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平成31年3月教育行政報告

 平成30年第4回定例市議会以降における諸般の教育行政をご報告申し上げます。

 

(1 はじめに)
 平成30年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果における本市児童生徒の状況につきましては、小学校の男子では、昨年度に引き続き、全8種目中6種目で全国を上回り、体力合計点も全国を上回る結果となりました。女子では、5種目で全国を上回り、体力合計点も全国を上回りました。
 中学校の男子は、全8種目中5種目で全国を上回り、体力合計点も全国を上回りました。昨年度課題が見られた女子では、3種目で全国を上回り、体力合計点は全国に届かなかったものの、その差を大きく縮めるとともに全8種目で全道を上回りました。
 このことは、各学校における体育の授業改善に加えて、平成27年度から行っている「新体力テストの実施方法改善に向けた実践事業」による優良実践校の事例をもとに各学校が取り組んだ成果と捉えております。
 引き続き、小中9年間を見通した系統的な指導の充実を図るとともに、児童生徒の体力向上の取組を積極的に進めてまいります。

 

(2 学校教育について)
 12月25日から1月11日まで、千歳科学技術大学の学生43名の協力による「学習サポート事業」を小学校10校、中学校4校の計14校で、1回2時間から3時間、述べ36日にわたり実施しました。
 実施した学校からは「学生がしっかりしており、熱心に学習指導に当たっていただき、生徒・教員共に感謝している」、「丁寧に教えてくれたので、問題が解けるようになった、と子どもが喜んでいる」などの評価がありました。
 また、英語でのコミュニケーション能力の育成を図る取組として、12月27日から1月10日まで、外国人英語指導助手による「中学校外国語サポート事業」を中学校6校で実施しました。
 参加した生徒からは、「楽しく授業が受けられた」、「外国人英語指導助手との英語での会話が楽しかった」、「これからもこのような授業をたくさん受けたい」などの感想が寄せられました。
両事業は、平成31年度においても長期休業期間を利用し、引き続き実施することとしております。

 

 12月26日に、北海道教育委員会が市町村教育委員会と連携して実施する「中学校イングリッシュ・トライアル事業」に富丘中学校が参加しました。
 当日は、31名の生徒が本市外国人英語指導助手と1対1による日常生活を想定した場面での英会話に取り組み、実施後のアンケートでは、「すぐに応答できましたか」との問いに対する肯定的回答が96パーセント、「また参加したいですか」との問いに対する肯定的回答は100パーセントであり、英会話への興味・関心を高めるとともに、日頃の英語学習の成果を確かめる貴重な機会となりました。

 

 1月8日に、ICT機器活用能力の向上を図るため、教員を対象とした本年度2回目の研修を実施しました。研修では、小学校と中学校各教科に分かれて、デジタル教科書の応用的な活用術を学ぶとともに、学校間の意見交換や情報共有が図られるなど、有意義なものとなりました。

 

 2月2日から5日まで、長野県長野市で開催された第39回全国中学校スケート大会において、千歳中学校3年生の瀬川 泉さんが女子500メートルと3000メートルに、同じく千歳中学校2年生の廣瀬勇太くんが男子500メートルと3000メートルに、北海道代表として出場しました。

 2月4日から7日まで、新潟県十日町市等で開催された第56回全国中学校スキー大会において、北斗中学校3年生の松岡紅杏さんが、女子クロスカントリーに北海道代表として出場しました。

 

 2月16日に、千歳科学技術大学において開催した「平成30年度サイエンス会議」では、小学校14校、中学校3校の計17校、約100名が参加し、総合的な学習の時間に学習した内容などについて、他校の児童生徒や保護者などを前にそれぞれが工夫を凝らしたプレゼンテーションを行い、日頃の学習の成果を発表しました。
 参観した保護者や教職員からは、子どもたちの真剣な取組姿勢やユニークな視点、堂々とした発表態度に、賞賛の声が寄せられました。

 

(3 社会教育について)
 12月9日に、本年度2回目の「家庭教育セミナー」を、東北大学加齢医学研究所所長の川島隆太教授を講師に迎えて北ガス文化ホールで開催しました。
 当日は、「脳を育て、夢を育む」をテーマに、食事や睡眠などの生活習慣と脳の発達の関係、子どもの成長における親子のコミュニケーションの大切さ、インターネットの利用と脳の発達への影響などについてデータに基づいた講演があり、保護者など234名の参加者は、子どもの脳を育てる上で基本的生活習慣を確立することの重要性について理解を深めました。

 

 12月22日から25日まで、千歳市・指宿市青少年相互交流事業として、指宿市の児童16名が本市を訪れました。指宿市の児童は、北海道の雪景色と寒さに感動や驚きを見せながら、4か月ぶりに再会した千歳市の児童とスキーや雪遊びを楽しむとともに、ホームステイや合同宿泊などの体験により、北海道の冬の生活や文化の違いなどを学び、両市の児童は、この交流を通じて友好の絆を深めていました。

 

 1月13日に、新成人の門出を祝う「はたちのつどい」を688名の参加のもと、北ガス文化ホールで開催しました。
 本事業の企画や準備は、公募による新成人7名などで構成する「はたちのつどい協働会議」を中心に進め、当日は、「平成を越える『しんか』~Build a Generation」をスローガンに、オープニングムービーの上映に始まり、式典では新成人代表による誓いのことばや中学校時代の恩師からのビデオレターの上映などを行いました。
 また、式典終了後に実施した交流広場では、仲間との再会を懐かしみ、旧交を深める姿が見受けられるなど、盛会に終了することができました。

 

 1月22日に、市民協働サポート事業として、「ちとせぶっくぼらんてぃあ」による本年度2回目の「図書ボランティア講座」を開催しました。
 当日は、児童文学作家の栗沢まり氏を講師に迎え、物語を書き始めるきっかけとなった育児サークルでの読書活動推進の取組や一冊の本が完成するまでの過程について講演が行われました。
 また、講師を交えた参加者による交流会では、図書ボランティア団体が抱える課題などについて情報交換が行われ、参加者は、子どもの読書活動における関わり方について認識を深めました。

 

 2月3日に、社会教育関係団体等の活動を広く市民に周知し、市民に生涯学習活動への関心を高めてもらうことを目的に「生涯学習フォーラム」を北ガス文化ホールにおいて開催しました。
 当日は、子どもから大人まで約400名の来場があり、フラダンスや大正琴などのステージ発表、書道や切り絵などの作品展示、藍染めや押し花などの創作体験を通して、参加した19団体と来場者との交流が行われ、来場した市民に生涯学習活動への関心を持っていただくことができました。

 

(4 文化財について)
 1月23日に、国は、平成31年度における世界文化遺産推薦候補選定の基本的な考え方を示し、それによると、同年度の世界文化遺産推薦候補の選定にあたっては、本年度の文化審議会の答申内容をそのまま引き継ぐことを基本とし、「国指定史跡キウス周堤墓群」を含む17の構成資産からなる「北海道・北東北の縄文遺跡群」について、世界文化遺産部会において進捗状況等について確認を行い、最終的に平成31年度の推薦候補を決定するとしています。
 この決定は、「北海道・北東北の縄文遺跡群」にとって、世界遺産登録実現に向けた大きな前進であり、今後も引き続き、4道県及び関係市町で組織する縄文遺跡群世界遺産登録推進本部との連携を一層深めながら、「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録実現に向けた取組を推進してまいります。

 

 1月7日から11日まで及び13日、2月10日に開催した体験学習会「まが玉づくり教室」には、市内の多くの親子が参加し、「きれいな形に整えるのはなかなか難しかったが楽しく体験できた」などの感想が寄せられました。

 

 2月10日から3月22日まで、埋蔵文化財センターにおいて「入門!史跡キウス周堤墓群」と題した企画展を開催しており、史跡内の墓に副葬されていた石棒などの出土文化財のほか、ジオラマや周堤墓群の特徴を分かりやすく解説したパネルを展示し、キウス周堤墓群の価値と魅力を紹介しています。

 

 以上、申し上げまして、教育行政報告といたします。

 

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