジョンとなるよう、今月中の完成に向けて作業を進めており、年明け1月には、市内公共施設等への冊子配布やウェブサイトでの公開などを予定しております。
(12 自衛隊の体制強化を求める活動について)
ロシアがウクライナ侵攻を継続する中で、北方領土を含む極東方面にも最新装備を配備するとともに、軍事演習を継続しており、北方の脅威がこれまで以上に懸念されることを踏まえ、防衛政策における北海道の重要性を改めて強く訴えることなどを目的に、11月7日、「北海道自衛隊駐屯地等連絡協議会」として、防衛省、自由民主党本部、道内選出国会議員に対し、防衛力整備計画等に北海道の重要性を引き続き明記することや、自衛隊の体制強化と充足率の向上、厳しい募集環境を踏まえた自衛隊員の処遇改善などについて要望しました。
11月21日には、「千歳市における自衛隊の体制強化を求める期成会」として、千歳市防衛議員連盟の皆さまとともに、防衛省及び関係国会議員に対し、自衛隊の体制強化や本市への新編部隊等の配置などに関する要望活動を行いました。
自衛隊とともに発展するまちづくりを進める本市にとって、自衛隊の体制強化は、経済やまちづくりに大きく影響する重要な課題であることから、引き続き、北海道自衛隊駐屯地等連絡協議会等と連携しながら、道内部隊の体制強化や新編部隊の配置、自衛官の処遇改善などの活動に、積極的に取り組んでまいります。
(13 災害時の協定について)
11月28日に、ノースアジャスト株式会社ダスキンレントオール苫小牧イベントセンターと「災害時におけるレンタル資機材等及び役務サービスの提供に関する協定」を締結しました。
この協定は、災害発生時、避難所等の設置に際し、発電機、ストーブ等のレンタル資機材の提供や避難所の衛生対策等、役務サービスの提供について定めたものです。
また、同日、市内の介護施設、障がい者施設を運営する株式会社メビウス、株式会社 やさしい介護、合同会社 C.HALL、社会福祉法人 いちはつの会、社会福祉法人 千歳いずみ学園、特定非営利活動法人 千歳めいぷるの会の6法人14施設と「災害時における福祉避難所の設置及び運営に関する協定」を締結しました。
この協定は、災害発生時、通常の避難所では生活に支障があり特別な配慮を必要とする高齢者や障がい者などを対象に開設する福祉避難所の設置及び運営の協力について定めたものです。
この協定により、福祉避難所として使用できる施設は19施設となり、災害時の避難体制の強化につながるものと考えております。
今後も、災害に強いまちづくりを目指し、関係する団体や企業等との協定締結を進めてまいります。
(14 ちとせ消費者まつり2024の開催について)
9月28日、北ガス文化ホールにおいて、市と千歳消費者協会の共催により、市民の消費生活に関する意識向上を目的に、49回目となる「ちとせ消費者まつり2024」を開催し、645人が来場されました。
当日は、市民団体や企業など29団体の参加があり、「SDGsはじめてますか~未来のために~」をテーマに、消費者保護、ゼロカーボン、廃棄物減量、次世代自動車など、持続可能な社会を目指し、SDGsに関する展示や体験コーナーのほか、空港開港の歴史紹介や缶バッジ制作体験、公立千歳科学技術大学の「理科工房」による偏光フイルムを使った万華鏡作り体験などを実施し、来場者は楽しみながら消費生活について学んでいました。
今後も、このような取組を通じて、市民が安心安全な消費生活を送ることができるよう努めてまいります。
(15 ちとせゼロカーボンシンポジウム2024の開催について)
10月24日、北ガス文化ホールにおいて、千歳商工会議所、千歳工業クラブ、市の共催により、カーボンニュートラル実現に向けた課題や目指すべき未来についての考えを共有することを目的に、「ちとせゼロカーボンシンポジウム2024」を開催し、約210名が来場されました。
当日は、東京大学の辻 佳子 教授による基調講演のほか、「カーボンニュートラルの実現に向けた課題と目指すべき未来について」をテーマとしたパネルディスカッションを開催し、公立千歳科学技術大学の長谷川教授進行のもと、商工会議所、工業クラブ、学生等とともに私もパネリストとして参加し、市の脱炭素化に向けた議論をさせていただきました。
今後も、このような取組を通じて、脱炭素化に向けた機運を高め、市民・事業者・市が一体となってカーボンニュートラル実現を目指してまいります。
(16 「健康まつり」について)
9月14日、北ガス文化ホールにおいて、「めざせ!健康金メダル」をテーマに、「第30回千歳市健康まつり」を開催し、519名が来場されました。
本イベントでは、手軽にできる健康チェックの実施や、日常生活に役立つ健康情報の提供などを通じて、子どもから大人まで幅広い世代の皆様に健康への関心を深めていただけたものと認識しております。
今後も、このような取組を通じて、健康の維持・増進のきっかけを提供できるよう努めてまいります。
(17 いいお産の日inちとせについて)
11月3日、「ちとせモール」において、出産と育児に関するイベント「第10回いいお産の日inちとせ」を開催し、約700人が来場されました。
本年は、開催から10回目となる節目の年であり、この機に、あらためて、妊娠中・子育て中の方に、子育てを応援する本市の取組について知っていただくとともに、全ての世代の方が「お産」や「子育て」について考えていただける機会となりました。 当日は、市内「マミーズクリニックちとせ」の島田院長に、「お産のヒューマニゼーション」と題し、記念講演を行っていただいたほか、出産予定の夫婦などを対象とした、発育に関わる「赤ちゃんの抱っこの仕方」に関するセミナー、「プレパパとパパのための身体ケア講座」、「妊婦さん体験」や「妊娠・子育てに関する相談」などに加え、手作りおもちゃなど、子どもたちが遊びを体験できるブースを設置するなどし、たくさんの親子の喜ぶ顔が見られました。
子育てボランティア、関係団体など数多くの皆さまのご支援、ご協力に対し、感謝申し上げますとともに、今後も、子育て世代の方々に、子を持つ幸せや子育ての楽しさを感じていただけるよう努めてまいります。
(18 「千歳市場まつり」「農業まつり」の開催について)
10月6日、普段一般開放していない公設卸売市場を会場に千歳(ちとせ)市場(しじょう)まつり・農業まつりを合同で開催し、早朝から多くの市民で賑わいました。
当日は、市内の農業者が収穫して持ち込んだ新鮮な農産物や市場で取り扱う旬の果物、水産物がところ狭しと並べられ、訪れた約3,000人の皆様には、「まぐろ解体ショー」「模擬セリ」「牛乳無料配布」などのステージイベントを楽しみながら、公設卸売市場や千歳産の農産物について広く知っていただく一日となりました。
(19 企業誘致等について)
企業誘致につきましては、9月から11月にかけて、4社と土地売買契約を締結し、流通業務団地にそれぞれ立地することとなりました。
はじめに、流通業務団地内において立地操業している北海道トラベルサービス合同会社が、9月に本市と土地売買契約を締結し、レンタカー事業の拡大に伴う新たな車両スペースとして、同団地内において事業用地を拡張しました。
次に、第1工業団地において立地操業している株式会社エヌ・ケーエンジニアリングが、10月に本市と土地売買契約を締結し、流通業務団地に立地することとなりました。同社は、廃棄物処理業などを行っており、事務所、倉庫及び車両置き場として活用する予定で、操業開始は令和6年12月頃と伺っております。
次に、臨空工業団地に立地している鹿島建設株式会社が、10月に本市と土地売買契約を締結し、流通業務団地に立地することとなりました。同社は、物流倉庫を建設する予定としており、操業開始は令和11年10月頃と伺っております。
次に、流通業務団地内において立地操業しているJ-netレンタリース株式会社が、11月に本市と土地売買契約を締結し、レンタカー事業の拡大に伴う新たな車両スペースとして、同団地内において事業用地を拡張しました。
これにより、令和6年度の立地件数は、13件となり、本市の産業振興に波及効果をもたらすことを期待しております。
また、半導体関連企業のオフィス進出状況につきましては、本年9月に、半導体露光装置の製造・販売を行う「エーエスエムエル・ジャパン株式会社」、化学品等の輸出・輸入及び国内販売を行う「長瀬産業株式会社」及び、マニュファクチュアリング・サービスを行う「株式会社フジワーク」が、10月に、機械・電計・建設等の設計・施工・メンテナンスを行う「日鉄テックスエンジ株式会社」が、11月に、半導体エンジニアリングサービスを行う「KMT株式会社」、事務職・専門職の人材派遣、人材紹介を行う「パーソルテンプスタッフ株式会社」、半導体製造装置事業を行う「アプライドマテリアルズジャパン株式会社」及び、半導体製造装置のフィールドサービスを行う「東京エレクトロンFE株式会社」が、12月に、半導体工場設備の設計・施工・保守等を行う「ジャパンマテリアル株式会社」及び、半導体製造装置の組立・設置・メンテナンス・改造を行う「NDSソリューション株式会社」が、それぞれ市内にサービス拠点を設置されました。
今後も、企業ニーズの把握に努めるとともに、きめ細かな支援を通じて、半導体関連企業の集積に向けて取り組んでまいります。
(20 姉妹都市や友好親善都市等との交流について)
本年度は、鹿児島県指宿市との姉妹都市提携30周年の節目を迎えましたことから、9月27日から3日間にわたり、私のほか、議長を含む公式訪問団と市内のYOSAKOIチーム「公立千歳科学技術大学 光一天(こういってん)」による市民訪問団の総勢43名で指宿市を訪問しました。
訪問中は、歓迎交流会で心温まる歓迎を受けたほか、指宿温泉祭において、訪問団全員でハンヤ踊りに参加するなど、各種の行事に参加し、多くの指宿市の皆さまと交流を深めることができました。
今回の訪問では、「光一天」の28名が、指宿温泉祭(まつり)の会場や慰問先である高齢者福祉施設などでYOSAKOIの演舞を披露するなど、様々な場面で交流することができ、両市の友情の絆を一層強めることができたものと考えております。
また、中華人民共和国吉林省長春市との友好親善都市20周年の節目を迎えましたことから、10月17日から5日間にわたり、私のほか、議長を含む公式訪問団と日中交流千歳市民会議による市民訪問団の総勢17名で長春市を訪問しました。
訪問中は、歓迎交流会で心温まる歓迎を受けたほか、長春市との観光やスポーツ、文化、経済に関する情報交換会など、各種の行事に参加し、多くの長春市の皆さまと交流を深めることができました。
また、市民訪問団の一員である華道の流派の「池坊」の師範の方々が現地の高校生に華道を披露して、花の生け方を教えるなど、日本の伝統文化を通じた交流をすることができ、両市の友情の絆を一層強めることができたものと考えております。
市内のアイヌ民族の方々と外国の先住民族との交流として、11月7日から6日間にわたり、姉妹都市であるアンカレジの先住民族の方々を本市へお招きし、「アイヌ文化国際交流事業」を実施しました。
期間中は市内の「末広小学校」や「蘭越生活館」をはじめ、「北海道大学アイヌ・先住民研究センター」などにおいて、双方の先住民族の歴史や特徴、政策などを紹介しあったほか、11月9日から10日にかけて「サケのふるさと千歳水族館」や「サーモンパーク千歳」を会場に開催された「第4回 鮭の日・アイヌフェスタ」において、マレク漁や古式舞踊の見学、アイヌ文様刺繍などのアイヌ文化を体験していただきました。
今回の事業につきましては、様々な場面で双方が意見交換し、先住民族政策や先住権などについて学び、アイヌ文化振興に役立てる機会となりました。
交流事業にご尽力いただいた関係者の皆さまには、心から感謝申し上げるとともに、今後におきましても、様々な交流機会の充実に努めてまいります。
以上申し上げまして、行政報告といたします。