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平成30年6月教育行政報告

 平成30年第1回定例市議会以降における諸般の教育行政をご報告申し上げます。

 

(1 はじめに)
 義務教育の機会の均等と教育水準の維持向上、学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てることを目的とした平成30年度全国学力・学習状況調査を小学6年生881名及び中学3年生842名を対象に4月17日に実施しました。
 この結果については、千歳市学力向上検討委員会を中心に分析を行い、児童生徒の学力の把握とその具体的な改善策等についての検討を行ってまいります。

 

(2 学校教育について)
 平成30年度の小中学校の児童生徒数及び学級編制については、5月1日現在、小学校は17校で5,506名213学級、中学校は9校で2,660名91学級、全26校の総計では、8,166名304学級で、昨年度と比較すると、児童生徒数は26名の減、学級数は3学級の減となっております。
 教職員数については、校長、教頭、一般教員等を合わせて、526名となっております。

 

 保護者や地域の方々が学校運営に参画し、学校・家庭・地域が一体となって子どもの豊かな育ちと学びを支えるコミュニティ・スクールについては、調査研究校の高台小学校、青葉中学校の2校が、4月から学校運営協議会を設置し、活動を開始しました。
 その他の小中学校においても、調査研究校の取組を参考に、具体的な準備を進め、順次、学校運営協議会を設置することとしております。

 

 義務教育9年間を見通した系統的な教育活動や、小中学校の円滑な接続を目指す取組を通して、子ども一人一人の学力・体力の向上と豊かな人間形成を図るため、小中連携・一貫教育調査研究実践指定校区事業を、青葉中学校区及び東千歳中学校区の二つの中学校区で開始しました。
 指定校区以外の中学校区においても、これまでの小中連携の取組を基に、それぞれの実態に合わせた調査研究を進め、相互に交流して取組を進めてまいります。

 

 千歳市学力向上検討委員会では、5月11日に本年度第1回目の委員会を開催し、学力向上の実効性を高める組織的な取組として、昨年度に引き続き、小学校3校、中学校2校を学力向上モデル校に指定し、モデル校における学力向上策の成果指標を全国・学力学習状況調査結果の全国平均以上と定め、その進行管理においては、ハイパーQU検査等の諸検査の数値結果を用いて、短期的な検証サイクルの確立を図ることを確認しました。

 

 次期学習指導要領の改訂に伴う平成32年度からの小学校外国語の教科化を踏まえ、平成30年度及び31年度の2か年を移行期間として、5、6年生の外国語活動を年間35時間から50時間へ増加し、3、4年生でも新たに年間15時間の外国語活動を開始しました。
 これに伴い、小学校担当外国人英語指導助手(ALT)を1名増員し、学習支援に係る体制を強化したほか、平成29年度に引き続き、小学校外国語巡回指導教員派遣事業を実施し、教員の指導力向上を図ってまいります。

 

(3 社会教育について)
 3月1日に、子どもたちの望ましい生活習慣・学習習慣の定着を図るため、家庭生活のルールや目標を定めた千歳市家庭生活宣言の普及を目指し、千歳市PTA連合会との市民提案型協働事業として「千歳市家庭生活宣言推進フォーラム」を北ガス文化ホールにおいて開催しました。
 当日は、国立教育政策研究所総括研究官の長田(おさだ)徹氏による講演が行われ、参加した保護者や学校関係者など約90名は、子どものキャリア意識を高めるために、家庭、地域、学校が連携して子どもを育むことの重要性を学びました。

 

 3月4日に、社会教育関係団体等の活動を広く市民に周知し、市民の生涯学習活動への関心を高めてもらうことを目的に、市提案型協働事業として「平成29年度生涯学習フォーラム」を北ガス文化ホールにおいて開催しました。
 当日は、21団体の参加のもと、子どもから大人まで約400名の来場があり、ステージ発表や展示、体験などを通して、来場者間の交流が図られ、生涯学習活動への理解を深めました。

 

 3月16日から18日まで、団体の垣根を越えた交流促進を目的に、「第3回文化芸術団体交流展『旅立ち~希望に向かって広がる世界~』」を市民ギャラリーにおいて開催しました。
 この交流展は、「文化芸術団体等連絡交流会」に参加する12団体が共同で出展し、3日間で延べ433名の来場者があり、書道、絵画などの展示物の鑑賞や、手芸などの体験を通して出展団体や来場者が交流を深めていました。

 

 成人式のあり方の改善・改革を通して青少年の健全な育成、地域社会の活性化などに寄与することを目的に学識経験者などで構成する新成人式研究会が主催した「第18回成人式大賞2018」において、本市が1月7日に開催した「平成30年はたちのつどい」が、「成人式アイデア賞」を受賞しました。
 この度の受賞は、本市の新成人のアイデアによりデザインした案内はがきや、創意工夫した式典アトラクションの実施など、企画構成や運営方法が評価されたものであり、今後も新成人の発想を生かした取組を進めてまいります。

 高齢者の仲間づくりや学習機会の提供を目的とした「千歳市若返り学園」は、本年で45年目を迎え、新規登録者94名を加えた444名の登録のもと、5月11日に開講式を行いました。

 

 地域住民のボランティアにより小中学校において水泳授業や放課後学習などの活動支援を行う「学校支援地域本部事業」は、支援対象校をこれまでの市内22校から全26校に拡大するとともに、コーディネーターを2名から3名に増員し、5月14日に本年度の事業を開始しました。

 

 本年度の公民館教室は、新たに2教室を加え、37教室に820名の市民が受講することとなりました。
 学習と交流の機会を通じて、市民一人一人が自らを高め、潤いのある生活を送り、心豊かな活力ある地域社会が実現できるよう、今後も市民の自主的な学習活動を支援してまいります。

 

 市立図書館では、子どもたちの読書に対する意欲を高める取組として、子ども読書の日である4月23日から、読んだ本の題名や感想などを記録する「読書手帳」の配布を開始しました。
 また、5月12日に「こどもの読書週間事業」として、絵本作家の「さいとうしのぶ」さんによる「えほんライブ」と題した歌や手遊びを交えた絵本の読み聞かせを実施し、95名の親子が楽しい時間を過ごしていました。
 参加した子どもからは「絵本はおもしろい」など、保護者からは「子どもと一緒に絵本を読む大切さが理解できた」などの感想が寄せられました。

 

 5月23日に、市民協働サポート事業として、「ちとせぶっくぼらんてぃあ」による本年度第1回目の「図書ボランティア講座」を開催しました。
 当日は、「学校図書館を語る会」と題して、学校図書館の現状や学校司書の仕事内容の紹介のほか、参加者による情報交流が行われ、子どもの読書活動における学校図書館の重要性を再認識するとともに、図書ボランティアと学校司書との連携した取組について学んでいました。

 

(4 文化財について)
 国指定史跡「キウス周堤墓群」を含む、北海道・北東北の縄文遺跡群の平成30年度の国内推薦に向け、4月23日に縄文遺跡群世界遺産登録推進議員連盟及び縄文遺跡群世界遺産登録推進本部による縄文遺跡群世界遺産登録推進総決起大会が盛大に開催され、終了後は、内閣官房長官、文部科学大臣及び文化庁長官に対する要望活動が行われました。
 今後も関係する自治体が一体となり世界文化遺産への登録に向けた取組を進めてまいります。

 

 以上、申し上げまして、教育行政報告といたします。

 

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