カラスに関する相談について
年度 | 件数 |
令和5年度 |
42 |
令和4年度 |
76 |
※令和5年度の数値は2月29日までの件数
- 市環境課に寄せられるカラスに関する相談の多くは、繁殖期における「巣」・「威嚇」・「攻撃」が主なもので、4月から7月に集中して相談が寄せられるため、広報ちとせでの周知や各管理者(市の施設、敷地)の看板設置などにより注意を呼びかけています。
- カラスは、3月下旬から繁殖のため公園の樹木や緑地、街路樹などに営巣を始めます。
- 個人の敷地内の庭木に巣をつくったときは、土地の所有者や管理者の責任で対応を行ってください。
- 野生動物(カラスを含む)の産卵後の巣撤去は「鳥獣保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」により原則認められていません。ただし、威嚇があまりにもひどい場合は、巣がある場所の土地の管理者が有害鳥獣捕獲の許可を得た業者に巣を撤去してもらうことが可能です。
- ヒナが生まれたあとは、巣に近寄らずに巣立つまでそっと見守ることが大切です。
カラスの巣を見つけた場合の相談はこちらへ
場所 |
連絡先 |
電話番号 |
市内の公園・緑地 |
千歳市環境整備事業協同組合 |
24-1366 |
市営住宅敷地内(公園・緑地) |
千歳市営住宅窓口センター |
0800-800-1945 (フリーダイヤル) |
市道(街路樹) |
道路管理課 維持係 |
24-0406 |
小中学校敷地内 |
教育委員会 企画総務課 施設係 |
24-0829 |
末広第1・2霊園 |
千歳市シルバー人材センター |
26-2277 |
防衛省移転跡地 |
千歳防衛事務所 |
23-3145 |
サーモンパーク千歳(敷地内) |
道の駅サーモンパーク千歳 |
29-3972 |
電柱上 |
北海道電力ネットワーク株式会社 千歳ネットワークセンター |
0120-06-0348 (フリーダイヤル) |
ご不明な点は環境課自然環境係までご連絡ください。
連絡先 0123-24-0597(直通電話)
なぜ人を襲うのか
1 巣に近づいた場合
人が知らずに警戒域に入ると、カラスは電線や樹木にとまり鳴き声で警告します。
それでも更に近づくと、低空で威嚇飛行を始めます。
巣から約40m以内に近づくと人の後から頭を目がけて威嚇攻撃をしてきます。
2 巣立ちの練習をしている場合
巣立ったばかりの幼鳥は、親ガラスと大きさが似ています。
幼鳥は口の中が赤く、地上や樹木などでじっとして動きませんが、親ガラスは少し離れたところから幼鳥を見守っています。
そして、幼鳥に近づくものがいれば威嚇や攻撃を行い、幼鳥を守るために必死で撃退を試みます。
3 親ガラスに石を投げたり棒を振り回したりした場合
親ガラスに危害を加えると、カラスは危害を加えた人を襲います。
その後も危害を加えた人に似た人や同じ年代・性別の人を襲うようになります。
ついには周辺に近づく人を無差別に襲うようになります。
カラスに襲われないためには
1 巣や幼鳥には近づかない
巣や幼鳥の近くに行くと、鳴き声で警告しながら飛んできます。
道を迂回するなど近づかないようにしましょう。
2 カラスにイタズラをしない
子育ての時期には警戒心が異常に強いので、物を投げる、棒などを振り回す等の、カラスを刺激するような行為はやめましょう。また、子育ての時期以外でも、カラスに対して上記のような行為をするのはやめましょう。
3 傘をさす
低空で飛んで後頭部を引っ掻くなどするため、 傘をさすことで攻撃を防ぐ効果があります。
正面からの攻撃はほとんどないため、傘をさし毅然とした態度をとることが必要です。
4 カラスを見る
カラスをじっと見ると、カラスも攻撃をしにくくなります。
また、慌てて逃げようとすると逆効果になる場合があります。
(背後からの攻撃が基本です)
カラスを寄せつけないために
1 樹木の芯止めや枝払い
樹木の上部を芯止めして高木とならないよう処理し、枝払いを行うことで巣を作られにくくします。
このように巣作りの条件を減らすことも有効な手段の一つとなります。
2 ごみステーションの対策
カラスの子育ての場所は、高い木があり、近くに餌場がある所です。
特にごみステーションは最適の餌場となります。
普段からごみをしっかり管理することで巣を作る条件を除くことができます。
私たちの生活様式(ごみの出し方、不要な給餌など)が招いた結果でもあります。
カラスばかりを責めるわけにもいきません。
3 カラスへの餌付け自粛
カラスは雑食性でなんでもよく食べ、人間の食物も好みます。一度餌を与えられると「餌が取れる」と学習し、餌を与えた対象に近寄るようになります。学習したカラスは、やがて餌の取れる場所に群がるようになります。(そして、その餌付け行為は確実に誰かに見られています)
このように安易な餌付けを行うと、人の与える食物に依存して自ら餌をとることができなくなる個体が生じます。また、餌付けされた種のみが増加することにより、生態系のバランスが乱れることも予想されます。餌付け場所への不自然な集中化を招き、事故やフン害の発生など、生息環境が悪化するおそれがあります。場合によっては、流行性感染症の発生や拡散も心配されます。
人為的な影響を極力少なくすることが、野生鳥獣との正しいつきあい方です。
距離を保って見守りましょう。