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令和5年12月市長行政報告

 令和5年第3回定例市議会以降における諸般の行政をご報告申し上げます。

(1 はじめに)
 今年も残すところひと月となりましたが、この1年を顧みますと、2月28日、次世代半導体の国産化を目指した国家プロジェクトとして、ラピダス株式会社が本市に立地を表明しました。
このことは、本市のまちづくりにとって大きな転換点となるものであり、半導体関連産業等の集積や人口増加、半導体分野における人材育成や教育の充実など、経済 効果だけではなく、様々な分野における波及効果を期待しているところであります。
 市といたしましても、立地決定以降、スピード感をもって関連の整備事業を進めており、引き続き、同社の事業が円滑に進み、本市の発展につなげられるよう、 積極的に取り組んでまいります。
また、5月には、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが第5類へ移行し、市内におきましては、各種イベントが、コロナ禍前と同様の賑わいを見せた一年でありました。
 私もこの間、多くのイベントへの参加や、様々な団体、事業者の皆さまとの交流の場を通じて、人と人とのつながりや賑わいを実感したところであります。
 引き続き、時代の変化に対応し、市民の安心安全を基本として、本市が持つ特性や資源を生かしながら、まちの魅力向上と更なる発展に努めてまいりますので、議員各位並びに市民皆さまのご理解とご支援をお願い申し上げます。
(2 市功労者のご逝去について)
 このたび、千歳市功労者、早川 信雄(はやかわ のぶお)様が10月21日にご逝去されました。
 早川 信雄様は、千歳市農業委員会 会長として、農用地の利用調整や適正な集積及び農業担い手の確保・育成をはじめとした、農地流動化対策等に取り組まれるなど、本市の農業振興の発展に尽力されたご功績は誠に大きなものがあり、心よりお悔やみ申し上げます。

(3 叙勲・褒章及び功労表彰について)
 本年秋の叙勲におきましては、菊池 伯(きくち つかさ)様が防衛功労により瑞宝小綬章を、水永 薫(みずなが かおる)様が防衛業務功労により瑞宝単光章を受章されました。
 ここにそのご功績と栄誉をたたえ、深く敬意を表するとともに心からお慶び申し上げます。
 また、市政の振興に多大なご功績をいただいた方々を顕彰するため、例年功労者の表彰を行っておりますが、今年度につきましては、自治功労として道下 資司(みちした もとし)様に、社会福祉功労として橋爪 光子(はしづめ みつこ)様、力示 武文(りきじ たけふみ)様にそれぞれ決定し、11月1日に功労表彰を贈呈しました。
 ここに受章されました皆さまの長年にわたるご努力とご労苦に対し、心から敬意と感謝の意を表するところであります。

(4 千歳市技能功労表彰について)
 千歳市技能功労表彰につきましては、土木作業員の田中 海雪(たなか かいせつ)様に決定し、11月1日に技能功労賞を贈呈しました。
 本市の産業発展のため、長年にわたり尽力されておりますご功績に対し、心から敬意を表するところであります。

(5 千歳市スポーツ表彰について)
 千歳市スポーツ表彰につきましては、スポーツ奨励賞を、令和4年8月に高知県で開催された「令和4年度全国高等学校総合体育大会ボクシング競技大会 兼 第76回全国高等学校ボクシング選手権大会」に出場し、ウェルター級で優勝されました荻野 照平(おぎの しょうへい)様と、令和4年10月に栃木県で開催された「第77回国民体育大会」自転車競技に出場し、男子チームスプリントで優勝、令和5年5月には静岡県で開催された「第92回全日本自転車競技選手権大会」に出場し、男子ジュニアスプリントで優勝されました杉浦 颯太(すぎうら はやた)様に決定し、11月1日に贈呈しました。
 本市のスポーツ振興に顕著なご功績を収めたお二方に対し、心から敬意を表するところであります。

(6 千歳市民文化表彰について)
 千歳市民文化表彰につきましては、市民文化賞を、長年にわたり、吟詠の普及発展に尽力されるなど、本市の文化の振興と発展に貢献されました佐藤 清一(さとう せいいち)様に決定し、11月1日に贈呈しました。
 本市の芸術・文化の振興に顕著なご功績を収めた佐藤様に対し、心から敬意を表するところであります。

(7 東京千歳会第20回交流会の開催について)
 11月21日、本市にゆかりのある方を中心に、会員相互の交流と親睦を図り、郷土愛を育み、本市の発展に寄与することを目的として設立された東京千歳会の第20回交流会が開催されました。
 交流会には、多くの立地企業などに協賛いただくとともに、第20回記念事業として、ラピダス株式会社の小池 淳義(こいけ あつよし)代表取締役社長による講演が開催されるなど、170名を超える出席者により、盛会のうちに終了しました。
 今回で20回の節目を迎えましたが、これまでの本市のまちづくりに対するご支援に、心から感謝申し上げますとともに、引き続き、本会の取組を通じ、本市が持つ多くの魅力を発信し、関係人口や交流人口の創出が図られるよう期待しております。

(8 新千歳空港について)
 新千歳空港の利用状況につきましては、10月の乗降客数の速報値において、国内線が178万人、国際線が20万人、全体として198万人で、前年比124.8パーセントとなっており、コロナ禍前の令和元年比では、国内線が100.6パーセント、国際線が83.0パーセントとなりました。国内線は10月の月間乗降客数が過去最高となり、航空需要は着実に回復しております。
 10月20日から22日までの3日間、道内7空港が所在する10市町と北海道エアポート株式会社で構成する北海道誘客促進実行委員会の主催により、航空会社などの協力のもと、道内誘客促進・航空利用促進のための首都圏プロモーション事業「第2回これがわたしのHOKKAIDO LOVE!祭」が横浜の「MARK IS みなとみらい」で開催されました。
 会場では、セレクトショップやワークショップ、トークイベントなどを通じ、北海道の自然、食、アクティビティが紹介され、多くの方が来場しました。
 来場者からは「北海道のいろいろな自治体がまとまって来るのは嬉しい」「横浜では見られない文化に触れられて良かった」などの意見が聞かれ、イベントを通じて「北海道に行きたくなったか」の質問には、98.5パーセントの方が「はい」と回答するなど、北海道への興味や関心の高さがうかがえました。
 引き続き、関係自治体や空港事業者などと連携しながら、航空・空港の利用促進や航空路線の維持、拡充などに取り組んでまいります。

(9 在日米軍再編に係る訓練移転について)
 米軍再編に係る千歳基地への訓練移転につきましては、9月26日から10月4日までの9日間にわたり、タイプⅡの訓練が実施されたところであります。
 市としましては、国の概略公表以降、綱紀粛正の徹底などを国に求めたほか、市民への周知や関係機関との情報共有、騒音の測定などに努めてきたところであり、今後も市民の安全・安心の確保に向け適切に対応してまいります。

(10 次世代半導体関連事業の進捗状況について)
 10月20日から11月17日まで、全国の半導体関連企業約4,000社に対して、ラピダス社の進出を踏まえた本市への立地意向を確認するアンケート調査を実施し、11月30日時点で515社から回答がありました。
 今後は、本市への進出意向がある企業の数や規模など、調査結果の分析を進め、新たな工業団地の造成や、今後のまちづくりの方向性を示す「将来ビジョン」策定の検討材料として活用してまいります。
 11月14日、ラピダス社の進出に伴う市内事業者の取引機会拡大を目的として、ラピダス社及び建設工事を担う鹿島建設株式会社と、市内事業者との「第2回名刺交換会」を、千歳商工会議所と共同で開催しました。
 当日は、建設業を中心に51社の参加があり、9月に開催した第1回と合わせて、参加した事業者からは「このような機会をいただいて大変ありがたい」などの意見が寄せられており、更なる市内経済の活性化につながることを期待しております。
 11月15日、16日の両日には、内閣府及び経済産業省並びに関係国会議員に対し、次世代半導体製造拠点のインフラ整備推進に係る要望活動を行いました。
 今後におきましても、次世代半導体製造拠点整備の推進に向けて、国や北海道と連携するとともに、本市の更なる発展につながる取組を進めてまいります。
 また、ラピダス社が来年1月に開設を予定する千歳事務所の立ち上げを支援するため、本日12月1日から、ラピダス社に本市職員1名を派遣しております。
 市としましては、ラピダス社の円滑な事業推進に向けて、引き続き緊密な連携を図ってまいります。

(11 自衛隊の体制強化を求める活動について)
 ロシアによるウクライナ侵攻の継続や北朝鮮による弾道ミサイルの発射など、北方の脅威が、これまで以上に懸念されることを踏まえ、防衛政策における北海道の重要性を改めて強く訴えることなどを目的に、11月8日、「北海道自衛隊駐屯地等連絡協議会」として、防衛省、自由民主党本部、道内選出国会議員に対し、防衛力整備計画等に北海道の重要性を明記することや、自衛隊の体制強化と充足率の向上、自衛官の継続的な処遇改善などについて要望しました。
 11月22日には、「千歳市における自衛隊の体制 強化を求める期成会」として、千歳市議会議員の有志の皆さまとともに、防衛省及び関係国会議員に対し、自衛隊の体制強化や本市への新編部隊等の配置などに関する要望活動を行いました。
 自衛隊とともに発展するまちづくりを進める本市にとって、自衛隊の体制強化は、経済やまちづくりに大きく影響する重要な課題でありますことから、引き続き、北海道自衛隊駐屯地等連絡協議会等と連携しながら、道内部隊の体制強化や新編部隊の配置、自衛官の処遇改善などの活動に、積極的に取り組んでまいります。

(12 災害時の協定について)
 災害発生時における障がい者等、特段の配慮が必要な方の避難場所の確保等を目的として、10月18日に、株式会社北陽インターナショナルと、11月1日に、北海道ジェイ・アール都市開発株式会社と、それぞれ「災害時における宿泊施設の提供等に関する協定」を締結しました。
 また、災害発生時の衛生状態の悪化を防止するための防疫活動への協力を目的として、10月30日には、株式会社北日本消毒と「災害時における防疫活動業務の協力に関する協定」を締結しました。
 今後も、災害に強いまちづくりを目指し、関係する団体や企業等との協定締結を進めてまいります。

(13 防衛大臣感謝状について)
 10月28日、本市が長年にわたり自衛官の募集業務などに積極的に協力していることが評価され、「自衛官募集功労」の地方公共団体の部として、防衛大臣より感謝状が贈呈されました。
 このことは、大変名誉なことであり、今後も、募集事務の一端を担う者として、自衛官募集活動を積極的に展開し、自衛隊の皆さまとともに共存共栄の歴史を積み重ねてまいります。

(14 ちとせ消費者まつり2023の開催について)
 10月14日、北ガス文化ホールにおいて、市と千歳消費者協会の共催により、市民の消費生活に関する意識向上を目的に、48回目となる「ちとせ消費者まつり2023」を開催し、890人が来場しました。
 当日は、市民団体や企業など29団体の参加があり、「暮らしの中から考えようSDGs~つくる責任 つかう責任~」をテーマに、消費者保護、ゼロカーボン、廃棄物減量、次世代自動車など、SDGsに関しての展示や体験コーナーを実施し、来場者は楽しみながら消費生活について学んでいました。
 今後も、このような取組を通じて、市民が安心安全な消費生活を送ることができるよう努めてまいります。

(15 いいお産の日inちとせについて)
 11月3日、ちとせモールにおいて、出産と育児に関するイベント「第9回いいお産の日inちとせ」を開催し、約400人が来場しました。
 当日は、出産予定の夫婦などを対象とした「赤ちゃんの抱っこの仕方」などに関するセミナーのほか、塗り絵やクリスマス飾りの制作コーナーなど、子どもたちが遊びを体験できるブースを設置し、親子の喜ぶ顔が見られました。
 また、11月末までの間、千歳駅連絡歩道及び総合福祉センターにおいて、ちとせ版ネウボラや子育てコンシェルジュの紹介のほか、発達相談や子育てに関するパネル展を実施しました。
 子育てボランティア、関係団体など数多くの皆さまのご支援ご協力に対し、感謝申し上げますとともに、今後も、子育て世代の方々に、子を持つ幸せや子育ての楽しさを感じていただけるよう努めてまいります。

(16 企業誘致について)
 企業誘致につきましては、東京都に本社があります株式会社日本エスコンが、9月に民有地を取得し、第4工業団地に立地しました。同社は、物流倉庫を建設することとしており、操業開始は、令和7年10月頃と伺っております。
 これにより、今年度の立地件数は7件となり、本市の産業振興に波及効果をもたらすとともに、今後の企業誘致に弾みがつくものと期待しております。
(17 道の駅サーモンパーク千歳について)
 8月にグランドオープンした「道の駅サーモンパーク千歳」につきましては、11月8日に国土交通省が発表した「北海道『道の駅』ランキング2022」において、「トイレがきれいだと感じた道の駅」部門で6年連続の1位、また、「家族で訪れたい道の駅」部門で3年連続の1位を受賞しました。
 グランドオープン以降、利用者数はサケの遡上数が過去最多を記録し、賑わいを見せた昨年と同程度で、売上金額は昨年同時期の約2倍と、高い水準となっております。
 11月30日には、千歳市観光PR大使を務める歌手で声優の鈴木 愛奈(すずき あいな)さんが「道の駅」の一日駅長として館内で商品PRを行うなど、市内外からの誘客促進を図っており、引き続き、指定管理者と連携しながら、サーモンパークを拠点とした市街地の賑わい創出に努めてまいります。

 以上申し上げまして、行政報告といたします。

 

 

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