令和5年第2回定例市議会以降における諸般の教育行政をご報告申し上げます。
(1 はじめに)
今年の夏は道内においても猛暑となり、小中学校においては、これまで同様、気温や湿度に応じて、体育活動などを中止・軽減するなど必要な熱中症対策を行っておりましたが、小中学校の夏季休業期間中以外では初めてとなる熱中症警戒アラートが発表されたことから、8月23日から25日にかけて、児童生徒の安全確保のため、授業を短縮したほか、部活動を中止するなどの対応を行ったところであります。
(2 学校教育について)
4月19日に実施された令和5年度全国学力・学習状況調査における道内公立小中学校の結果が、7月28日に北海道教育委員会から公表されました。
本市の結果については、小学校では、全国平均と比較して、国語がほぼ同様、算数がやや低い状況であり、令和4年度の結果と比較すると、国語で全国平均との差が縮まり、算数で同程度となっております。
中学校では、全国平均と比較して、国語がほぼ同様、数学が低い状況であり、令和4年度の結果と比較すると、国語で全国平均との差が縮まり、数学はやや広がっております。
4年ぶりに実施された中学校英語では、全国平均と比較して低い状況にあり、前回の結果と比較すると、全国平均との差はやや広がっております。
調査結果につきましては、今後、児童生徒個々の結果と各学校における分析結果を各家庭に配布し、保護者に周知することとしております。
7月24日から8月3日までの間、公立千歳科学技術大学の学生25名による「学習サポート事業」を、小学校8校、中学校4校で実施しました。
各学校では、教員が作成した学習指導計画に沿って、学生ボランティアの支援により、児童生徒一人一人に応じた指導が行われました。
教員免許取得を目指す学生にとっても、児童生徒への直接の指導や学校現場を知る良い機会となりました。
7月26日に、市内小中学校の教職員を対象とし、千歳市教職員研修会を実施しました。
日本大学文理学部教授藤平敦氏を講師に迎え、「学業指導の充実に向けて」をテーマとした講演では、昨年12月に改訂された文部科学省の「生徒指導提要」の解説や、自ら学びに向かう力を育む指導について学ぶことができ、有意義な研修会となりました。
9月8日に札幌市で開催された、令和5年度「少年の主張」全道大会において、千歳中学校3年生の矢部優実さんが、奨励賞を受賞しました。
8月17日から8月27日まで東京都江東区で開催された、公益財団法人日本テニス協会主催の「全日本ジュニアテニス選手権2023」において、向陽台中学校1年生の上野虎覇さんが、男子ダブルスに出場しました。
8月17日から8月19日まで香川県高松市で開催された、令和5年度全国中学校体育大会「第63回全国中学校水泳競技大会」において、千歳中学校3年生の森本将太さんが、男子200メートル背泳ぎで8位に入賞しました。
8月22日から8月26日まで東京都江東区で開催された、公益財団法人日本水泳連盟主催の「第46回全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会」に、千歳中学校3年生の森本将太さん、勇舞中学校1年生の酒井桃花さん、北斗中学校1年生の石黒梨恵奈さん、青葉中学校1年生の佐野心春さん、日の出小学校6年生の山口亜梨好さんが出場しました。
このうち、森本将太さんが、13歳から14歳クラスの200メートル背泳ぎで4位に入賞し、酒井桃花さん、石黒梨恵奈さん、佐野心春さんのチームが、11歳から12歳クラスの4×50メートルフリーリレーで2位に入賞しました。
8月22日から8月25日まで愛媛県松山市で開催された、令和5年度全国中学校体育大会「第50回全日本中学校陸上競技選手権大会」において、富丘中学校3年生の榎本恵梧さんが、陸上男子100メートルに出場しました。
(3 社会教育について)
7月1日に、子どもたちが英語に親しみ、英語への興味や関心を高めることを目的に、小学3年生、4年生を対象とした「イングリッシュデイキャンプ」をダイナックスアリーナで実施しました。
当日は、38名の児童が参加し、外国人英語指導助手が講師となって英会話の学習を盛り込んだゲームを行うなど、子どもたちは楽しみながら英語への興味を深めていました。
今年で29回目となる「千歳市・指宿市青少年相互交流事業」を7月28日から3泊4日の日程で実施し、小学6年生の男女12名が4年ぶりに指宿市を訪問しました。
実施期間中は、晴天に恵まれ、子どもたちは、ことばや料理、自然環境など、北海道との違いを肌で感じながら、ホームステイや全体交流を通して指宿の子どもたちとの友情を深めました。
また、8月21日には事後研修会を開催し、参加した子どもたちは、訪問中に行った自主研究の成果について、工夫を凝らした発表を行いました。
7月9日に、市立図書館において、「図書館まつり」を開催し、1,117名が来館されました。
今年度は図書館開館35周年記念事業として開催し、市民から応募のあった図書館の思い出の風景などを描いた絵を展示したほか、フードディレクターの貫田桂一氏による講演会、しおりづくりやボードゲームを楽しむなど、図書館で充実した一日を過ごしていました。
(4 文化財について)
7月15日から8月31日までの間、埋蔵文化財センターの休日開館を試行的に実施し、期間中の休日16日間に、延べ261名の見学者が来館されました。
7月14日から9月10日にかけて、キウス周堤墓群の樹木を学ぶとともに樹名板を制作する体験学習会の開催のほか、ボランティアガイド等の案内によりキウス周堤墓群や埋蔵文化財センターなどを巡る史跡見学会を実施し、延べ91名の参加がありました。
以上、申し上げまして、教育行政報告といたします。
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