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令和元年12月市長行政報告

 令和元年第3回定例市議会以降における諸般の行政をご報告申し上げます。

 

(1 はじめに)
 今年も残すところひと月となりましたが、この一年を顧みますと、「千歳命名215年・開庁140年」、「千歳市民憲章制定40周年」、「支笏洞爺国立公園指定70周年」、「千歳・アンカレジ姉妹都市提携50周年」、「千歳・指宿姉妹都市提携25周年」と、千歳の歴史の大きな節目となる年でありました。
 そのような中、本年2月に市役所第2庁舎を供用開始し、本庁舎の耐震化や狭あい化への対応を図るとともに、新たに設置したキッズスペースのほか、食堂や売店を設置したことにより、市民が利用しやすく、市民同士が交流できる庁舎となったところであります。
 また、4月には、公立千歳科学技術大学が開学し、本市の知の拠点として、地域との共生を図り、教育研究を通した有為な人材育成と地域貢献に努めているところであります。
 本市は人口増加を続けている数少ないまちでありますが、まちの発展の原動力である人口増の取組につきましては、本市の持つ特性や地域資源を最大限に生かしながら、戦略的に移住・定住促進策を展開し、まちの持続的な発展と市民生活の向上に努めてまいります。

 

(2 叙勲・褒章及び功労表彰について)
 本年秋の叙勲・褒章におきましては、石田 邦明(いしだ くにあき)様が教育功労により瑞宝小綬章を、山田 律子(やまだ りつこ)様が教育功労により瑞宝双光章を、松本 久仁子(まつもと くにこ)様が矯正教育功績により藍綬褒章を受章されました。
 ここに受章されました皆様のご功績と栄誉をたたえ、深く敬意を表するとともに心からお喜び申し上げます。
 また、市政の振興に多大なご功績をいただいた方々を顕彰するため、例年功労者の表彰を行っておりますが、本年度につきましては、自治功労として高秀 政博(たかひで まさひろ)様、川瀬 正明(かわせ まさあき)様に、産業功労として瀧澤 順久(たきざわ よりひさ)様にそれぞれ決定し、11月1日に功労表彰を贈呈しました。
 ここに受章されました皆さまの長年にわたるご努力とご労苦に対し、心から敬意と感謝の意を表するところであります。

 

(3 千歳市技能功労表彰について)
 千歳市技能功労表彰につきましては、技能功労賞を建築塗装工の山根 俊哉(やまね としや)様に決定し、11月1日に贈呈しました。
 本市の産業発展のため、長年にわたり尽力されましたご功績に対し、ここに深く感謝の意を表するところであります。

 

(4 千歳市スポーツ表彰について)
 千歳市スポーツ表彰につきましては、スポーツ賞を、陸上競技の普及・発展に貢献されております高木 是(たかぎ まこと)様、バドミントン競技の普及・発展に貢献されております大江 晃己(おおえ こうき)様、軟式野球の普及・発展に貢献されております森 滿(もり みつる)様、柔道の普及・発展に尽力されております生島 実(いくしま みのる)様、サッカーの普及・発展に尽力されております福田 博志(ふくだ ひろし)様に決定し、11月1日に贈呈しました。
 本市のスポーツ振興のため、長年にわたり尽力されましたご功績に対し、心から敬意を表するところであります。

 

(5 千歳市民文化表彰について)
 千歳市民文化表彰につきましては、市民文化賞を、長年にわたり千歳カラオケ愛好会の会長及び千歳歌謡文化連盟の会長として、本市の文化の発展に貢献されました鴨林 三枝(かもばやし みえ)様、美術活動の振興に尽力され、本市の文化の発展に貢献されました北島 裕子(きたじま ひろこ)様、アマチュア無線技術の普及促進に尽力され、本市の文化の発展に貢献されました山下 菊光(やました きくみつ)様にそれぞれ決定し、11月1日に贈呈しました。
 本市の芸術・文化の振興に顕著なご功績を収めた3人の方々に対し、心から敬意を表するところであります。

 

(6 千歳市都市経営会議からの提言について)
 10月30日、千歳市第7期総合計画の策定に当たり設置した「千歳市都市経営会議」から提言書の提出がありました。
 提言書には、市民の"千歳をよりよいまちにしたい"との思いが込められた11の提言が示されており、これら市民の思いをしっかりと受けとめながら、引き続き、千歳市第7期総合計画の策定を進めてまいります。

 

(7 千歳相互観光バス株式会社との包括連携協定の締結について)
 11月21日、「千歳市と千歳相互観光バス株式会社の包括連携に関する協定」を締結しました。
 この協定は、市と民間企業が連携・協力して、千歳市の魅力を発信するとともに、活力ある地域づくりを行うための取組を実施し、まちの発展と地域の活性化を推進することを目的としています。
 この協定締結により、市街地を広く運行する路線バスの特性を生かした「観光情報等の発信」や、「市内を巡るバスツアーの実施」などをはじめ、子育て支援や教育活動への協力など、複数の分野にわたって、連携した取組を進めてまいります。

 

(8 新千歳空港の民間委託について)
 新千歳空港をはじめとする北海道内7空港の一括民間委託につきましては、10月31日、北海道空港株式会社を代表企業とする優先交渉権者が設立した「北海道エアポート株式会社」と、国など空港管理者との間で、実施契約が締結されました。
 来年1月15日には道内7空港一体のビル経営が開始され、6月1日には新千歳空港の運営事業が開始されるなど、民間事業者への運営移行に向け、最終局面を迎えているところであります。
 今後、民間の創意工夫による空港運営事業等が期待されるところであり、本市のまちづくりに寄与する地域振興策などについて、同社をはじめ、国や北海道、経済団体などと協議を進めてまいります。

 

(9 日豪共同訓練について)
 9月11日から10月8日までの期間において、航空自衛隊千歳基地を展開基地として、日本国内で初となる航空自衛隊とオーストラリア空軍との共同訓練が実施され、事故等もなく無事終了しました。
 市としましては、9月6日に行われました国の概略公表以降、市民への周知、関係機関との情報共有や騒音の測定などに努めてきたところであり、今後につきましても、市民への周知など適切に対応してまいります。

 

(10 訴訟について)
 訴訟についてでありますが、本年10月28日、元千歳市職員を原告とする損害賠償請求事件の訴状が札幌地方裁判所から送達されました。訴えの内容は、市の安全配慮義務違反により精神的苦痛を受けたとして、市に慰謝料等の支払を求めるものでありました。
 市としましては、今後、原告が請求の原因とする事実経過を明確にしたうえで、裁判所の審理を通じて事件の解決を図ってまいります。

 

(11 自衛隊の体制強化を求める活動について)
 現「防衛計画の大綱」では、戦車及び火砲の削減が引き続き明記されており、今後は、「中期防衛力整備計画」に基づく各年度の防衛予算において、北海道の部隊の改編や新編に関する検討が段階的に行われるものと考えております。
 このことから、11月7日、「北海道自衛隊駐屯地等連絡協議会」として、防衛省及び道内選出国会議員に対し、自衛隊の体制強化や充足率の向上などについて要望活動を行いました。
 11月29日には、千歳市議会議員の有志の皆様とともに「千歳市における自衛隊の体制強化を求める期成会」として、防衛省等に対し、自衛隊の体制強化や本市への新編部隊等の配置などについて要望したところであります。
 自衛隊の体制強化につきましては、大規模災害などへの対応はもとより、本市にとって、地域経済やまちづくりに大きな影響を及ぼす重要な課題でありますことから、引き続き、「北海道自衛隊駐屯地等連絡協議会」及び「千歳市における自衛隊の体制強化を求める期成会」と連携を図り、積極的な活動を展開してまいります。

 

(12 令和元年度千歳市防災訓練について)
 11月12日、防災学習交流施設「そなえーる」において、防災関係機関及び協力要請機関と連携し、「地震災害を想定した図上訓練」を実施しました。当日は207人が参加し、北海道胆振東部地震の経験を踏まえ、市職員の災害対処能力の向上や防災関係機関等との連携強化を図ったところであります。
 また、11月21日には「樽前山噴火災害を想定した実働訓練」を実施し、支笏湖周辺から登山者などを救出することを目的に、支笏湖地区への進出及び通信・映像伝搬に係る訓練を行いました。
 今後も防災関係機関等と連携を図り、本市の地域特性を考慮した「災害に強いまちづくり、人づくり」を推進してまいります。

 

(13 千歳市成年後見支援センターの開設について)
 10月23日、千歳市社会福祉協議会内に、「千歳市成年後見支援センター」を開設しました。
 これにより、認知症高齢者や、知的障がい、精神障がいなどにより判断能力に不安のある方の財産管理など、生活上の困りごとについて相談に応じ、成年後見制度の利用など、住み慣れた地域で安心して暮らし続けるための支援体制の充実を図るものであります。
 今後は、成年後見制度の普及と適切な利用に向けた市民周知を行うとともに、センターを核とした、福祉・介護・医療・法律等の専門機関との連携体制の構築に努めてまいります。

 

(14 いいお産の日inちとせについて)
 11月3日、総合福祉センターにおいて、出産と育児に関する総合イベント「千歳市命名215年・開庁140年記念 第5回いいお産の日inちとせ」を開催しました。
 当日は、「子育てするなら、千歳市」をテーマに、市立千歳市民病院助産師等による「いのちの誕生」スライド上映と相談コーナーや、妊娠中のご夫婦を対象としたミニ体験パパクラブ、マタニティヨガなどのブースを設置し、ステージでは、子どもたちによるダンスや赤ちゃんと母親によるベビーダンスが披露されるなど、数多くの催しや講座を行い、昨年を上回る722人が来場しました。
 また、本市と包括連携協定を締結している株式会社もりもと様及び千歳相互観光バス株式会社様から記念品が提供され、親子の喜ぶ姿が見られました。
今後も、子育て世代の方々に、子を持つ幸せや子育ての楽しさを感じていただけるよう、「みんなで子育てのまち」としての魅力向上に努めてまいります。

 

(15 千歳市子育てママ応援会議について)
 11月12日、「千歳市子育てママ応援会議」から、これまでの活動や提言などをまとめた最終報告書の提出がありました。
 同会議は、子育て中の親や保育士、子育て世帯を支援する方などの子育てに関わる当事者で構成され、子育て環境の充実や既存制度の見直し、「第2期千歳市子ども・子育て支援事業計画」策定に向けた新たな施策の検討を行ってきました。
 報告書には、「インターネット媒体を活用した市民目線での情報発信」など、同会議からの意見に基づき市が実施した23の施策や、「ちとせ子育て特典カードの対象世帯の拡大」などの令和2年度から始まる「第2期計画」における新たな施策についての提言が集約されております。
 今後は、いただきました提言に基づく子育て支援施策をよく検討し、子育て世代が安心して子どもを産み育てられる環境づくりに取り組んでまいります。

 

(16 子どもの発達と障がい講演会の開催について)
 11月9日、北ガス文化ホールにおいて、「千歳命名215年・開庁140年記念 第31回子どもの発達と障がい講演会」を開催しました。
 当日は、「日本心身障害児協会島田療育センターはちおうじ」所長で小児科医の小沢 浩(おざわ ひろし)氏を講師に迎え、「笑顔へのかけ橋~療育支援で大切にしたいこと」をテーマに講演していただきました。
 講演会には、市内や近隣自治体で発達支援に関わる関係者や子どもの療育支援に関心のある市民ら約130人が来場し、参加者からは「障がい児とその家族が笑顔で暮らせるように手を尽くし、安心をもたらすことが療育だと感じた」、「一人ひとりの良いところをたくさん発見し、伸ばすことができるよう一層心がけていきたいと思った」などの声が聞かれ、今後の支援に生かすことのできる貴重な機会となりました。
 市としましては、引き続き「障がいのある児童の健やかな育成のための療育支援」に向けたサービス提供体制の計画的な構築に向けた取組を進めてまいります。

 

(17 「リノベーションまちづくりセミナー」の開催について)
 11月4日、千歳タウンプラザにおいて、秋田市の商店街で空き店舗・空きビルの再生に取り組む東海林 論宣(しょうじ あきひろ)氏を講師に迎え、「ちとせ リノベーションまちづくりセミナー第3弾」を開催しました。
 セミナーには、起業や事業拡大を検討する市民など約20人が参加し、リノベーションの手法や開業のポイントなどを学んだ後、グループに分かれ、実際の空き店舗において活用方法の検討を行いました。
 参加者からは、「起業に向けて大変参考になった」、「開業にあたって具体のアドバイスがほしい」などの声が聞かれたところであり、今後も、エリアリノベーションの気運醸成を図り、空き店舗の利用促進と中心市街地の活性化に取り組んでまいります。

 

(18 企業誘致について)
 企業誘致につきましては、福島県に本社がありますトランスパック株式会社が、8月に、北海道空港株式会社が分譲する土地を取得し、新千歳空港ロジスティクスセンターに立地しました。
 同社は、旅客・貨物運送事業を行っており、新千歳空港利用者向けのバス・ハイヤー事業を行うため、営業所を新築するものであり、操業開始は来年1月頃と伺っております。
 次に、市内に本社があります株式会社育未が、8月に本市と土地売買契約を締結し、流通業務団地に立地しました。
同社は、保育事業を行っており、市内末広にある現在の認可外保育所を、令和2年4月から市の認可を受けた「あさ陽認定こども園」として移転開園する予定となっております。
 次に、流通業務団地でレンタカー事業を行っております北海道トラベルサービス合同会社が、9月に本市と事業用定期借地権設定契約を締結、同団地内に事業拡張用地を取得し、10月から用地の活用を開始しております。
 これにより、令和元年度の立地件数は4件となり、本市の産業振興に波及効果をもたらすとともに、今後の企業誘致に弾みがつくものと期待しております。
 このほか、企業誘致活動につきましては、10月に千葉県で開催された「シーテック2019」に出展するとともに、11月には愛知県で開催された「メッセナゴヤ2019」において、北海道や道内自治体・立地企業が連携して設置する北海道ブースに出展し、市内工業団地の特性や優位性をPRしました。
 今後も、様々な機会を活用し、企業誘致活動を積極的に進めていくとともに、立地企業の振興等に取り組んでまいります。

 

(19 ふるさと納税を活用したアニメ製作について)
 11月2日、新千歳空港国際線ターミナルビル2階に新設されたポルトムホールを会場に開催された第6回新千歳空港国際アニメーション映画祭において、千歳市出身で現在、「声優」、「歌手」として国内及び海外で活躍されている「鈴木 愛奈(すずき あいな)」さんが出演するテレビアニメのイベントが開催され、道内外から多くのファンが集まりました。
 このイベントの中で、本市は、千歳市の観光PRを目的に「ふるさと納税」を活用した千歳編のアニメ製作を発表したところであります。
今後も、様々なイベントなどを企画し、ファンに対し、本市の観光振興の取組に賛同いただくとともに、「ふるさと納税」を呼びかけ、観光客の誘客に向けた取組を進めてまいります。

 

(20 スポーツ振興について)
 9月25日から28日までの期間、東京オリンピックのマラソン日本代表に内定した男女各2人と、代表候補の女子1人の計5人の選手とともに日本陸連強化スタッフが千歳入りし、「東京2020オリンピックマラソンキックオフ合宿」が行われました。
 最終日の28日には、青葉陸上競技場において、小中学生75人の参加者と約200人の観覧者が集まり、選手やスタッフとの交流事業が行われ、参加者は、選手から走り方やトレーニング方法などを学びながら、交流を楽しんでいました。
 本市は、来年の東京オリンピックにおけるマラソンの直前合宿地として選定されておりますことから、今後も、本市の特性を生かし、合宿誘致の推進と交流人口の拡大に努めてまいります。

 

 以上申し上げまして、行政報告といたします。

 

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