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平成27年12月市長行政報告

平成27年第3回定例市議会以降における諸般の行政をご報告申し上げます。

 

(1  はじめに)

  今年も残すところひと月となりましたが、この1年を顧みますと、3月に「千歳市移住・定住促進プロジェクト」を策定し、平成32年度の目標人口を9万7千人と掲げ、その達成に向けて各分野の施策を戦略的に総動員し、定住促進の施策を進めてまいりました。

  プロジェクトに位置付けた「結婚活動応援事業」や「転入親子ウエルカム交流ツアー」など、婚活や子育て支援など幅広い分野で事業を展開し、さらなる定住人口の増加に向けた取組を進めております。

  今夏には、待望の「道の駅サーモンパーク千歳」と「サケのふるさと千歳水族館」がリニューアルオープンし、開設から連日多くの方が来場され賑わいを創出しており、今後も交流人口の拡大に努めてまいります。

  また、これまで地域の方々と協議を重ねてまいりました新千歳空港の24時間運用枠の拡大について合意が得られ、この時間枠を活用した臨時便が11月に就航しており、本市をはじめ北海道のさらなる発展の機会となることを大いに期待するとともに、住宅防音対策等が着実に行われるよう北海道と連携して取り組んでまいります。

  さらに、本市におきましては、10月に初期救急医療における市民の安心と安全を確保するため、休日夜間急病センターの準備室を新たに設置したところであり、医師をはじめとするスタッフの確保や開設に係る関係機関等との調整業務などを進めてまいります。

  今後も本市がもつ特性や資源を生かしながら各種施策を推進し、市民生活の安定と地域の発展に努めてまいる所存でありますので、議員各位並びに市民皆さまのご理解とご支援をお願い申し上げます。

 

(2  叙勲及び功労表彰について)

  本年秋の叙勲におきまして、村上(むらかみ)洋子(ようこ)様が地方自治功労により旭日双光章を、草刈(くさかり)武志(たけし)様並びに髙坂(たかさか)道雄(みちお)様が防衛功労により瑞宝小綬章を、角田(かくた)憲信(のりのぶ)様が消防功労により瑞宝単光章を受章されました。

  ここに受章されました皆さまのご功績と栄誉をたたえ、深く敬意を表するとともに心からお喜び申し上げます。

  また、市政の振興に多大なご功績をいただいた方々を顕彰するため、例年功労者の表彰を行っておりますが、本年度につきましては、社会福祉功労として早坂(はやさか)義人(よしひと)様、鈴木(すずき)愛子(あいこ)様に、産業功労として中山(なかやま)和朗(かずお)様、早川(はやかわ)信雄(のぶお)様にそれぞれ決定し、11月4日に功労表彰を贈呈いたしました。

  ここに受章されました皆さまの長年にわたるご努力とご労苦に対し、心から敬意と感謝の意を表するところであります。

 

(3  千歳市技能功労表彰について)

  千歳市技能功労表彰につきましては、電気工事士の黒澤(くろさわ)雅裕(まさひろ)様、はり・きゅう師の金(こん)延三(のぶぞう)様の2名に決定し、11月4日に贈呈いたしました。

  本市の産業発展のため、長年にわたり尽力されましたご功績に対し、ここに深く感謝の意を表するところであります。

 

(4  千歳市スポーツ表彰について)

  千歳市スポーツ表彰につきましては、千歳軟式野球連盟理事などの役員を歴任し、本市における軟式野球の草分け的存在として連盟の組織強化と市民スポーツの振興に貢献されました綱引(つなびき)次男(つぎお)様、千歳山岳会会長として組織の運営とともに千歳市山岳遭難救助隊員として登山道の整備を行うなど、安全登山に貢献されました為野(ための)宣己(よしみ)様、千歳市スポーツ推進委員として、千歳学出前講座やスポーツ行事等への支援など、市民のスポーツの振興とスナッグゴルフ等のニュースポーツの普及に貢献されました三上(みかみ)幸男(ゆきお)様に、それぞれ決定し、11月4日にスポーツ賞を贈呈いたしました。

  本市のスポーツ振興発展のため、長年にわたり尽力されましたご功績に対し、心から敬意を表するところであります。

(5  千歳市民文化表彰について)

  千歳市民文化表彰につきましては、市民文化賞を、長年にわたりレザークラフトの普及及び市内の文化団体の発展に尽力され、本市の文化の振興、発展に多大な貢献をされました塩谷(しおや)博(ひろし)様に、市民文化奨励賞を、公益社団法人国土緑化推進機構(こくどりょっかすいしんきこう)の平成27年用国土緑化運動(こくどりょっかうんどう)・育樹運動(いくじゅうんどう)ポスター原画コンクールにおいて、農林水産大臣賞を受賞した室澤(むろさわ)はるかさんに、それぞれ贈呈いたしました。

  ここに、本市の芸術・文化の発展のために尽力されましたお二人に対し、心から敬意を表するところであります。

 

(6  在日米軍再編の訓練移転に関する要望について)

  11月26日には、これまで継続して行ってきた在日米軍再編の訓練移転に関する中央要望を行い、来年度末に期限を迎える再編交付金の交付期間延長をはじめ、必要な防音対策の実施などを求めたところでありますが、この度、これまでの活動に理解をいただいた自由民主党の国会議員有志による「自由民主党防衛施設問題に関する議員連盟」が発足し、防衛大臣経験者を含む多くの関係国会議員が、再編交付金の交付期間延長や基地周辺住民の安定した生活環境の確保を目的に活動を展開していくことが決定されたところであります。

  このことは、基地が所在する自治体として、大変心強く感じているところであり、今後も、訓練移転先6基地関係自治体で組織する再編協と連携しながら、国に対する要望を一層強化するとともに、この度発足した議員連盟への積極的な対応を行ってまいります。

 

(7  自衛隊の体制強化を求める活動について)

  自衛隊の体制強化を求める活動につきましては、本市として初めてとなる「千歳市の自衛隊を支える中央大会」を11月12日に東京都において開催し、8名の国会議員を含む106名の参加をいただき、本市の自衛隊強化を求める決意や結束を中央の方々にもお示ししたところであります。

  また、11月13日には「千歳市における自衛隊体制強化を求める期成会」として防衛省内局、陸幕及び空幕に、11月27日には「北海道自衛隊駐屯地等連絡協議会」として防衛省、自民党本部及び北海道選出国会議員に対し、北海道及び千歳市における自衛隊体制強化について要望を行ったところであります。

  この自衛隊体制強化は、北海道は無論、本市にとってもまちづくりに影響を及ぼす重要な課題でありますことから、今後も、北海道自衛隊駐屯地等連絡協議会及び千歳市における自衛隊体制強化を求める期成会と連携を図り、引き続き活動を行ってまいります。

 

(8  平成27年度千歳市防災訓練について)

  10月21日に、機能別防災訓練として本市として初めてとなる「原子力災害時における避難者受入実動訓練」を北海道及び避難元となる倶知安町とともに実施し、支笏湖市民センターにおいて一時滞在場所の設置・運営に関する初動対応、避難住民の受付・誘導手順などを確認いたしました。

  さらに、11月17日には、千歳市防災学習交流施設及び支笏湖地区において、市職員を対象とする「樽前山の噴火災害」を想定した千歳市総合防災訓練を防災関係機関や協力団体と連携し、図上及び実動により実施しました。

  この総合防災訓練には347名が参加し、防災関係機関及び協力機関との連携要領や御嶽山噴火災害を教訓として策定した「樽前山噴火災害対策支笏湖地区避難計画」の検証を行ったほか、職員の災害対処能力の向上を図るなど、多くの成果を得ることができました。

また、当日は、39歳以下の市職員による土のう作成訓練を実施し、若い職員の防災意識を高めるとともに、災害時に備えた土のうの備蓄を行いました。

  今後も、防災関係機関等との連携を図るとともに、市民と協働した防災対策を進め、災害に強いまちづくり、人づくりを目指してまいります。

 

(9  「ちとせ消費者まつり2015」の開催について)

  10月17日、北ガス文化ホールを会場に「ちとせ消費者まつり2015」を開催し、2,383名が来場しました。

  42回目を迎えた今回は、市民団体や企業など昨年度より3団体多い28団体の参加があり、消費者保護、食の安全、環境など暮らしに役立つ展示・実演や千歳産の食材を用いたカレー販売、市内企業等の協賛によるスタンプラリーなどが行われたほか、ガールスカウト北海道第31団と市との市民協働サポート事業として「こども環境教室」を併せて実施しました。

  今後も、このような取組を通じて市民の消費生活の安定や、消費者保護の推進に努めてまいります。

 

(10  ごみ処理の広域化について)

  栗山町から道央廃棄物処理組合関係の2市3町へ、本年4月21日に組合加入の協議申し入れがあったことから、加入に係る組合規約の変更について、関係市町間の協議及び各市町議会の議決を経て、10月13日に北海道知事から許可を受け、同日付けをもって同町の組合加入となりました。

  ごみ処理の広域化については、今後も関係2市4町が連携し、効率的かつ安全・安定的な事業実施に向け、焼却施設の建設候補地の選定などに取り組んでまいります。

 

(11  あったか灯油事業の開始について)

  10月から、生活困窮世帯冬季生活支援事業として、真に生活に困窮している高齢者世帯や障がい者世帯、ひとり親世帯に対し、冬季における暖房費の一部を助成する「あったか灯油事業」を開始いたしました。

  この事業は、本年4月にスタートした生活困窮者自立支援制度に合わせた、市の独自事業として、毎年、10月から2月までの間に申請を受け付け、支給することとしており、生活に困窮している世帯への第2のセーフティネットとして、支援に努めてまいります。

 

(12  いきいき百歳体操実践者表彰について)

  本年度から、いきいき百歳体操の実践を通して、地域社会とのかかわりを持ちながら、健康で元気に活動している高齢者を表彰する「いきいき百歳体操実践者表彰」を創設いたしました。

  この表彰制度は、高齢になっても健康であり続けることのすばらしさを市民に広めるとともに、いきいき百歳体操の普及や高齢者の生きがいと健康づくりへの意識の高揚を図ることを目的にしたもので、9月16日に開催された千歳市敬老会において、88歳から93歳までの11名の方を表彰いたしました。

  今後も、高齢者の皆さんが住みなれた地域でいつまでも元気で暮らすことができるよう、「いきいき百歳体操」の普及を図ってまいります。

 

(13  転入親子ウエルカム交流ツアーの開催について)

  10月2日と27日の2日間にわたり、転入してきた子育て中の親子を対象に、千歳のおすすめスポットの見学や子育て支援センターでの交流を行う「転入親子ウエルカム交流ツアー」を開催いたしました。

  近くに親戚などがいない転入親子がふれあい、友だちをつくるきっかけづくりとなるバスツアーを企画したものであり、2日間で81名の参加をいただき、好評を得たところであります。

  今後とも、参加者からの意見を参考に、より楽しい企画となるよう事業を実施してまいります。

 

(14  保育士就職セミナーの開催について)

  10月12日に北ガス文化ホールにおいて、ハローワーク千歳と共催し、これから保育士を目指す方や保育士としての再就職を考えている方を対象とする「保育士就職セミナー」を開催いたしました。

  当日は、市内13か所の認定こども園等がブースを設置し、求人の面接を行ったほか、認定こども園の教育プログラムの紹介や、若手保育士やベテラン保育士とのトークコーナー、美容の専門家によるメイクアップコーナーなど、就職に役立つ情報を提供し、千歳の保育についてPRを行い、3名の採用につながっております。

  引き続き、認定こども園等の事業者と連携を図りながら、保育士確保に努めてまいります。

 

(15  休日夜間急病センターについて)

  千歳市休日夜間急病センターの開設準備につきましては、10月1日付けで保健福祉部内に休日夜間急病センター準備室を設置し、平成29年秋の開設に向けて準備を進めております。

  現在、施設整備につきましては、建物の配置計画や平面図などの基本設計に着手しており、来年1月には基本的なコンセプトを決定する予定であります。

  また、医師の確保につきましては、9月28日から市ホームページにおいて、医師の募集を開始するとともに、センターの専用サイトを作成し、本市の優れた交通アクセスや、充実した住環境、恵まれた自然環境についても情報提供を行っております。

  さらに、医療系新聞への求人広告掲載のほか、医師紹介を行う人材バンクのウェブサイトにも募集情報を掲載しております。

  今後も、千歳医師会や関係機関との連携を図り、積極的な募集活動を行ってまいります。

 

(16  TPPについて)

  10月5日、我が国をはじめ、アメリカ、カナダ、オーストラリアなど関係12か国により、環太平洋パートナーシップ協定(TPP協定)の交渉が大筋合意に至ったことから、本市におきましては、合意内容についての情報収集を行うとともに、関係団体等の意見把握に努めているところであります。

  また、市民生活への影響、さらには必要な対策について調査・研究等を行うため、11月6日、庁内組織である「TPP関連連絡調整会議」を開催したところであり、今後、国等から必要な情報を入手するとともに、関係機関・団体等との意見交換や協議を行うなど、必要な対応を図ってまいります。

 

(17  企業誘致について)

  企業誘致につきましては、大阪府に本社があります有限会社友愛観光バスが流通業務団地の土地を賃借し、立地することになりました。

  同社では、外国人観光客の増加を背景に、道内において貸切旅客自動車運送事業を展開するために立地したものであり、平成28年6月の操業開始を予定していると伺っております。

  このたびの進出により、本年度の立地件数は4件となり、本市の産業振興に波及効果をもたらすものと期待しております。

  次に、企業誘致活動では、10月に神奈川県横浜市において開催された「インターオプト2015」及び「バイオジャパン2015」、また11月には札幌市において開催された「ビジネスエキスポ2015」に千歳科学技術大学とともに出展したほか、同じく11月に愛知県名古屋市において開催された産業展示会「メッセナゴヤ2015」に北海道や道内市町村と連携した北海道ブースを出展し、産学官連携の取組や市内工業団地の特性をPRいたしました。

  さらに、10月と11月には企業における人材確保促進策、若年者や子育て中の女性等の就労促進策として、「魅力ある企業との出会いを応援!職場見学バスツアー」をハローワーク千歳とともに実施いたしました。

  当日は、市内企業における就労環境の見学や従業員からの業務内容の紹介などを通じて、市内で就労する魅力と多様な業種や職種に対する理解を深めていただいたところであります。

  今後もさまざまな機会を活用し、企業誘致活動を積極的に進めてまいります。

  以上申し上げまして、行政報告といたします。

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