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令和3年6月教育行政報告

 令和3年第1回定例市議会以降における諸般の教育行政をご報告申し上げます。

 

(1 はじめに) 
 小中学校においては、4月7日から新年度を開始し、新型コロナウイルス感染症対策として、健康観察やマスクの着用、手洗いの励行など、児童生徒はもとより、教職員を含め徹底した取組を行っているところでありますが、4月下旬から複数の学校において、児童生徒等に感染者が確認されはじめたことから、感染拡大の防止と児童生徒の学びの保障の観点から、必要に応じ、学級閉鎖等により対応を行ったほか、北斗中学校においては、多くの生徒等に感染者が確認されたことから、学校閉鎖を行ったところであります。

 また、北海道においては、5月16日から6月20日までを期間とする緊急事態宣言の区域に追加されたことに伴い、石狩振興局管内の市町村は、より一層の強い対策が必要となる「特定措置区域」とされ、これに伴う北海道教育委員会からの通知に基づき、小中学校における修学旅行や宿泊研修、運動会や体育祭などの延期、部活動の原則休止などについて、各学校へ要請を行ったところであります。
 
 今後も、学校における感染リスクを可能な限り低減させるよう、引き続き、「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」に基づく感染症対策を徹底し、学校活動を進めてまいります。

 また、市立図書館や千歳公民館などの社会教育施設については、市独自の新型コロナウイルス感染症集中対策期間の取組として、5月14日から7月11日までの間、原則休館としております。

(2 学校教育について)
 令和3年度の小中学校の児童生徒数及び学級編制については、5月1日現在、小学校は17校で5,310名217学級、中学校は9校で2,698名101学級、全26校の総計では、8,008名318学級で、昨年度と比較すると、児童生徒数は66名の減、学級数は7学級の増となっております。
 教職員数については、校長、教頭、一般教員等を合わせて、561名となっております。

 学力の向上については、千歳市学力向上検討委員会において、末広小学校、千歳第二小学校及び青葉中学校の3校をモデル校に指定し、学力向上の進行管理の徹底及び客観的な成果検証に取り組むとともに、小学6年生及び中学3年生を対象として、5月27日に実施された令和3年度全国学力・学習状況調査の自校採点の結果分析や、ハイパーQU検査等の客観的なデータを基に、児童生徒の学力等の把握と具体的な改善策について、検討を行ってまいります。

 一般教職員住宅の整備については、施設の建設や維持管理などを民間事業者が行い、教育委員会が入居する教職員を決定する民間活用の手法を新たに導入することとし、本年4月の教職員の人事異動に向け、民間事業者による1棟4戸の整備を行ったところ、4世帯7名の入居があったところであります。
 今後も、教職員に対する福利厚生の充実や、本市への定住促進を図るため、整備を進めてまいります。

(3 社会教育について)
 新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、本年1月の開催を延期していた千歳市成人式「はたちのつどい」については、式典を2部制とし、感染症対策を徹底した上で、5月2日に520名の参加のもと、北ガス文化ホールで開催しました。
 本事業では、公募による新成人8名などで構成する「はたちのつどい協働会議」が中心となり、企画や準備を進め、当日は、新成人代表による誓いのことばや新成人の主張、中学校時代の恩師からのビデオレターの上映などを行いました。
 式典では、落ち着いた雰囲気の中、仲間との再会を喜ぶ姿が見受けられるなど、大人としての自覚を促し祝福する節目とすることができ、参加者からは「人生で一度しかないもの、参加できてよかった」などの感想が寄せられたところであります。

 高齢者が健康で生きがいのある充実した人生を送り、地域社会で活躍するための学習の場である「千歳高星大学」については、第15期生42名の在籍のもと、4月15日に、また、「千歳高星大学大学院」については、第4期生40名の在籍のもと、4月16日に、それぞれ始業式を実施しました。
 本年で48年目を迎える「千歳市若返り学園」については、331名の登録のもと、5月12日に開講式を実施しました。
 今後もこれらの事業を通じて、高齢者のより一層の学習機会の充実に努めてまいります。
 
 本年度の公民館教室では、617名の受講の申込みがあり、37教室を実施することとなりました。
 学習と交流の場を通じて、市民一人一人が自らを高め、潤いのある生活を送り、心豊かな活力ある地域社会が実現できるよう、今後も市民の自主的な学習活動を支援してまいります。

 市立図書館では、「こどもの読書週間事業」として、幼児から高校生までを対象に「おすすめの本を絵でかいてみよう」を開催し、応募のあった23点の作品を4月10日から5月16日までの間、図書館に展示しました。
 展示作品を見た来館者からは「子どもの想像力、着眼点には驚かされました」などの感想が寄せられるなど、親子で本に親しむことができる機会の創出を図ったところであります。

(4 文化財について)
 5月26日に、本市に所在する「国指定史跡キウス周堤墓群」を構成資産の一つとする「北海道・北東北の縄文遺跡群」について、ユネスコ世界遺産委員会の諮問機関であるイコモスから、「世界遺産一覧表への記載が適当」との勧告がなされました。
 今後は、7月に開催予定の世界遺産委員会において「北海道・北東北の縄文遺跡群」が勧告どおり世界遺産へ登録されるよう、引き続き、国や縄文遺跡群世界遺産登録推進本部と連携を図るとともに、仮設のガイダンス施設の活用やボランティアガイド事業の実施など、キウス周堤墓群の価値と魅力を来訪者に伝える取組を進めてまいります。
 
 3月14日に、小学生以上の市民を対象に「まが玉づくり」を埋蔵文化財センターで実施し、親子連れなど12名の参加がありました。
 また、1月6日から3月26日まで、埋蔵文化財センターにおいて「あなたのそばの遺跡たち千歳市内の遺跡紹介-蘭越・真々地地区編-」を開催し、市内外から230名の見学者が訪れました。
 今後も、より多くの市民が、身近にある文化財の魅力に触れることができるよう、様々な取組を進めてまいります。

 以上、申し上げまして、教育行政報告といたします。

 

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