「まちの顔エリア」の昔と今
複数の''商店街''や、かつてエスプラザビルにあった''ちとせデパート''などが栄えた中心部は、多くの人が行き交う「まちの顔」と言われていましたが、現在は、人口の増加やライフスタイルの多様化に伴い、郊外に住宅が増えたことで、この場所に訪れる人は年々少なくなり、日常的な活気は見えにくくなりました。
しかしながら、この中心部には個性を持った人たちが日々活動し、もっと魅力的な使い方ができる可能性を秘めた様々な空間資源があり、新千歳空港からの良好なアクセスにより発展したホテルや飲食などの一定の商圏もあります。
令和3~4年度では、もう一度しっかりと「まちの顔エリア」を見つめなおすため、中心部のまちづくりに関わりの深い官民の関係者で構成される「ちとせエリアプラットフォーム」を立ち上げ、議論やエリア内での社会実験を重ねながら、このエリアが目指すべき将来像を「ちとせ未来ビジョン」としてまとめました。
「ちとせ未来ビジョン」の策定
ちとせエリアプラットフォーム
地元商業者や経済団体、学識経験者や学生など、官民の幅広い関係者が参画してグリーンベルト周辺のまちづくりの将来像や取組の方向性を議論・共有する組織です。
ちとせ未来ビジョンを策定したエリアプラットフォームメンバー一覧(令和5年2月現在).pdf (PDF 50.9KB)
これまでにエリア内で実施した社会実験
令和3年度に実施した社会実験
①秋のアウトドアイベント in the PARK CHITOSE
グリーンベルトで初めて「焚き火」を使ったアウトドアイベントを実施することで、賑わいや居心地の良さ、経済性(採算性)を検証しました。
②冬のお試しプロジェクト hyphen-CHITOSE
同時期に開催される3つのイベントを連携し、共通のハッシュタグなどを使用して相互に情報発信し合い、その相乗効果を検証しました。
令和4年度に実施した社会実験
市内最大の集客力を誇る「航空祭」とコラボし、グリーンベルト一帯を使用して、千歳市×自衛隊×Possibility.Labo×千歳青年会議所の4者でアウトドアイベントを連携開催することで、どれほどの集客や経済性(採算性)が見込めるか、また、周辺の商店街や店舗へ回遊を促せるかを検証しました。
④CHITOSE RIVER SAUNA
千歳川の河川敷で、コンクリート製サウナ「CUBERU」やテントサウナを使用した「サウナ体験」を行い、サウナ後は千歳川を水風呂にして、河川敷の芝生でゆっくりと「ととのい」、サウナ飯やサウナドリンク、焚き火、音楽も楽しみながら、千歳川の新たな使い方や居心地の良さなどを検証しました。
また、CHITOSE RIVER SAUNAをきっかけに、さらなる動きとして、エリアプラットフォームのメンバーである成田 智哉氏が主催者となり、まちの中心部における官民連携のエリアマネジメントを進める機運醸成のため、千歳の未来を語り合うイベント「CHITOSE MIRAI KAIGI」を、ドレモルタオ カフェ貸切で開催しました。
策定した「ちとせ未来ビジョン」
ウォーカブル推進都市への参画
世界中の多くの都市で、街路空間を車中心から”人中心”の空間へと再構築し、沿道と路上を一体的に使って、人々が集い憩い多様な活動を繰り広げられる場へとしていく取組が進められています。これらの取組は都市に活力を生み出し、持続可能かつ高い国際競争力の実現につながっています。
国土交通省では、「居心地が良くあるきたくなるまちなか」を推進する自治体を募集しており、本市もウォーカブルを推進するまちとして応募し、令和3年度から参画しています。