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平成28年9月市長行政報告

  平成28年第2回定例市議会以降における諸般の行政をご報告申し上げます。

(1  はじめに)
  今夏は、台風が相次いで北海道へ上陸したことにより、各地において、収穫時期を控えていた農作物やライフライン等に大きな被害があったとともに、十勝地方では、橋の崩落などによりお亡くなりになった方もいるなど、道内で甚大な被害が生じております。
  このたびの災害で犠牲となられました方々のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、一日も早い被災地の復興と、被災された方々の生活再建を願っております。
  本市におきましては、このたびの一連の台風では、農作物への  影響が懸念されているものの、幸いにも人的被害はありませんでした。
  今後、このような災害が発生した際には、市民生活に大きな影響を及ぼすことから、今後も、防災に関わる情報の収集や共有をはじめ、迅速に対応できる体制の強化を図るなど、災害に強いまちづくり、ひとづくりに努めてまいります。

(2  市功労者のご逝去について)
  このたび、千歳市功労者、和田(わだ)儀曽治(ぎそじ)様が8月25日に、真鍋(まなべ)辰夫(たつお)様が9月13日にご逝去されました。
  和田儀曽治様は、千歳市公設地方卸売市場運営委員や千歳市国民健康保険運営協議会委員として、本市における生鮮食料品の流通の円滑化や市民生活の安定に尽力されました。
  真鍋辰夫様は、千歳・アンカレジ友好協会副会長や千歳ユネスコ協会副会長として、アンカレジ市との姉妹都市交流や平和と福祉の推進を目的とした国際理解を深める活動に尽力されました。
  ご逝去されましたお二方の長年にわたるご努力とそのご功績は、誠に大きなものがあり、心からご冥福をお祈り申し上げます。
(3  「第40回北海道都市問題会議」の開催について)
  9月7日、「地域資源を生かしたまちづくり~空港とともに発展を続けるまち~」を開催テーマとした「北海道都市問題会議」を市内のホテルにおいて開催いたしました。
  この会議は、道内都市における課題や将来像について研究を行い、今後のまちづくりにつなげることを目的としており、今年で40回を迎えましたが、本市においては、初めての開催となりました。
  当日は、慶應義塾大学の加藤(かとう)一誠(かずせい)教授による基調講演のほか、私を含む4名のパネリストによるパネルディスカッションが行われ、来場した約120人の参加者とともに、地域資源を生かしたまちづくりについて考えたところであります。
  開催にあたっては、市民からのパネリストとしてご登壇いただいた千歳工業クラブ代表幹事、キリンビール株式会社執行役員北海道千歳工場の名川(ながわ)誠(まこと)工場長をはじめ、多くの方々にご協力をいただきながら、本市の魅力の再発見や更なる発展の可能性などについて、広く発信する良い機会になったと考えております。

(4  交通政策について)
  10月1日から、「千歳市交通戦略プラン」に基づき、市内の路線バスを再編いたします。
  再編する内容としては、現在の12路線から14路線へ、平日のダイヤを323便から361便へ拡大するとともに、初乗り100円運賃や高齢者運賃、乗継無料チケット、100円バス等、新たな運賃制度を導入いたします。
  今後は、再編した路線バスが、市民の日常生活を支える交通手段として、地域に親しまれ、支えられる公共交通へ変わっていくことが重要でありますことから、関係者と連携し、市民へのPRや周知のほか、継続した改善に努めてまいります。

(5  新千歳空港の民間委託について)
  7月25日、国・道・自治体の三者が協議する場である、「第2回北海道における空港経営改革に関する協議会」が開催され、本市からは副市長が出席し、千歳市、苫小牧市、函館市、稚内市、釧路市の5市で構成する「国管理4空港懇談会」でまとめた意見を代表して説明した結果、国や北海道から高い評価を受け、協議を進展させるため、早期の意見取りまとめと公表を求められたところであります。
  このことを受け、「国管理4空港懇談会」として、道内空港の民間委託に関する「提言書」を取りまとめ、私が直接、8月19日に北海道知事に説明するとともに、9月2日には、内閣官房長官、国土交通副大臣及び航空局長を訪問し、説明しております。
  知事からは、「体系的、かつスピーディな取りまとめに感謝する。道の素案作成に大いに参考にする。」との回答があり、内閣官房長官との面談では、考え方の方向性が一致し、今後も北海道振興に尽力いただくこと、国土交通副大臣からは、意見をしっかりと聴き、検討するとの回答をいただいております。
  9月6日には、「第4回北海道における空港経営改革に関する協議会」が開催され、北海道の素案が示されたところであり、現在、この素案の内容を精査しながら、市内経済界、空港関係者及び「国管理4空港懇談会」などで協議しております。
  今後とも新千歳空港の民間委託に関して、地元経済界や空港関係者などと情報共有を図りながら協議を進め、航空ネットワークの維持・拡充について、「国管理4空港懇談会」などと意見交換を行いながら、「北海道における空港経営改革に関する協議会」などで本市の意見を述べてまいります。

(6  空港開港90年記念ロゴマークについて)
  本年は、大正15年10月22日に、千歳に初めて飛行機が舞い降りてから90年という佳節の年を迎えますことから、空港開港90年をPRするため、市と千歳航空協会でロゴマークのデザインを本協会の会員から募集し、7月4日、千歳印刷株式会社チーフデザイナーである種村(たねむら)和恵(かずえ)さんの作品に決定し、各種イベント及び広告物などへの活用のほか、ピンバッチを作成し、関係者に配布しております。
  今回採用したロゴマークには、空港開港90年を表す「90」の数字が入っておりますが、開港99年まで毎年数字を変えて今後10年間使用し、空港開港100年に向け、機運を高めてまいります。

(7  空港開港90年記念事業について)
  空港開港90年記念事業につきましては、8月7日、千歳基地航空祭において、航空自衛隊千歳基地のご協力により、市、千歳航空協会及びJR北海道の3者の連携により、空港開港と千歳線開業がともに90年を迎えることを記念して、歴史を解説した合同パネル展を開催しました。
  当日は、市内外から3,000人を超える多くの方々が来場し、関心をもってご覧いただき、空港開港の歴史を広く周知することができたと考えております。
  9月10日から2週間、「空の日」の事業として、「スカイ&オータム ドリーム フェスタ 2016 in 新千歳空港」が開催されておりますが、今年度は、空港開港90年を記念し、国土交通省や航空会社をはじめ空港関係者にご協力をいただき、バラエティに富んだ特別事業を開催しております。
  初日の10日には、オープニングセレモニーの後、本市の婚活事業「SORA婚」や日本航空株式会社のご協力による「飛行機と綱引き」など、翌11日には、「航空自衛隊千歳基地&90年前の着陸場跡地見学」などを開催し、多くの子どもや保護者が参加し、歴史認識を深めるとともに、空港への親しみを高めることができたと考えております。
  また今後も、10月7日に、北ガス文化ホールを会場として、毛利(もうり)衛(まもる)宇宙飛行士を講師に招き、空港開港90年特別講演会を開催いたします。
  空港開港100年に向け、空港に夢を抱き、今日の発展の礎(いしずえ)を築いた先人の偉業を後世に継承し、今後とも、空港とともに本市が発展を続けるよう取り組んでまいります。

(8  新千歳空港の24時間運用枠の拡大に伴う住宅防音工事の実施について)
  新千歳空港の24時間運用枠の拡大につきましては、昨年8月に、地域協議会委員と合意したところであります。
  これまで、合意に基づく対策実施のため、公益財団法人新千歳空港周辺環境整備財団の体制を整え、準備を進めてまいりましたが、7月30日に開催された地域協議会において、8月から住宅防音工事の申請受付を開始することなどが了承され、本格的に対策を開始したところであります。
  市といたしましては、今後とも、合意で約束された住宅防音工事などの対策が円滑に実施できるよう、北海道や財団などと連携しながら、丁寧に取り組んでまいります。

(9  訴訟について)
  訴訟についてでありますが、建物の固定資産評価額を下げないことに関し、市に金銭賠償の支払を求める株式会社ヤング・ラインを原告とする損害賠償請求事件につきまして、9月8日に札幌地方裁判所から原告の請求を棄却する旨の判決が言い渡されました。

(10  自衛隊の体制強化を求める活動について)
  自衛隊の体制強化を求める活動につきましては、7月12日に「千歳市における自衛隊の体制強化を求める期成会」として防衛省、関係国会議員に対して自衛隊の体制強化や充足率の向上を要望したほか、地域コミュニティーとの連携のひとつとして、自衛隊が行う各種契約、発注について地元事業者を活用していただくよう要望いたしました。
  また、平成28年度は「次期中期防衛力整備計画」の検討が始まるなど、国の防衛政策の重要な転換点となりますことから、8月24日には、北海道がこれまで自衛隊と共にまちづくりを進め、我が国の安全保障を地方の立場から支えてきた想いや決意を幅広く中央に届けるため「北海道自衛隊駐屯地等連絡協議会」として3年ぶりに「北海道の自衛隊を支える中央大会2016」を開催したところであります。
  大会には、18名の国会議員をはじめ、北海道議会議員、道内の各市町長及び議会議長・議員、さらには自衛隊協力団体や経済界など251名が参加する中、北海道の自衛隊の体制強化について要望するとともに、前防衛大臣の中谷(なかたに)元(げん)衆議院議員にご講演をいただき、我が国の防衛における北海道が果たす役割の重要性などを再認識していただいた貴重な大会になったものと考えております。
  自衛隊の体制強化は、北の守りや災害対応はもとより、地域経済やまちづくりにも重要な課題でありますことから、今後も北海道自衛隊駐屯地等連絡協議会及び千歳市における自衛隊体制強化を求める期成会と連携を図り、積極的に活動してまいります。

(11  災害時の協定について)
  6月24日、札幌地区トラック協会千歳支部と「災害時における緊急・支援物資の輸送に関する協定」を締結しました。
  先般の熊本地震においては、全国各地から支援物資が被災地に向かったものの、受ける側の自治体が分配機能を十分に果たせなかったため、地震の発生直後には各避難所において食料や水などの救援物資の不足を訴える声が相次いだと伺っており、このたびの協定締結により、生活必需品などの円滑な輸送にご支援いただけるものと考えております。
  また、8月9日には千歳工業クラブと「災害時における応急生活物資供給等の協力に関する協定」を締結しました。
  千歳工業クラブは、本市に立地している141の企業で構成されており、大規模な災害に伴い避難所が設置された際には、各企業が生産・保有している食品や飲料水などを応急生活物資としてご提供いただくこととしたものであります。
  今後も、大規模災害に備え、関係する団体や企業等との協定締結を進めてまいります。

(12  千歳市総合防災訓練について)
  9月10日、千歳市防災学習交流施設において、平成28年度千歳市総合防災訓練として地震災害を想定した実動訓練を実施しました。
  今回の訓練では、災害発生時における市民の防災・減災能力を向上させ、地域防災、減災能力の強化を図ることを目的に、大規模地震災害時において市民や地域住民が協力して行うべき応急対応行動などを訓練しました。
  併せて、市民と防災関係機関等の相互連携の向上や、信頼関係を深めることを目的に、実践型の訓練や防災関係機関等が保有する装備品等の展示などを行ったほか、新たな取組として警察犬が瓦礫(がれき)の中から被災者を捜索する訓練展示を行いました。
  また、防災の森では、家庭内における防災・減災意識を高めることを目的に、児童・生徒が火おこしや土のう作成などの体験型防災訓練を行いました。
  訓練の実施にあたっては、自主防災組織や町内会、児童・生徒、防災関係機関、協力機関、団体など1,000人を超える多くの皆さまに参加いただき、訓練目的を十分達成することができたものと考えております。
  今後も、総合防災訓練を継続的に実施し、市民と防災関係機関や協力機関等との相互理解を深め「災害に強いまちづくり・ひとづくり」を進めてまいります。

(13  「第57回全道ろうあ者大会」の開催について)
  9月2日から9月4日までの3日間にわたり、北ガス文化ホールにおいて、聴覚障がい者の社会的自立やノーマライゼーション理念の確立を目指して研鑽(けんさん)を深めるとともに、豊かな社会の建設に貢献することを目的として「第57回全道ろうあ者大会」が開催されました。
  当日は、全道各地から800名を超える参加者が、「記念講演」や「手話や福祉に関するセミナー」、「合同シンポジウム」など、各種プログラムに熱心に参加されておりました。
  大会の開催に熱意をもって準備を進めてこられた北海道ろうあ連盟並びに関係団体、関係機関の皆さまに感謝を申し上げます。
  今後も、障がいのある方の交流や社会参加の促進に努めてまいります。

(14  「千歳市9館合同児童館まつり」の開催について)
  8月27日、北ガス文化ホールを会場に、市内9か所の児童館による「千歳市9館合同児童館まつり」を開催し、1,511人の市民にご来場いただきました。
  まつりのテーマをリオデジャネイロオリンピックの開催にちなみ、「こどもオリンピック in じどうかん  みんなかがやこう☆あ~つまれ」と題し、開会式では、子どもたちによるステージ発表や選手宣誓、聖火点灯を行ったほか、オリンピックにちなんだ様々な遊びのコーナーを設け、たくさんの子どもたちに楽しんでいただいたところであります。
  企画、運営に参加した子どもたちや保護者の皆さま、民生委員児童委員をはじめとする地域ボランティア、学生ボランティアの皆さまに深く感謝を申し上げます。
  今後とも、すべての児童館において、子どもたちが健やかに成長できるよう、遊びを通じた居場所づくりを進めてまいります。

(15  休日夜間急病センターについて)
  千歳市休日夜間急病センターにつきましては、本年7月に実施設計業務が完了したところであり、10月からセンターの建設工事に着手する予定であります。
  平成29年5月に建物が完成し、その後、外構工事、医療機器や備品の搬入、職員の研修などを経て、センターの開設時期は平成29年9月を予定しております。
  また、医療スタッフの確保につきましては、既に内定している  2名の常勤医師に加え、非常勤医師につきましても5名の医師から内諾をいただいております。
  さらに、看護師につきましても、正職員5名、非常勤職員3名が内定したところであり、今後は、薬剤師及び放射線技師の配置につきましても、関係機関との連携を図りながら取り組んでまいります。
  なお、休日夜間急病センターは、市民の安心と安全を支える重要な医療機関として、安定的かつ継続的な運営が望まれることから、市民一人ひとりの心がけにより受診ルールを守り、医療現場の負担を軽減できるよう市民周知に努めてまいります。

(16  千歳市民夏まつりの実施について)
  「千歳市民夏まつり」につきましては、「来て見て体験  煌(きらめ)く千歳夏まつり」をテーマに、7月16日から8月19日まで、35日間にわたって開催されました。
  期間中は、天候の影響を受けながらも、約49,000人の集客があった2016スカイ・ビア&YOSAKOI祭をはじめ、清流千歳川噴水フェスティバル、チトセリバーシティプロジェクト、ちとせ川ビール祭り、千歳民報市民納涼花火大会、千歳・道新花火大会、航空自衛隊千歳基地航空祭、各商店街等での夏まつりなど、特色あるイベントが繰り広げられ、多くの来場者で賑わいを見せました。
  また、最終日の千歳市民納涼盆踊り大会には、24団体と個人合わせて、約1,600人の参加をいただき、盛況のうちに夏まつりを終了することができました。
  各商店街、企業、関係団体及び市民の皆さまの熱意あふれる取組やご協力に対し、心から感謝申し上げますとともに、今後も、多くの市民が集う機会の創出や交流人口の拡大に向け、夏まつりの魅力向上に努めてまいります。

(17  農作物の生育状況について)
  今年は雪どけが早く、農作物の作付け作業が順調に終了いたしましたが、6月から7月の日照不足や降雨の影響により、農作物の生育や農作業に遅れが見られたところであります。
  その後、天候の回復により持ち直しの傾向となっておりましたが、8月の相次ぐ台風の上陸や接近により、一部の圃場(ほじょう)では滞水やスイートコーンの倒伏(とうふく)、馬鈴しょの露出などが発生したところであります。
  今後、天候に恵まれ、収穫の秋を迎えられますことを期待しております。

(18  企業誘致について)
  企業誘致につきましては、千歳市に本社があります株式会社アーキビジョン二十一が、本市と事業用定期借地権設定契約を締結し、臨空工業団地内の用地を賃借いたしました。
  同社は、木造建築の設計製造販売業を行っており、今後、事業の拡張用地として活用すると伺っております。
  次に、函館市に本社があります株式会社メデックが、本市と土地売買契約を締結し、流通業務団地内の用地を取得いたしました。
  同社は、各種自動機器の設計製作などを行っており、取得した用地は、駐車場として活用すると伺っております。
  このたびの契約締結により、本年度の立地件数は6件となり、本市の産業振興に波及効果をもたらすとともに、今後の企業誘致に弾みがつくものと期待しております。
  次に、企業誘致活動につきましては、本年7月、札幌市において開催された産業展示会「北洋銀行ものづくりテクノフェア2016」、9月に神奈川県横浜市において開催された「インターオプト2016」に、千歳科学技術大学と共同で出展いたしました。
  このほか、東京都で開催された展示会については、7月に「北海道フードビジネスセミナー」、8月に「平成28年度ふるさと北海道応援フォーラム」に出展し、おいしさ千歳産の活動や本市の立地環境などの紹介を行うとともに、9月には、「国際物流総合展2016」に、北海道空港株式会社とともに出展し、本市の優れた交通アクセスやリスク分散の適地であることを紹介するなど、市内工業団地の特性や優位性をPRいたしました。
  立地企業の振興につきましては、本年7月に、千歳工業クラブとの意見交換会を開催し、災害時における企業活動の継続や企業による地域支援など、本市の防災対策について、活発な意見交換を行いました。
  今後も、さまざまな機会を活用し、企業誘致活動を積極的に進めていくとともに、立地企業の振興等に取り組んでまいります。

(19  友好親善都市との交流について)
  9月10日に、長春市で開催された「第6回中国長春浄月潭(じょうげつたん)国際友好都市ハーフマラソン大会」に、新たな交流事業として本市を代表して松原(まつばら)崇人(たかと)さんと高浜(たかはま)香澄(かすみ)さんの2名が参加しました。
  大会は友好都市や、一般参加の市民ランナーなど合わせて、約4000名の参加により快晴のもとで行われ、高浜さんが女子ハーフマラソンの部で優勝という大変素晴らしい成績を収められました。
  また、訪問中は心温まる歓迎を受け、長春市人民政府による歓迎交流会や長春市内の視察などを通じ、多くの長春市の皆さまと交流を深めることができました。
  マラソンというスポーツ分野への交流の広がりが、両市の友情の絆を一層強めることができたものと考えております。

(20  道の駅の1周年イベントについて)
  8月6日から8日までの3日間、道の駅サーモンパーク千歳におきまして、リニューアルオープン1周年を記念するイベントが開催されました。
  当日は、アイドルグループによるミニライブをはじめ、バルーンアートやジャグリングなどのステージショーのほか、フードコートとレストランで特別メニューを販売するなど、パーク内は大いに賑わい、多くの市民や観光客に楽しんでいただきました。
  また、8月20日には、道の駅中核施設のセンターハウス利用者がリニューアルオープン以降、100万人を達成し、記念セレモニーが行われました。
  今後とも、センターハウスの指定管理者や「サケのふるさと千歳水族館」を運営する公益財団法人千歳青少年教育財団などとともに、サーモンパーク全体の年間を通じた賑わいづくりに向け、取り組んでまいります。

(21  北海道魅力発信プロモーション in バンコクについて)
  8月21日から23日までの日程で、千歳の観光PRを目的としてタイのバンコクを訪問いたしました。
  バンコクでは、「北海道の魅力発信セミナー」に出席し、現地企業やマスコミを対象に、千歳の魅力や観光スポットなどを紹介するプレゼンテーションの機会をいただいたほか、在タイ日本国大使公邸において開催されたレセプションパーティーでは、佐渡島(さどしま)日本国大使をはじめ、タイ政府関係者及び現地企業の幹部の方々から歓迎を受け、交流を深めたところであります。
  また、セミナーに先立ち、現地の旅行会社2社を訪問し、タイからの観光客の誘客をより促進するための観光プロモーションを実施したところであります。
  今後におきましても、北海道などと連携を図りながら、積極的な観光プロモーションを展開するなど、交流人口の拡大や地域経済の活性化につながる取組を進めてまいります。

(22  支笏湖のヒメマスについて)
  支笏湖のヒメマス釣りは、今年度も、6月1日から解禁となり、8月31日に事故もなく無事終了しました。
  漁獲数につきましては、昨年の7万6,906尾よりも47.4パーセント少ない4万432尾となったほか、出漁数につきましても、昨年の6,515隻を16.2パーセント下回り、5,460隻となったところであります。
  ヒメマス資源の保護・増殖につきましては、引き続き、独立行政法人水産総合研究センターや北海道などからの助言をいただきながら資源動向の把握に努め、支笏湖漁業協同組合などと連携を図りながら取り組んでまいります。

(23  サケのふるさと千歳水族館について)
  公益財団法人千歳青少年教育財団が管理運営する「サケのふるさと千歳水族館」は、平成27年7月25日のリニューアルプレオープンから平成28年7月24日までの1年間で、入館者数が38万2,914人を数え、8月31日現在では42万7,870人の方々が来館し、リニューアルされた水族館を楽しんでいただいております。
  また、繁忙期の7月23日から10月10日までの間は、閉館時間を1時間延長し、引き続き、多くの方々に来館して頂けるよう取り組んでいるところであります。

(24  スポーツ振興について)
  6月5日に開催された「第36回千歳JAL国際マラソン」は、11,893人の申込みに対し、出走者数は5年連続して1万人を超える、10,196人となりました。また、海外からの申し込みは、中国53名、台湾66名、韓国1名と過去最高の120名の参加者をお迎えし、天候にも恵まれ、盛会のうちに無事終了しました。
  大会開催にあたりご協力いただいた、市民ボランティアの方々をはじめ、大会を支えていただいた多くの皆さまに感謝申しあげます。
  小中学生を対象に5月7日から開催された「千歳ジュニアスポーツフェスティバル」は、7月2日までに13種目を終了し、これまでの参加者数は、862人となっております。
  今年度は、来年2月にスキー教室を開催する予定であり、多くの子供たちの参加を期待しているところであります。

(25  公共工事の進捗状況について)
  公共工事の進捗状況につきましては、建築工事のうち、みどり団地3号棟80戸は8月に完成し、現在、10月1日入居開始の手続きを進めております。
  また、消防総合庁舎の耐震改修工事が12月末に、北陽小学校区学童クラブの建設工事が来年1月末の完成に向けそれぞれ工事を進めております。
  土木工事のうち道路工事は、C経路の舗装補修工事が9月中旬に完成しております。
  さらに、毎年、計画的に実施している市道整備事業や市内公園整備事業につきましても、予定どおり工事を進めております。このことから上半期(4月~9月)の目標であります、発注率85パーセントにつきましては、達成できる見込みとなっております。
  なお、未発注工事につきましても、計画に沿った発注に努めてまいります。

(26  各会計の決算状況について)
  平成27年度の決算につきましては、一般会計では歳入の確保とともに経費の節減や創意工夫などに努めた結果、収支不足分として予算で措置した4億7,358万6千円を財政調整基金から繰り入れることなく決算を終え、実質収支額7億5,372万円の黒字を計上し、このうち、3億8,746万9千円については財政調整基金に積立処分を行いました。
  また、6特別会計につきましては、いずれも黒字となり、特別会計の実質収支総額は3億766万5千円となりました。
  決算剰余金の積立処分後の財政調整基金の現金残高は、32億8,389万7千円となり、将来負担比率も前年度に比べ減少するなど、収支バランスの維持とともに、資産・債務状況についても改善され、財政の健全性の確保が着実に図られている結果となっております。
  今後も、多様で安定的な市民サービスを提供するため、千歳市財政標準化計画に基づき、強固で持続可能な財政基盤の確立を図ってまいります。
  水道事業会計の平成27年度決算につきましては、有収水量が前年度を1.7パーセント上回ったことから、給水収益は14億7,435万3千円と対前年度比1.8パーセントの増となったものの、費用では、石狩東部広域水道企業団拡張事業からの受水開始に伴う受水費が増加したことなどから、単年度収支としては2億8,738万8千円の純損失を計上いたしました。
  その結果、平成26年度の繰越利益剰余金を差し引いた2億2,986万8千円の当年度未処理欠損金が生じることとなりましたが、この欠損金を補填するため、利益積立金を繰り入れることとしております。
  一方、下水道事業につきましては、有収水量が前年度を1.1パーセント上回ったことから、下水道使用料は15億9,803万8千円と対前年度比1.2パーセントの増となり、単年度収支としては4億2,843万3千円の純利益を計上いたしました。
  その結果、未処分利益剰余金は、平成26年度の繰越利益剰余金と合わせ4億8,113万3千円となりましたが、このうち剰余金処分として、減債積立金に2,150万円、建設改良積立金に4億600万円を積み立てることとしております。
  今後とも経費の節減など、より一層経営の効率化を進め、市民サービスの向上に努めてまいりますが、水道事業会計につきましては、石狩東部広域水道企業団拡張事業からの受水開始に伴う受水費の増加や今後見込まれる施設更新需要の増加などにより、今後も厳しい事業運営が続きますことから、料金改定など具体的な取組について検討を進め、経営の健全性と事業の持続性を確保してまいります。
  病院事業会計の平成27年度決算につきましては、DPC制度の効果的な運用や地域医療連携の推進などにより、前年度に比べ患者1人当たりの診療単価が上昇したものの、入院患者数が1,099人、外来患者数が6,478人とそれぞれ減少したことにより、事業収益は1,711万8千円の減少となっております。
  一方、事業費用は、前年度において会計制度の改正に伴い特別損失として一括計上した退職給付引当金などが減少となったことにより、前年度に比べ10億2,722万1千円の減少となりましたが、給与改定や共済費の算定方法変更による影響などから給与費が増加となり、単年度収支では4,194万3千円の純損失を計上する結果となりました。
  今後とも、医療を取り巻く情勢を的確に見極めながら、「中期経営計画」の着実な取組により、効率的な病院運営を推進し、健全で安定した経営基盤の確立に努めてまいります。
  
  以上申し上げまして、行政報告といたします。

 

 

 

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