令和3年第4回定例市議会以降における諸般の教育行政をご報告申し上げます。
(1 はじめに)
小中学校においては、冬季休業明けの1月中旬から授業を再開し、新型コロナウイルス感染症対策を行いながら学校活動を進めているところでありますが、再開後、複数の学校において、多くの児童生徒の感染が確認されたため、学級閉鎖等を行うとともに、学習者用コンピュータを活用し、学校と家庭をつなぎ、学習活動を継続するなどの対応を行ってきたところであります。
北海道においては、1月27日から2月20日までを期間とする「まん延防止等重点措置」が適用され、この期間については3月6日まで延長されております。
本市においては、北海道教育委員会からの通知に基づき、改めて、小中学校における衛生管理マニュアルの徹底や、部活動については、感染症対策を徹底し、活動内容を厳選して実施することなどについて、各学校へ要請を行ったところであり、今後も引き続き、新型コロナウイルス感染症対策の徹底と児童生徒の学びの保障の両立に努めてまいります。
また、2月21日の暴風雪警報及び2月22日の大雪警報の発令を受け、児童生徒の安全確保を図るため、全小中学校を臨時休業としたところであります。
市立図書館や千歳公民館、北ガス文化ホールなどの社会教育施設については、引き続き、感染症対策を徹底した上で、施設利用を継続しているところであります。
(2 学校教育について)
令和3年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果における本市児童生徒の状況については、小学校の男子では、全8種目中4種目で全国を上回り、合計点でも全国を上回りました。女子では、合計点は全国をわずかに下回りましたが、5種目で全国を上回りました。
中学校では、男子・女子ともに、合計点で全国を上回り、男子では全8種目中7種目で、女子では5種目で、全国を上回る結果となりました。
小中学校ともに、これらの結果を得られたことは、小中連携・一貫教育の取組として実施している「体力テストの合同実施」や「中学校体育教員による小学校への乗り入れ指導」などの成果が、着実に積み上がってきているものと考えており、今後も引き続き、小中9年間を見通した体力向上の系統的な指導の充実に努めてまいります。
12月27日から1月11日までの間、公立千歳科学技術大学の学生34名による「学習サポート事業」を小学校2校、中学校1校で、延べ5日間にわたり実施しました。
実施した学校からは、「丁寧に児童生徒にかかわってくれていた」など、学生のきめ細かな対応を評価する声がありました。
1月7日から9日まで、苫小牧市で開催された第52回北海道中学校スケート大会において、千歳中学校1年生の廣瀬友哉くんが、男子500メートル、男子1000メートルで全国大会への出場権を獲得し、長野県長野市で開催された第42回全国中学校スケート大会に出場しました。
北海道学校図書館協会及び毎日新聞社北海道支社の主催による「第67回青少年読書感想文全道コンクール」の結果が12月5日に発表され、信濃小学校1年生の田中沙緒梨さんが優秀賞を受賞しました。
(3 青少年の健全育成について)
11月27日から1月26日までの間、「令和3年度なかよしさわやかDAY・いじめシンポジウム」を、インターネットを活用し、各小中学校や各家庭で「基調講演の動画」を視聴する方法により実施しました。
基調講演では、ネットいじめや不登校問題などを専門とする安川雅史氏から講話をいただいたほか、「いじめ防止に関する提言の発表」については、提言を予定していた学校の「いじめ防止の取組」を資料として取りまとめ、各小中学校の児童会・生徒会に配布し、情報共有を図ったところであります。
(4 社会教育について)
1月4日から1月14日までの間、市役所本庁舎1階市民ホールにおいて、市内小中学校の学校司書による「第6回学校図書館展」を実施しました。
日の出小学校、泉沢小学校、千歳中学校、向陽台中学校の4校で行われている読書活動の取組や学校図書館の様子を紹介しており、展示期間中は、多くの市民の方々に、小中学校における子どもたちの読書活動について情報発信を行ったところであります。
新成人の門出を祝う千歳市成人式「はたちのつどい」については、式典を2部制とし、感染症対策を徹底した上で、1月9日に657名の参加のもと、北ガス文化ホールで開催しました。
本事業では、公募による新成人6名などで構成する「はたちのつどい協働会議」が中心となり、企画や準備を進め、当日は、新成人代表による誓いのことばのほか、北海道日本ハムファイターズの応援大使2名によるサプライズムービーや、協働会議が企画・出演したメモリアルムービー、中学校時代の恩師からのビデオレターの上映などを行いました。
会場では、久しぶりに仲間と再会し喜び合う参加者の姿が見られ、大人としての自覚を促し祝福する人生の節目とすることができました。
1月23日に、社会教育講座「アイヌ文化セミナー」を、北海道大学アイヌ先住民研究センター准教授の北原モコットゥナ?氏を講師に迎え、オンライン形式により実施しました。
受講した41名は、「相互理解への1歩~アイヌ文化と日本文化」をテーマに、双方の文化の共通点や本市におけるアイヌ文化などについて学び、理解を深めました。
(5 文化財について)
12月12日から1月9日までの間、体験学習会「勾玉(まがたま)をつくろう!」を埋蔵文化財センターで4回にわたって開催し、延べ43名の参加がありました。
1月7日から3月25日までの間、埋蔵文化財センターにおいて、「ほかの縄文遺跡群も訪れてみませんか?北東北編」と題した企画展を開催しており、世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」のうち、道外に所在する構成資産の概要などについて、パネルや映像でわかりやすく解説するなど、価値や魅力を知っていただくための情報発信を行っております。
1月28日から2月9日までの間、イオン千歳店において、「キウス周堤墓群フォトコンテスト」の入賞作品パネル展を開催し、キウス周堤墓群の様々な表情などを伝える作品9点の展示を行いました。
以上、申し上げまして、教育行政報告といたします。
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