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令和4年12月市長行政報告

令和4年第3回定例市議会以降における諸般の行政をご報告申し上げます。

(1 新型コロナウイルス感染症への対応について)
 新型コロナウイルス感染症について、北海道全域における新規感染者数は、11月22日には過去最多を更新したほか、直近1週間では、10万人当たり1,026.1人に至るなど、拡大が続いております。
 また、国は、限りある医療資源の中でも高齢者など、重症化リスクの高い方に適切な医療を提供するため、「保健医療体制の強化・重点化を進める」こととしており、その取組の一環として「全数届出の見直し」が図られ、感染者数の公表は65歳以上の方などに限定されたところであり、市内における発生届出の状況として、11月29日付の公表では、1週間あたり173人となっております。
 今後、季節性インフルエンザの同時流行や、年末年始に向け人の動きが活発になり、感染リスクが高まることを踏まえ、市民の皆様には、より一層の基本的な感染防止対策の徹底に加え、飲食、帰省等で人と接する際には特段の配慮をお願いします。
 また、医療関係者をはじめ、高齢者施設や教育、保育施設等で従事されている皆様におかれましては、市民の安心安全な暮らしの確保に多大なご尽力をいただいておりますが、引き続きご協力をお願いします。

 新型コロナウイルスオミクロン株対応2価ワクチンの接種につきましては、10月6日から医療機関において個別接種を、11月3日からは、千歳アウトレットモール・レラにおいて集団接種を開始し、11月30日までに、65歳以上の高齢者の28.3パーセントにあたる6,520人が、また、12歳以上の市民の21.3パーセントにあたる18,509人がオミクロン株対応2価ワクチンの接種を終えております。
 また、11月7日からは、生後6か月から4歳までの乳幼児を対象とした接種を開始しております。
 今後につきましても、希望する市民が、速やかに、かつ安心してワクチン接種を受けられるよう、引き続き接種体制を整備するとともに、ホームページやSNSなどを通じ、ワクチンに関する正しい情報の発信に努めてまいります。  

 市立千歳市民病院における陽性患者の入院受入につきましては、第7波のピークを越えて感染者の減少傾向が続いたことから、北海道は10月17日に入院医療体制を最も低いフェーズ1に引き下げ、市民病院では10月24日に陽性患者の入院受入体制を解除しました。
 しかし、その直後に道内において急速に感染が拡大し、北海道は11月7日に入院医療体制をフェーズ2、さらに14日にはフェーズ3に引き上げたことから、陽性患者の入院受入に対応するため、直ちに看護職員の配置体制の見直しを行い、11月15日から受入病床を確保したところであります。
 
 本格的な冬の到来を前に、コロナ禍での季節性インフルエンザの流行が懸念されておりますが、市民病院におきましては、一般診療、二次救急医療、小児・周産期医療はもとより、発熱外来の診療や陽性患者の救急搬送など、新型コロナウイルス感染症対応を含め多様化する医療ニーズに応えるため、地域の医療機関と機能分化・連携強化を図りながら、今後も地域の基幹病院として必要な医療提供体制を確保してまいります。

 9月1日から配布を開始しております「ちとせ市民応援商品券2022」につきましては、11月25日時点で、発行額の約7割にあたる3億2,139万2,500円分の換金を受け付けたところであり、市内参加店舗での利用が順調に進んでいるものと捉えております。
 また、物価高騰などの影響が長期化していることを踏まえ、当初分と同額にあたる市民一人当たり5,000円分の商品券を、新たに2次分として11月中旬から配付しており、市民生活の安定と市内経済の好循環につながるものと期待しております。

 新型コロナウイルス感染症をはじめ、我が国を取り巻く様々な国際情勢等の影響により、依然、市民や事業者等は大変厳しい状況が続いており、本市としましてはこの影響を最小限に食い止めるため、引き続き、感染防止対策とともに、市内経済の回復に向けた両輪の取組を鋭意進めてまいります。

(2 功労表彰について)
 例年、市政の振興に多大なご功績をいただいた方々を顕彰するため、功労者の表彰を行っており、本年度につきましては、社会福祉功労として伊林 敏(いばやし さとし)様に決定し、11月4日に功労表彰を贈呈いたしました。
 長年にわたるご努力とご労苦に対し、心から敬意と感謝の意を表するところであります。

(3 千歳市技能功労表彰について)
 千歳市技能功労表彰につきましては、自動車整備工の井坂 好伸(いさか よしのぶ)様に決定し、11月4日に技能功労賞を贈呈いたしました。
 本市の産業発展のため、長年にわたり尽力されましたご功績に対し、心から敬意を表するところであります。

(4 千歳市スポーツ表彰について)
 千歳市スポーツ表彰につきましては、剣道の普及・発展に貢献されております千葉 英一(ちば えいいち)様に決定し、11月4日にスポーツ賞を贈呈いたしました。
 本市のスポーツ振興のため、長年にわたり尽力されたご功績に対し、心から敬意を表するところであります。

(5 千歳市民文化表彰について)
千歳市民文化表彰につきましては、長年にわたり、吟詠(ぎんえい)の普及発展に尽力されるなど、本市の文化の振興と発展に貢献されました鶯出 功(うぐで いさお)様に決定し、11月4日に市民文化賞を贈呈いたしました。
 本市の芸術・文化の振興に対する顕著なご功績に対し、心から敬意を表するところであります。

(6 東京千歳会による交流会の開催について)
 11月21日、東京近郊にお住いの方を中心に本市にゆかりのある方を会員とする「東京千歳会」の交流会が東京都の都市センターホテルで開催されました。
 新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりの開催となりましたが、出席者は160名を超え、久しぶりの再会を喜ぶ人たちで大いに交流と親睦を深めました。
 会場では、本市の特産品や企業誘致、観光、空港、ふるさと納税に関する展示ブースの設置や、市内立地企業による物販を実施したほか、ステージ上では千歳水族館や支笏湖まつり実行委員会による氷濤まつりのPRなど、多くの催しが行われました。
 今後も本会の取組を通じ、本市が持つ多くの魅力を発信し、関係人口や交流人口の拡大につながることを期待しております。

(7 新千歳空港について)
 新千歳空港の利用状況につきましては、10月の乗降客数の速報値では、国内線が約158万人で、前年比175パーセント増、コロナ禍前の令和元年と比べ89.4パーセントとなるなど、回復基調にあります。
 また、国際線は前月比240.6パーセントとなる2,757人で、7月17日に2年4か月ぶりに再開した大韓航空のソウル線以降、現在ではプサン線、台北線、香港線、シンガポール線が就航しております。
 国は、10月11日から入国者数の上限を撤廃し、外国人の個人旅行を解禁するなど、国際線の水際対策措置を大幅に緩和するとともに、国内の観光需要の喚起策として、新たに全国を対象に「全国旅行支援」を開始するなど、インバウンドも含めた旅行者の拡大に向けた取り組みを進めているところであり、今後の国際線回復に期待をしております。
 新千歳空港の活況回復に向けた「とびたて・ちとせ航空賃助成事業」につきましては、11月30日までの対象期間において、予定していた1万件に達しなかったことから、引き続き、本日12月1日から令和5年1月31日までを対象期間として、第3回を実施しております。
 また、冬期の閑散期における航空需要と観光業の回復を図るため、「ようこそ・ちとせ割第2弾」を11月1日から令和5年3月31日までを期間として実施しており、引き続き市内への誘客を図り、事業者支援に繋げていきたいと考えております。

 10月8日から10日の3日間、新千歳空港ターミナルビルにおいて、「ちとせの魅力発見展」を開催し、本市の特産品、観光資源、ワーケーション環境をはじめ、新千歳空港の歴史などについて、展示ブースを設け広くPRを行いました。
 ブースを訪れた方からは、「空港以外にも様々な魅力があることが分かって良かった」「特産品がたくさんあることに驚いた」「次回は支笏湖に行ってみたい」などの声が寄せられ、多くの方に本市の魅力をPRできたものと考えております。
 
 11月26日から27日の2日間、道内7空港が所在する10の自治体と北海道エアポートで構成する北海道誘客促進実行委員会主催により、道内誘客促進・航空利用促進のための首都圏プロモーション事業「北海道の7空港が大集合!今年の冬旅は北海道へ これがわたしのHOKKAIDO LOVE!祭」が東京都のTOKYO TORCH Parkで開催されました。
 会場では、自治体の情報発信や航空系事業者による物販ブースを出店したほか、ご当地キャラクターが登壇し、自治体の担当者による情報発信を行うステージイベント、冬のアクティビティ紹介などを行いました。

 引き続き、一日も早く新千歳空港の活況を取り戻すことができるよう、空港運営事業者や関係団体などと連携し、空港機能や航空路線の維持、拡充のほか、航空需要の喚起を促す取組を進め、本市の経済回復に繋げてまいります。

(8 訴訟について)
 市職員採用試験の不合格及び不採用を取り消し、職員として採用すること、及び精神的苦痛に係る慰謝料等の支払を市に対して求める損害賠償等請求控訴事件につきまして、11月4日に札幌高等裁判所で相手方の控訴を棄却する判決が言い渡されました。

(9 自衛隊の体制強化を求める活動について)
 防衛計画の大綱等の防衛3文書が、年内に改定される見込みであることを踏まえ、防衛政策における北海道の重要性を改めて強く訴えることなどを目的に、11月9日、「北海道自衛隊駐屯地等連絡協議会」として、防衛省、自由民主党本部、道内選出国会議員に対し、新たな防衛計画の大綱において北海道の重要性について明記することや、自衛隊の体制強化、充足率の向上、さらには、自衛官の継続的な処遇改善などについて要望しました。
 また、11月22日には、「千歳市における自衛隊の体制強化を求める期成会」として、防衛省及び関係国会議員に対し、自衛隊の体制強化や本市への新編部隊等の配置などに関する要望活動を行い、千歳市議会議員の有志の皆様にもご参加いただいたところであります。
 自衛隊とともに発展するまちづくりを進める本市にとって、自衛隊の体制強化は、経済やまちづくりに大きく影響する重要な課題でありますことから、引き続き、北海道自衛隊駐屯地等連絡協議会等と連携しながら、道内部隊の体制強化や新編部隊の配置、自衛官の処遇改善などの活動に、積極的に取り組んでまいります。

(10 ちとせ消費者まつり2022の開催について)
 10月15日、北ガス文化ホールにおいて、市と千歳消費者協会の共催により、市民の消費問題への意識向上を目的に、47回目となる「ちとせ消費者まつり2022」を開催し、812名が来場されました。
 新型コロナウイルス感染症の影響により、3年ぶりの開催となりましたが、当日は、市民団体や企業など21団体の参加があり、「みんなで学ぼう未来のためのSDGs~エシカル消費に向けて~」をテーマに、消費者保護、ゼロカーボン、廃棄物減量、フェアトレードなど、SDGsに関しての展示や体験コーナーを実施し、来場者は楽しみながら消費生活について学んでいました。
 今後も、このような取組を通じて、市民が安心安全な消費生活を送ることができるよう努めてまいります。

(11 いいお産の日inちとせについて)
 11月3日から20日までの間、「第8回いいお産の日inちとせ」として、「イオン千歳店」及び「千歳駅連絡通路」においてパネル展を開催しました。
 出産や子育てに関する様々な情報を展示したほか、市民の子育てに対する関心を高め、地域全体で子育てを支援する機運を醸成するため、来場者による妊婦や子育て世帯への応援メッセージ記入や、新たな取組として、事前に募集した「子育て川柳」の上位作品を展示し、優秀作品選考の投票などを行っていただきました。
 今後も子育て世代の方々に、子を持つ幸せや子育ての楽しさを感じていただけるよう、「子育てするなら、千歳市」としての魅力向上に努めてまいります。

(12 児童虐待防止の普及啓発について)
 11月3日から30日までの間、イオン北海道株式会社との包括連携協定に基づき、イオン千歳店において、市内高等学校の生徒が制作した児童虐待防止に係る啓発物品を配布したほか、児童虐待防止運動のシンボルであるオレンジリボンを、イオン千歳店の従業員の皆さんに着用していただくなど、買い物客に対する児童虐待防止の啓発活動を行いました。
 今後も、さまざまな機会を通じて普及啓発に努め、しつけと称した体罰や、暴力などによらない子育てを応援するまちづくりを進めてまいります。

(13 企業誘致について)
 企業誘致につきましては、市内で立地操業しているスカパーJSAT株式会社が、10月に本市と事業用定期借地権設定契約を締結し、事業用地を拡張しました。
 同社は、低軌道通信衛星を利用した衛星受信サービス等の業務を行っており、業務拡大に伴う新たなアンテナ等の設置用地として活用すると伺っております。
 次に、市内で立地操業している有限会社ピットロードが、11月に本市と土地売買契約を締結し、流通業務団地に立地しました。同社は、レッカーサービス業をはじめとする運送事業を行っており、業務拡大に伴う車両スペースの確保や事務所の移転を行う予定としており、操業開始は、令和5年8月頃と伺っております。
 これにより、本年度の立地件数は5件となり、本市の産業振興に波及効果をもたらすとともに、今後の企業誘致に弾みがつくものと期待しております。
 
 また、企業誘致活動につきましては、東京都で開催された「フードファクトリー2022」、「働き方改革EXPO」、「サテライトオフィスマッチングセミナー」、愛知県で開催された「メッセナゴヤ2022」に出展し、本市工業団地の特性やサテライトオフィス設置における本市の優位性をPRしたほか、札幌市で開催された「2022北海道ビジネスEXPO」では、公立千歳科学技術大学と共同で出展し、産学官連携の取組や大学で行う先端技術の研究開発についてもPRしました。
 今後も様々な機会を活用し、企業誘致活動を積極的に進めるとともに、立地企業の振興等に取り組んでまいります。

(14 姉妹都市との交流について)
 アンカレジ市と千歳市の姉妹都市提携50周年を機にはじまった先住民族による交流事業については、令和元年度に実施して以降、新型コロナウイルス感染症の影響により見送っておりましたが、10月19日から25日までの日程で「千歳アイヌ文化国際交流事業」を3年ぶりに開催し、千歳アイヌ協会及び千歳アイヌ文化伝承保存会7名と、千歳市議会議長や市職員など4名の、計11名により、アンカレジ市を訪問しました。
 滞在期間中は、各訪問先や交流会において、アイヌの精神文化や風習を、英語ナレーションで紹介する動画を上映したほか、アラスカ州の先住民族が一同に集まる大会では、古式舞踊やムックリ演奏を披露するなど、先住民族交流を深める大変意義のある訪問となりました。
 この訪問結果につきましては、今後、市民報告会を開催し、先住民族に関する市民理解の促進を図ってまいります。

(15 千歳市観光PR大使について)
 本市出身で現在は声優として多くの作品で活躍しております鈴木愛奈さんに、本市としては2人目となる「千歳市観光PR大使」の就任を依頼し、11月3日に新千歳空港内のポルトムホールにて就任式を行いました。
 鈴木さんは、就任前から邪神ちゃんドロップキック千歳編への出演や、市内でのソロコンサートの開催などを通じて市の賑わい創出に貢献いただいており、今後も様々な場面で本市が持つ魅力を広くPRいただくことで、本市の知名度向上や交流人口の拡大につながるものと考えております。

(16 青葉陸上競技場の「JOC認定競技別強化センター」認定について)
 10月20日、青葉陸上競技場がこれまでの競歩ナショナルチームを含む中長距離陸上競技の合宿実績などが認められ、公益財団法人日本オリンピック委員会から、「JOC認定競技別強化センター」に認定されました。
 「JOC認定競技別強化センター」は、各中央競技団体の選手強化活動が効果的に行われることを目的としており、このたび認定を受けたことは、本市にとって、大変、名誉なことであるとともに、今後の合宿誘致のさらなる促進や市民スポーツの振興、交流人口の拡大につながるものと期待しております。

 以上申し上げまして、行政報告といたします。

 

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