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キツネとエキノコックス

 キツネは、北海道全域に生息し、市内の一部地域でも目撃されますが、一見その可愛らしさから、観光客等がエサを与えたりするため、人になれて人里に現れるなど、本来は無用な人と動物とのトラブルになることがあります。

 キツネは、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)」により原則捕獲が禁止されている野生動物ですが、一方では狩猟鳥獣であり、農作物を荒らしたり、生活環境への被害やエキノコックス症の原因となる寄生虫を保有している可能性もあります。

 このことから、北海道では鳥獣保護管理事業計画を策定し、鳥獣の管理を目的として、鳥獣により生活環境や人に被害を及ぼす場合や、その恐れがある場合に捕獲を許可する方針としており、市では鳥獣保護管理法の許可を受け、生活環境の保全のために捕獲を行っています。

 エキノコックス症の感染予防や野生動物との無用なトラブルを防ぐために、正しい知識を身につけ、キツネなどの野生動物を寄せ付けない環境づくりに努めましょう。

エキノコックス症について

 エキノコックス症とは、エキノコックスと呼ばれる寄生虫の卵が、人の口から体内に入り、幼虫となって肝臓などに寄生し、肝機能障害などを起こす病気です。

 エキノコックスの幼虫の発育は非常に遅く、自覚症状が現れるまで数年から十数年かかると言われています。

 現在では、血液検査などで発見できます。根治的な治療は、手術で病巣を切除することです。その場合も、早い時期ほど手術が容易に行えます。

エキノコックス症検診について

 市では、小学校3年生以上の市民で、過去5年以内に受診していない方を対象に無料でエキノコックス症検診を行っています。

 詳しくは、千歳市保健福祉部市民健康課(直通電話0123-24-0364)にお問い合わせください。

キツネを寄せ付けないために

 可愛いからといってキツネに餌付けをしたり、手で触ったりすることやゴミのポイ捨ては絶対にやめましょう(野生動物が人里に近づく原因です。)。

 また、ゴミステーションやコンポストが荒らされて生ゴミが散乱していないか、外で飼育するペットのエサを放置していないかなど、キツネが寄り付く原因を見つけて除去することや、木酢液などキツネが嫌がるものを撒く、キツネに向かって大きな音を立てて追い払うなど、キツネを寄せ付けない対策も合わせて行うことが有効です。

よくある質問

Q.キツネの糞を始末したい。

A.キツネの糞には、エキノコックスの卵が含まれている可能性があります。

 直接手で触れず、割り箸・シャベルなどで扱い、地面に30cm程の穴を掘り、埋めるなどの処理方法があります。

 シャベルなど洗えるものは、流水でよく洗います。

 作業の際は使い捨て手袋、マスクを着用し、使用後は割り箸と一緒にビニール袋に入れてからゴミとして処分してください。また、作業後は手をよく洗ってください。

 詳しくは、千歳市市民環境部市民生活課(直通電話0123-24-0261)にお問い合わせください。

 

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