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平成29年12月教育行政報告

 平成29年第3回定例市議会以降における諸般の教育行政をご報告申し上げます。

 

(1 はじめに)
 平成29年度全国学力・学習状況調査の結果につきましては、平均正答数と平均正答率を数値で表すとともに、各教科・領域別に全国を100とした指数で表した経年変化や正答数分布状況をグラフで掲載した結果概要を11月10日に市のホームページで公表したほか、教育委員会だより「からふる」において保護者に周知しました。
 本市の状況は、小学校では、算数Aにおいて全国の平均正答率を上回り、その他の教科も全国との差が縮まり、ほぼ同様という結果でありました。中学校では、国語A・Bは、全国の平均正答率とほぼ同様の結果でありましたが、数学A・Bは、全国よりやや低い結果となりました。
 小学校における平均正答率の向上は、学習支援員を活用した習熟度別少人数指導によるきめ細かな指導やICT機器を活用した授業改善の成果と捉えており、今後も、中学校におけるきめ細かな指導や補充的な学習の充実など、千歳市学力向上検討委員会を中心に具体的な改善策を検討し、児童生徒の確かな学力の向上に取り組んでまいります。

 

 本市のいじめ対策の総合的な指針である「千歳市いじめ防止基本方針」については、本年3月、国の「いじめの防止等のための基本的な方針」が改定されたことを踏まえ、これまでいじめの定義から除外されていた「けんか」についても、その内容により、いじめに該当するか否かを判断するとしたほか、いじめの解消の定義を具体的に定めるなどの見直しを行いました。
 今後も、基本方針に基づき、児童生徒一人ひとりが、元気で明るく学び、健やかに成長していくことができるよう、いじめの未然防止、早期発見、早期対応に取り組んでまいります。

 

 前千歳市教育委員会委員の山田律子様が平成29年度地方教育行政功労者表彰(文部科学大臣表彰)を受賞しました。本市の教育行政の充実発展のため、長年にわたり尽力されましたご功績に対し、心から敬意と感謝の意を表するところであります。

 

(2 学校教育について)
 全国中学校美術部作品展実行委員会が主催する「第11回アートグランプリin SAKAI」において、東千歳中学校2年生の足立莉菜さんが堺市文化振興財団賞を受賞しました。
 また、神田日勝記念美術館主催の「第23回馬の絵作品展」において、東千歳中学校1年生の森本桂如くんが鹿追町教育委員会教育長賞を、同じく2年生の足立莉菜さんが特別賞を受賞しました。
 さらに、公益社団法人北海道森と緑の会主催の「平成29年度緑化活動啓発作品コンクール」ポスター原画中学校の部において、東千歳中学校1年生の森本桂如くんが優秀賞の北海道森林組合連合会会長賞を受賞し、この作品は、公益社団法人国土緑化推進機構主催の「平成30年用国土緑化運動・育樹運動ポスター原画コンクール」に推薦されました。

 

 北海道牛乳普及協会・ホクレン農業協同組合連合会主催の「平成29年度牛やミルクのある風景絵画コンクール」において、末広小学校1年生の佐々木りこさんが北海道知事賞を、東千歳中学校2年生の中山芽映さんが北海道教育委員会教育長賞を受賞しました。

 

(3 青少年の健全育成について)
 10月6日に、千歳っ子見守り隊と青少年指導員の合同講習会を北ガス文化ホールで開催しました。
 当日は、北海道警察本部少年サポートセンターの少年心理専門官を講師に迎え、「発達障がいと非行について」と題して、昔と今の非行の違い、非行の潜在化、発達障がいの特徴等について、実際に対応した事例等を交えた講話をいただきました。
 また、北栄小学校が行った活動事例発表では、児童会が見守り隊の皆さんを招いて感謝の手紙や歌をプレゼントする「ありがとう集会」の開催などが紹介され、参加者からは今後の活動の励みにしたいとの声が多く聞かれました。

 

 11月4日に、千歳市青少年育成市民会議主催の「平成29年度ちとせ青少年健全育成市民会議顕彰セレモニー」を北ガス文化ホールで開催しました。
 当日は、千歳中学校3年生の井下田晴香さんによる平成29年度「少年の主張」石狩地区大会最優秀賞受賞作文「絆の大切さ」の発表や、全国中学校体育大会及び全国高等学校総合体育大会に北海道代表として出場した中学生3名と高校生2名に対し、顕彰状及び副賞の贈呈を行ったほか、市内の太鼓チーム「和太鼓 結楽」による太鼓の活動発表が行われました。
 明日を担う青少年が安全・安心に暮らし、心身共に健やかに育つ環境づくりの大切さを参加者一人ひとりが再確認する1日となりました。

 

 11月25日に、児童生徒や保護者など多くの方々の参加のもと、「認めあおう、支えあおう、大切にしたい思いやりの心」をテーマに、「平成29年度なかよしさわやかDAY・いじめシンポジウム」を北ガス文化ホールで開催しました。
 基調講演では、精神科医の香山リカ氏から、自分の意見を持つこと、相手の意見にも耳を傾け、しっかりと話し合うことの大切さなどについて、講話をいただきました。
 シンポジウムでは、児童生徒や教員、保護者からのいじめ防止に関する提言の発表、来場者を交えた意見交換を行ったほか、会場の入り口に、各学校が作成したいじめ撲滅に関するポスターや壁新聞、寄せ書き、標語の掲示など、児童会・生徒会が中心となって取り組んでいるいじめ防止活動を紹介しました。

 

(4 社会教育について)
 9月24日に、「第22回ちとせ生涯学習まちづくりフェスティバル・ふるさとポケット」を開催しました。
当日は、36の市民団体による「ふるポケステージ」、「お国自慢味処」など様々な出店や活動成果の発表が行われ、多くの市民が来場し、活気にあふれた催しとなりました。

 10月14日に、子どもたちに英語に親しむ機会を与え、英語に対する興味や関心を高めることを目的に、小学5、6年生を対象とした本年度2回目の「イングリッシュキャンプ」を実施し、29名が参加しました。
 当日は、防災学習交流センターを会場に、5名の外国人英語指導助手が講師となって英語の発音や英単語のつづりなどの学習を盛り込んだゲームや英語による防災体験を行い、参加した児童は楽しみながら英語への興味を深めていました。

 

 10月21日に、千歳ユネスコ協会との共催による「第33回2017年英語暗唱コンテスト」を北ガス文化ホールで開催しました。
 このコンテストは、身近な外国語である英語を通じて、国際理解と国際感覚を養い、国際性豊かな人材を育成することを目的に開催しており、中学生25名、一般2名の合計27名の参加者は、千歳の紹介やユネスコ活動などをテーマに、少し緊張しながらも表情豊かに英文を暗唱していました。
 審査の結果、千歳中学校1年生の稲垣雄太くんが千歳ユネスコ協会会長賞に、北斗中学校1年生の阿部芳音さんが千歳市教育委員会教育長賞に輝き、そのほか部門賞に4名、特別賞に4名が選ばれました。

 

 11月8日に、市民協働サポート事業として、「ちとせぶっくぼらんてぃあ」による本年度第2回目の「図書ボランティア講座」を開催しました。
 当日は、「大人のための絵本講座」と題した講演のほか、図書ボランティアの活動内容の紹介や情報交換を目的とした交流会が行われ、参加者は、子どもの読書活動における読み聞かせの必要性やボランティア活動の重要性について学んでいました。

 

(5 文化財について)
 10月29日に青森県七戸町教育委員会の小山彦逸氏による「縄文時代へタイムスリップ『二ツ森貝塚のここがスゴイ』」と題した講演会を、11月26日に青森県教育委員会の岩田安之氏による「日本を代表する縄文時代の大集落『三内丸山遺跡』」と題した講演会を北ガス文化ホールで開催し、参加者は、5500年前の縄文時代の集落の姿について理解を深めていました。
 今後も、キウス周堤墓群をはじめとする「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」の世界文化遺産登録に向けた普及啓発に取り組んでまいります。

 

 以上、申し上げまして、教育行政報告といたします。

 

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