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令和2年3月教育行政報告

 令和元年第4回定例市議会以降における諸般の教育行政をご報告申し上げます。

 

(1 はじめに)

 新型コロナウイルス感染症の対応につきましては、感染拡大防止に向け学校及び各施設における衛生管理の徹底や、国及び北海道教育委員会からの要請を踏まえ、全小中学校を臨時休校とするなど必要な対策を講じたところです。
 今後も引き続き、北海道教育委員会などと連携し適切に対応してまいります。

 

 令和元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果における本市児童生徒の状況につきましては、小学校の男子は、全8種目中5種目で全国を上回り、体力合計点は全国と同様となりました。女子は、3種目で全国を上回り、体力合計点も前年度に引き続き全国を上回りました。
 中学校の男子は、全8種目中4種目で、女子は、3種目で全国を上回り、体力合計点は男女とも全国と同様となりました。
 小中学校の男女とも全国と同様、またはそれ以上の結果を得られたのは、平成27年度から行っている「新体力テストの実施方法改善に向けた実践事業」の優良実践校の事例をもとにした各学校における取組のほか、小中連携・一貫教育の取組として行った体力テストの小中合同実施、中学校体育教員による小学校への乗り入れ指導などが成果として表れたものと捉えております。
 引き続き、小中9年間を見通した体力向上の系統的な指導の充実に努めてまいります。

 

(2 学校教育について)

 12月27日から1月17日まで、公立千歳科学技術大学の学生 45名の協力による「学習サポート事業」を小学校10校、中学校3校の計13校で、1回2時間から3時間、延べ20日にわたり実施しました。
 実施した学校からは、学生の協力によって長期休業中の補充学習が効果的に実施でき、児童生徒個々の課題に応じたきめ細かい学習指導が行えたなどの感謝の言葉がありました。
 また、英語でのコミュニケーション能力の育成を図る取組として、12月27日から1月10日まで、外国人英語指導助手による「中学校外国語サポート事業」を中学校6校で実施しました。
 参加した生徒からは、「楽しかったのでまた受講したい」、「英語は難しかったが、英語を活用する経験ができて良かった」などの感想が寄せられました。
 両事業は、令和2年度においても長期休業期間を利用し、引き続き実施することとしております。

 

 12月27日に、北海道教育委員会が市町村教育委員会と連携して実施する「中学校イングリッシュ・トライアル事業」に北斗中学校が参加しました。
 当日は、38名の生徒が本市外国人英語指導助手と1対1による日常生活を想定した場面での英会話に取り組み、実施後のアンケートでは、相手の話す内容がよく分かった、だいたい分かったと回答した生徒が88パーセントに上り、「英語でのコミュニケーションが新鮮で楽しかった」との感想があるなど、英会話への興味・関心を高めるとともに、日頃の英語学習の成果を確かめる貴重な機会となりました。

 

 同日に、教員を対象とした本年度2回目の「ICT機器導入後研修」を実施しました。
 当日は、36名の教員が参加し、新学習指導要領に基づき小学校で実施されるプログラミング教育について、導入の目的やねらいを学ぶとともに学習教材の体験を通してプログラミング的思考への理解を深めました。

 

 2月1日から4日まで、長野県長野市で開催された第40回全国中学校スケート大会において、千歳中学校3年生の廣瀬勇太くんと富丘中学校2年生の千葉蒼くんが、それぞれ男子500メートルと3000メートルに北海道代表として出場し、廣瀬勇太くんが500メートルで2位の好成績を収めました。

 

(3 社会教育について)

 12月26日から29日まで、千歳市・指宿市青少年相互交流事業として、指宿市の児童16名が本市を訪れました。例年と比べ積雪は少なかったものの、指宿市の児童は、北海道の雪と寒さに感動や驚きを見せながら、4か月ぶりに再会した千歳市の児童とともにスキーや支笏湖散策を楽しみ、ホームステイや合同宿泊などの体験や交流を通じて、北海道の冬の生活や文化の違いを学び、友好の絆を深めました。


 1月12日に、新成人の門出を祝う「はたちのつどい」を679名の参加のもと、北ガス文化ホールで開催しました。
 本事業では、公募による新成人9名などで構成する「はたちのつどい協働会議」が中心となって企画や準備を進め、当日は、「MY ACTION―個性で切り拓く道―」をスローガンに、オープニングムービーの上映、新成人代表による誓いのことばや新成人の主張、中学校時代の恩師からのビデオレターの上映などを行いました。
 また、式典終了後に実施した「新成人の広場」では、仲間との再会を懐かしみ、友人同士で写真撮影や談笑をしながら旧交を深める姿が見受けられるなど、盛会に終了することができました。

 

 1月18日に、本年度2回目の「家庭教育セミナー」を保護者など87名の参加のもと、ラジオパーソナリティーの金子耕弐氏を講師に迎え、北ガス文化ホールで開催しました。
 当日は、「この時代の家庭と子育てに必要なこと」をテーマに、講師自身の体験談や子育て中の方からの相談事例などを交えた講演があり、参加者は子どもに愛情を注ぐことや時間と感動を共有することの重要性、スマートフォンとの付き合い方などについて理解を深めました。

 

 同日に、市民協働サポート事業として、市民活動団体の「ちとせぶっくぼらんてぃあ」による本年度2回目の「図書ボランティア講座」を開催しました。
 当日は、「これまでの読書活動、これからの読書活動」と題した講演会のほか、子どもの読書活動に関連するテーマの分科会や情報交換を目的とした交流会が行われ、参加者は、子どもの読書活動における図書ボランティアの重要性を再認識するとともに、読書活動を普及させるための方法について学んでいました。

 

(4 文化財について)

 昨年7月に世界文化遺産の国内推薦候補に選定されていたキウス周堤墓群を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、12月20日の閣議了解により正式に国内推薦が決定し、1月に政府からユネスコへ推薦書が提出されました。
 今後は、本年秋頃に実施が予定されているイコモスの現地審査に向けた準備を進めながら、令和3年度の世界文化遺産登録を目指して取り組んでまいります。

 

 1月7日から3月27日まで、埋蔵文化財センターにおいて、「新発見と深まる謎!キウス周堤墓群~保存に向けた周辺調査の成果~」と題した企画展を開催しており、平成25年度以降の史跡周辺の発掘調査や地形実測により判明した遺跡の広がりと新たな周堤墓などを分かりやすく解説し、キウス周堤墓群の新たな魅力を発信しています。

 

 2月15日に、北ガス文化ホールにおいて、「キウス周堤墓群を守り活かす会」との市民協働事業として、札幌国際大学教授の越田賢一郎氏と縄文太鼓演奏者の茂呂剛伸氏を迎えて「JOMON こうえん会」を開催し、約100名の参加者は、縄文のイメージに親しみ縄文文化の理解を深めていました。

 

 以上、申し上げまして、教育行政報告といたします。

 

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