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平成30年12月市長行政報告

 平成30年第3回定例市議会以降における諸般の行政をご報告申し上げます。

 

(1 はじめに)
 今年も残すところひと月となりましたが、この1年を顧みますと、4月18日、本市の人口は過去最多の97,012人を数え、目標としていた9万7千人を2年程度前倒して達成いたしました。
 本年は、昭和33年7月1日の市制施行から60周年を迎える節目の年でありますが、市制施行当時の人口は4万8千人あまりでありました。
 それから60年、人口は2倍に増え、まちは大きく発展し、今日においても、新千歳空港を核とするインバウンドの増加に伴い、これを背景とする空港の活況や、ホテルの新築等の企業活動が盛んに行われ、新たな雇用の創出が人口増加につながる好循環が生まれているなど、市内経済の活性化が進んでいます。
 一方、9月に発生した北海道胆振東部地震では、本市は最大震度6弱を観測し、大規模な停電の発生など、市民生活に大きな影響が生じました。
 幸いにも市内に大きな被害はありませんでしたが、この地震により、職員の災害対応能力の向上や、市民と協働した防災対策を推進することの重要性を改めて認識したところであります。
 私は、年頭の挨拶において、まちの更なる「高み」を目指し、10万人を目指すまちづくりを進めることを表明したところでありますが、市では、本年度から、平成33年度以降における将来都市像やまちづくりの指針を示す、新しい総合計画の策定に着手しております。
 今後も、時代の変化に対応しながら、まちの持続的な発展と市民生活の向上に努めてまいる所存でありますので、議員各位並びに市民皆さまのご理解とご支援をお願い申し上げます。

 

(2 市功労者のご逝去について)
 このたび、千歳市功労者、長岡 ミツ(ながおか みつ)様が10月4日にご逝去されました。
 長岡 ミツ様は、社会福祉法人北海道共同募金会千歳市支会会長及び理事として、地域での支えあいの基盤づくりと、社会貢献意識の向上のために尽力された功績は誠に大きなものがあり、心からご冥福をお祈り申し上げます。

(3 叙勲及び功労表彰について)
 本年秋の叙勲におきまして、荒牧 光良(あらまき みつよし)様が地方自治功労により旭日小綬章を、野澤 邦彦(のざわ くにひこ)様が防衛功労により瑞宝小綬章を、須磨 紀子(すま のりこ)様が社会福祉功労により瑞宝単光章を、橋場 眞(はしば まこと)様が専門工事業務功労により瑞宝単光章を受章されました。
 ここに受章されました皆さまのご功績と栄誉をたたえ、深く敬意を表するとともに心からお喜び申し上げます。
 また、市政の振興に多大なご功績をいただいた方々を顕彰するため、例年功労者の表彰を行っておりますが、本年度につきましては、自治功労として細見 正美(ほそみ まさみ)様、荒牧 光良(あらまき みつよし)様、山田 律子(やまだ りつこ)様に、社会福祉功労として丸山 成士(まるやま せいし)様に、産業功労として近藤 久雄(こんどう ひさお)様にそれぞれ決定し、11月2日に功労表彰を贈呈いたしました。
 ここに受章されました皆さまの長年にわたるご努力とご労苦に対し、心から敬意と感謝の意を表するところであります。

 

(4 千歳市技能功労表彰について)
 千歳市技能功労表彰につきましては、技能功労賞を美容師の竹本 美佐子(たけもと みさこ)様に決定し、11月2日に贈呈いたしました。
 本市の産業発展のため、長年にわたり尽力されましたご功績に対し、ここに深く感謝の意を表するところであります。

 

(5 千歳市スポーツ表彰について)
 千歳市スポーツ表彰につきましては、スポーツ賞を、柔道の普及・発展に尽力されています村井 政孝(むらい まさたか)様、軟式野球の普及・発展に尽力されています江口 宏(えぐち ひろし)様、卓球の普及・発展に尽力されています山本 晴雄(やまもと はるお)様に、スポーツ奨励賞を、昨年8月にクロアチア 共和国で開催された「第9回WBTFインターナショナルカップ」に出場し、スリーバトンアダルト部門で優勝されました渡辺 由香理(わたなべ ゆかり)様に、それぞれ決定し、11月2日に贈呈いたしました。
 本市のスポーツの振興に顕著なご功績を収めた4名の方々に対し、心から敬意を表するところであります。

 

(6 千歳市民文化表彰について)
 千歳市民文化表彰につきましては、市民文化賞を、長年にわたり大衆芸能を多くの市民に広め、北声会の会長及び千歳歌謡文化連盟の会長として、本市の文化の発展に貢献されました金子 光弘(かねこ みつひろ)様と、長年にわたり美術活動の振興に尽力され、本市の文化の発展に貢献されました奈良 孝秋(なら たかあき)様に、市民文化奨励賞を、本年1月に開催された「第11回アートクラブグランプリ in SAKAI」において、堺市文化振興財団賞を受賞した足立 莉菜(あだち りな)様、昨年8月に開催された「第45回我ら海の子展」において、山懸記念財団理事長賞を受賞した中山 留位(なかやま るい)様、昨年12月に開催された平成30年用国土緑化運動・育樹運動ポスター原画コンクールにおいて、国土緑化推進機構理事長賞を受賞した森本 桂如(もりもと けいすけ)様に、それぞれ決定し、11月2日に贈呈いたしました。
 本市の芸術・文化の振興に顕著なご功績を収めた5名の方々に対し、心から敬意を表するところであります。

 

(7 千歳科学技術大学の公立大学法人化について)
 「若者が地域に学び、地域で活躍する大学」を目指し取り組んでまいりました千歳科学技術大学の公立大学法人化について、11月13日、北海道に、公立大学法人 公立千歳科学技術大学 設立認可申請書を提出し、受理されたところであります。
 今後は、1月末頃までに申請が認可されることを見込んでおり、来年4月の公立大学開学に向け準備を進めてまいります。

 

(8 自衛隊の体制強化を求める活動について)
 「防衛計画の大綱」及び「中期防衛力整備計画」の見直しが予定されておりますことから、10月23日には、「北海道自衛隊駐屯地等連絡協議会」として、11月27日には、千歳市議会議員の有志の皆さまとともに、「千歳市における自衛隊の体制強化を求める期成会」として、道内選出国会議員及び防衛省に対し、自衛隊の体制強化を求める要望活動を行いました。
 要望先のいずれにおきましても、我が国の防衛に果たす北海道の役割の重要性や良好な訓練環境はもとより、地域経済やまちづくりに大きな影響を及ぼす重要な課題であることを、十分認識していただいたところでありますが、今月中旬にも「防衛計画の大綱」及び「中期防衛力整備計画」が決定されますことから、「北海道自衛隊駐屯地等連絡協議会」及び「千歳市における自衛隊の体制強化を求める期成会」と連携を図り、引き続き積極的な活動を続けてまいります。

 

(9 ちとせ消費者まつり2018の開催について)
 10月15日、北ガス文化ホールにおいて、市と千歳消費者協会の主催により、市民の消費問題への意識向上を目的に、今回で45回目となる「ちとせ消費者まつり2018」を開催し、悪天候にもかかわらず、1,504名が来場されました。
 当日は、市民団体や企業など21団体の参加があり、「毎日を千産千消で支え合い・知恵と工夫で明るいくらし」をテーマに、まつりの名物である千歳産の食材を用いたカレー販売のほか、消費者保護、廃棄物減量、こども環境教室など、暮らしに役立つ展示や体験コーナーを実施し、多くの来場者で賑わいを見せました。
 また、新たな取組として、会場の様子を写真とともに投稿する「インスタグラムフォトキャンペーン」を行い、多くの方に情報を発信していただきました。
 今後も、このような取組を通じて、市民の安心安全な消費生活の確保に努めてまいります。

 

(10 千歳市手話とのふれあいフェスティバルの開催について)
 10月31日、北ガス文化ホールにおいて、千歳市手話言語条例の制定に伴い、手話に対する理解を深めるとともに、手話の普及を図ることを目的として、千歳市市制施行60周年記念・千歳市手話言語条例制定記念「千歳市手話とのふれあいフェスティバル~助け合う優しいまちへ~」を開催しました。
 当日は、市内や近隣市町村から約300名の来場をいただき、第1部の千歳聴力障害者協会 佐藤会長による記念講演では、手話との関わりや想いを、来場いただいた皆さまに知っていただくよい機会となりました。
 また、第2部の千歳市出身のシンガーソングライターfucchiE(フッチー)氏による手話歌ライブでは、千歳高等学校、千歳北陽高等学校の生徒をはじめ、手話関係者約40名がステージで手話歌を披露するなど、会場の皆さまと一体となり、楽しみながら手話に対する理解を一層深めることができました。
 市では今後も引き続き、「障がいのある人もない人も、お互いに人格と個性を尊重し、共に支えあい住み慣れた地域で暮らせる社会の実現」に向けて、そのニーズを踏まえた福祉サービスの提供体制の確保と地域で自立した生活を送ることができる環境づくりに努めてまいります。

 

(11 がん予防啓発推進に関する連携協定について)
 10月19日、市内2事業所と「千歳市がん予防啓発推進に関する連携協定」を締結しました。
 この協定は、市と企業等が相互に連携、協力し、がん予防啓発に関する取組を進めることにより、がんの予防及び早期発見、早期 治療による市民の健康的な生活の実現を図ることを目的としています。
 この取組は、平成27年度から開始し、今回で締結企業等は27事業所となりました。
 今後も、市民のがん予防及びがん検診受診率の向上を目指し、市内企業等と連携、協力した取組を進めてまいります。

 

(12 いいお産の日inちとせについて)
 11月3日、総合福祉センターにおいて、出産と育児に関する総合イベント「千歳市市制施行60周年記念 第4回いいお産の日inちとせ」を開催しました。
 本市の子育て施策のキャッチフレーズである「子育てするなら、千歳市」をテーマに、市立千歳市民病院による「いのちの誕生」のスライド上映と相談コーナーや、妊娠中のご夫婦を対象としたミニ体験パパクラブのほか、親子で楽しめるバルーンアートショーなど、数多くの催しや講座を開催しました。
また、会場内を回るスタンプラリーでは、目標人口10万人や 市制施行60周年、人口9万7千人達成にちなみ、10番目、60番目、97番目にゴールした来場者に記念品を贈呈したほか、株式会社もりもと様からは、市との「地域活性化の推進のための連携と協力に関する協定」に基づき、「特別賞」が贈られるなど、思わぬプレゼントに喜ぶ親子の姿が見られました。
 本年度は、会場をこれまでの子育て総合支援センターから総合福祉センターに変更しましたが、456名もの来場をいただき、盛況のうちに終了することができました。
 開催に際し、主任児童委員や子育てボランティア、関係団体など数多くの皆さまからいただいた、あたたかいご支援、ご協力に対し、心から感謝申し上げますとともに、今後も多くの方々に、子を持つ幸せや子育ての楽しさを感じていただけるよう、「子育てのまち」としての魅力向上に努めてまいります。

 

(13 教育・保育施設等専門職研修会及びアレルギー研修会について)
 10月22日、市内教育・保育施設事業者や保育教諭など191名の参加のもと、「平成30年度教育・保育施設等専門職研修会」を開催しました。
 講師には、東京大学 名誉教授の汐見 稔幸(しおみ としゆき)氏をお迎えし、本年4月に改訂された「認定こども園教育・保育要領」及び「保育指針」について、改訂の要点や概念について、わかりやすく解説いただくなど、各施設における指導計画や教育・保育カリキュラムの策定に生かす有意義なものとなりました。
 また、11月9日には、昭和大学 医学部 小児科学講座 准教授の今井 孝成(いまい たかのり)氏を講師に迎え、市内外の教育・保育施設事業者や保育教諭、栄養士など300名の参加のもと、「平成30年度教育・保育施設等専門職アレルギー研修会」を開催しました。
 当日は、「食物アレルギーから命を守る~食物アレルギーの理解と対応~」をテーマに、食物アレルギーの基礎知識と保育所等での適切な対応について学ぶとともに、アナフィラキシーショックへの対処として、エピペン注射の使用方法について、練習器具を使用しての実習も行ったところであります。
 今後も、教育・保育施設を利用する子ども達の安心・安全を確保し、健やかな成長を支援するとともに、子どもが持つ無限の可能性を引き出す、質の高い施設運営と保育教諭等の資質向上に取り組んでまいります。

 

(14 企業誘致について)
 企業誘致につきましては、一般社団法人千歳観光連盟が、10月に本市と土地売買契約を締結し、流通業務団地に立地いたしました。
 千歳観光連盟は、観光関連業務、レンタル業務、駐車場などを行うものであり、操業開始時期は平成31年5月以降と伺っております。
 これにより、平成30年度の立地件数は5件となり、本市の産業振興に波及効果をもたらすとともに、今後の企業誘致に弾みがつくものと期待しております。
 このほか、企業誘致活動につきましては、10月に千葉県で開催された「シーテックジャパン2018」、「インターオプト2018」に出展するとともに、11月には愛知県で開催された「メッセナゴヤ2018」において、北海道や道内自治体・立地企業が連携して設置する北海道ブースに出展し、市内工業団地の特性や優位性をPRいたしました。
 また、11月1日には、経済産業省主催の「地域中堅・中核企業シンポジウム in 北海道」が市内のホテルにて開催されました。
 今後の地域経済を牽引することが期待される企業として選定された「地域未来牽引企業」や行政・支援機関などから160名が出席し、基調講演や取組事例の発表などがなされ、活発な情報交換が行われました。
 今後も、様々な機会を活用し、企業誘致活動を積極的に進めていくとともに、立地企業の振興等に取り組んでまいります。

 

(15 第69回NHK紅白歌合戦について)
 11月14日、千歳市観光PR大使である歌手の「水森(みずもり) かおり」さんが、年末の第69回NHK紅白歌合戦に16年連続で出場することが決定しました。
 さらに、千歳市出身で、声優、歌手として国内及び海外で活躍されている「鈴木 愛奈(すずき あいな)」さんが、歌手グループ「Aqours(アクア)」のメンバーとして、紅白歌合戦に初出場することが決定しました。
 これを受け、市では、市役所本庁舎への懸垂幕設置と、駅前多目的メッセージ表示機への掲載により、広く市民にお知らせしたところであります。
 今回、千歳市に「ゆかり」のあるお二人が、紅白歌合戦に出場することは大変喜ばしいことであり、心からお祝い申し上げる次第であります。

 

(16 山線鉄橋の土木遺産認定について)
 市が管理する支笏湖の「山線鉄橋」が、9月21日、道内に現存する最古の鋼橋であることなどが評価され、公益社団法人土木学会の「選奨土木遺産」に認定されました。
 選奨土木遺産の認定は、市内では、「千歳川の王子製紙水力発電施設群」に続く2件目であります。
 今後も、地域と連携し、この遺産を生かした観光客の誘客を図るとともに、歴史的財産として後世に継承してまいります。

 

(17 消防行政について)
 消防行政につきましては、札幌市を中心として石狩振興局管内の6消防本部が共同で指令センターを整備するとともに、火災や救急などの119番受付と消防車両の出動指令を札幌市が行う、消防指令業務の共同運用に基本合意し、10月30日に覚書を交わしたところであります。
 今後も、市民サービスの向上と行財政の効率化を図ることを目指し、2025年度の事業実現に向け取り組んでまいります。
 また、インバウンド対応としまして、14か国の音声翻訳機能を有するスマートフォンを11月1日より各救急車に積載し、運用を開始しており、今後も、外国人旅行者との円滑なコミュニケーションによる救急対応に努めてまいります。

 

 以上申し上げまして、行政報告といたします。

 

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